猫組長「株は市場で買うものではなく、企業に発行させて売るもの」

ヤクザとオイルマネー 石油で250億円稼いだ元経済ヤクザが手口を明かす
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猫組長「株は市場で買うものではなく、企業に発行させて売るもの」

企業に入り込み、弱みを握り、株式上場したところで売り逃げる。

猫組長(ねこくみちょう)は日本の元ヤクザ

元山口組3次団体幹部(菅原潮)。

猫組長 2ch / Twitter / Google / Youtube
菅原潮 2ch / Twitter / Google / Youtube
ねこくみちょう 2ch / Twitter / Google / Youtube

主張 投資

株に限らず投資に最も重要なのは「資金・情報・人間」だと述べている。

主張 株取引

自らの経験を踏まえて、株取引の結論は次の4つだと述べている。

  1. 株は市場で買うものではなく、企業に発行させて売るものである
  2. 市場で流通する発行済み株式は企業から直接得た情報を基にしか買わない
  3. 企業に発行させた株は市場で価格を上げてから売り抜ける
  4. 仕手戦には参加しない

主張 重要な情報

「本当の重要情報とは人間関係から得られるもの。決してネットからではありません。だから、投資で勝つためには人間関係を大切にすることが重要なのです。パソコンの前で日銀のリポートを読むより、外に出て人間関係を構築するほうがよほど重要だと思います」と述べている。

経歴

兵庫県神戸市出身。父親はサラリーマン。父親の転勤のため中学3年のときに上京する。大学では経済学部に入学する。大学時代、日本は好景気に沸いていた。大学は2年生のときに中退し、先輩が勤めていた大阪の不動産会社に勤める。働きだして間もなく、バブル景気がやってくる。

バブルがピークを迎える頃、東京の証券会社で働いていた先輩から誘われ、4人の仲間とともに投資会社を持つことになる。25歳くらいだったころの1989年、加藤暠が仕掛けた仕手戦に参加して失敗し、投資会社は倒産してしまう。このため個人資産5億円を失い、逆に2億円ほどの負債ができる

このとき仕事の関係で知り合った親分に助けてもらい、ヤクザとしての人生が始まる。企業から直接株を買う「新株引き受け、相対取引」で市場を通さず割安で株を手に入れることや、企業から直接情報を得るインサイダー取引を覚える

構成員18人ほどの山口組系団体の組長を務める。「組長」というアカウント名でTwitterを使い、発言をする。2012年6月13日を最後に休止状態だったTwitterを山口組が分裂する6日前の2015年8月21日より再開する。神戸山口組への離脱派であることを示唆し、山口組分裂騒動の内部情報をつぶやき続け、独自情報を次々と公開する。精度の高さと速報性で注目を浴びる。2015年11月、『HARBOR BUSINESS Online』編集部からのインタビューに応じる。鈴木智彦(フリーライター)から直接取材を申し込まれ、同月、東京の料亭で初めて会う。

「事始め」というヤクザ社会の新年行事の日である12月13日、ヤクザを引退する。それにともないTwitterのアカウント名を「猫組長」に改める。翌14日、滞在していた香港でメディア初の対面インタビューに応じる。このときインタビューをしたのは鈴木智彦だった。

2016年2月22日、『HARBOR BUSINESS Online』に「オフショアで蠢く幽霊マネーの正体」を寄稿した。