勝又拓哉 一度は犯行を自白。その後は否認に転じ、裁判では一貫して無罪を主張[今市女児殺害]

再び無期懲役 控訴審判決のポイントは? 今市事件

(2018/08/03 11:49)

  • 2005年、栃木県旧今市市で小学1年の女の子が殺害された事件の控訴審判決があり、東京高裁は一審と同じ無期懲役を言い渡しました。勝又拓哉被告(36)に再び無期懲役の判決が言い渡されましたが、何がポイントとなったのでしょうか。
  • 無期懲役の判決を言い渡された瞬間、勝又被告は特段、動揺する様子は見られず、じっと裁判長の方を見つめていました。その後も時折、前のめりになりながら判決理由について聞いています。東京高裁は有罪の理由について、状況証拠を総合すれば勝又被告が殺人の犯人であると認められると判断しました。特に、勝又被告が別の事件で逮捕された際に母親に宛てた「事件」について謝罪する手紙について、一審は「事件」の趣旨が必ずしも明らかではないとしていましたが、東京高裁は殺人のことを指すと認めました。一方で、一審判決で勝又被告の取り調べの録音録画により、犯罪事実を直接的に認めたことは違法としました。そのうえで、控訴審で大幅に範囲を広げた殺害の日時・場所に基づき、殺人の罪について勝又被告を有罪と判断しました。裁判は今も続いていて、有罪にした理由などについて説明をしています。

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事件から13年 裁判は異例の展開に 今市女児殺害

(2018/08/03 11:48)

  • 2005年、栃木県旧今市市で小学1年の女の子が殺害された事件の控訴審判決があり、東京高裁は一審と同じ無期懲役を言い渡しました。13年前に発生したこの事件、裁判は異例の展開となりました。
  • 2005年12月、旧今市市の小学1年・吉田有希ちゃん(当時7)が下校途中に何者かに連れ去られ、翌日、茨城県内の山林で遺体で発見されました。捜査は難航し、事件から8年半後に大きな展開を迎えました。勝又被告は一度、犯行を自白したものの、その後は否認に転じ、裁判では一貫して無罪を主張しました。一審の裁判員裁判の判決は無期懲役。勝又被告の捜査段階の自白に信用性があると認めました。そして、控訴審。裁判長が促す形で検察側が起訴内容にある犯行の場所と日時の幅を広げる訴因変更をするなど、異例の展開をたどりました。控訴審でも自白の信用性が最大の焦点となりました。去年10月の初公判以降、8回の審理を重ね、3日の判決を迎えました。