鶴崎心桜 林眞須美 林健治

林眞須美(59)
林健治(76)
長女A(37)
長女夫(?)自殺未遂で同居の男性
孫娘B(16)鶴崎心桜さん
孫娘C(4)

Bは長女。BとCは異父姉妹。

和歌山で死亡の16歳、死因は全身打撲の外傷性ショック 虐待の疑い

2021年06月11日

和歌山市のアパート一室から体にあざがある少女が搬送され、死亡した事件で、和歌山県警は11日、亡くなったのは同市加納の鶴崎心桜(こころ)さん(16)と明らかにした。死因は全身打撲による外傷性ショックで、人為的なあざが全身に及んでいた。捜査関係者によると古い時期のものもあり、県警は日常的に虐待を受けていた疑いがあるとみている。

消防などによると、9日午後2時20分ごろ、母親が「外出先から帰ると、娘が意識も呼吸もなく、血のようなものを吐いている」と119番。心桜さんは搬送先の病院で死亡が確認された。当時、自宅には母親(37)と妹(4)、同居の男性がおり、母親は取り乱した様子だったという。

その約1時間40分後、大阪府泉佐野市の関西国際空港連絡橋を走行していた乗用車のドライバーが「橋の上に車が止まっており、人が海に飛び込んだ」と通報。大阪府警が母親と妹が海上に浮かんでいるのを発見し、いずれも死亡が確認された。橋の路肩に和歌山ナンバーの車が止められており、県警は自殺とみている。

一方、同居の男性は9日夜、和歌山市の和歌山港近くの路上で座り込んでいるのを通行人が見つけて119番。「カフェインのような錠剤を大量に飲んだ」と話し、病院に搬送されて治療を受けている。

一家を巡っては2013年、心桜さんが虐待を受けているとの通報が児童相談所に寄せられたが、保護者との話し合いで翌年には解決していたという。

16歳孫が変死後、長女が自殺か

「長女と孫が亡くなった」和歌山カレー事件の林健治さん

2021年06月13日

「虐待の疑い、そして心中事件…。もうアカンと」

こうがっくりと肩を落とすのは、1998年7月、和歌山市園部で行われていた夏祭りで、屋台のカレーにヒ素が混入され、67人が急性ヒ素中毒になった和歌山カレー事件に関連した詐欺容疑で逮捕された林健治さん(76)だ。妻の林眞須美死刑囚(59)はカレーに毒物を混入させた殺人容疑で死刑判決が確定し、現在、再審請求中だ。

健治さんと眞須美死刑囚は6月9日、長女Aさん(37)と孫をいっぺんに亡くしたという。

事件が発覚したのは、和歌山市内の集合住宅で9日、健治さんの孫、Bさん(16)が全身打撲による外傷性ショック死したこと。

同日午後2時20分ごろ、長女Aさんから「帰ってきたら娘(Bさん)の意識がない。血みたいな黒いものを吐いている」と119番通報があったが、搬送先の病院でBさんの死亡が確認された。

和歌山県警は家庭内で虐待があった疑いがあるとみて、捜査を開始した。しかし、Aさんと妹Cさん(4)がその数時間後、大阪府南部の関西空港近くの海上で浮いているのが見つかり、死亡が確認された。

死因はAさんが全身打撲による多発外傷、Cさんは水死だった。
県警はAさんがCさんを道連れに、関西空港連絡橋から飛び降りた可能性が高いとみている。

県警などによると、Bさんが死亡した当時、自宅にはAさん、Aさんの夫、Cさんの4人がいた。Aさんの夫は病院に付き添った後、行方がわからなくなっていたが、和歌山市内の路上で発見。薬物を飲んで自殺を図り、意識が混濁した状態だったという。

この事件から3日後の12日夜、健治さんの姿は、捜査している和歌山東署にあった。事情聴取の直後、健治さんは涙ぐみながら記者にこう語った。

「Bちゃんは長女Aの娘、ワシと眞須美の初孫やろ、居ても立っても居られずに警察に行った。捜査の担当者と話したが、まだ捜査中で、ハッキリとは言えない様子だったが、1時間近く話をした。自殺したのはうちの長女で一緒に亡くなったのはCであるのは間違いないようだ」