現在はフィリピン国内の刑務所に収監されている可能性が高い
アリス・グオは2024年9月にインドネシアで逮捕され、その後フィリピンに強制送還されました。フィリピン到着後はケソン市のキャンプ・クラメにある国家警察本部で一晩拘留され、現在はマニラの裁判所での裁判に関連してキャンプ・クラメに勾留されています。彼女は保釈金を支払わず、訴訟の最終決定が出るまで拘留される見込みです。2025年11月に終身刑判決を受けたため、現在はフィリピン国内の刑務所に収監されている可能性が高いです。

2025年11月21日 フィリピン北部の前市長に終身刑判決 特殊詐欺拠点で人身売買
フィリピン北部ルソン島バンバン市の前市長アリス・グオ被告は、特殊詐欺拠点での人身売買に関与した罪でマニラの裁判所から終身刑と罰金200万ペソ(約530万円)の判決を受けました。被告は中国籍であるにもかかわらずフィリピン国籍を偽って市長になっており、共謀したフィリピン人と中国人7名も終身刑となっています。事件は中国系オンラインカジノ施設の運営に関与し、そこは特殊詐欺の拠点で外国人約700人が監禁され、強制的に詐欺に加担させられていました。裁判所は指紋などの証拠から、グオ被告は1999年に両親と入国した中国人と同一人物と認定しました。

2025年11月20日 「中国人」と認定された元フィリピン市長に終身刑 人身売買に関与した罪
フィリピン北部バンバン市の元市長アリス・グオ被告は、中国人であるにもかかわらずフィリピン人と偽って違法に市長職に就き、中国系の詐欺拠点運営に関与し、外国人を人身売買して詐欺に加担させた罪で、マニラの裁判所から終身刑を言い渡されました。被告は一貫して容疑を否認していましたが、裁判所は人身売買に関わったことを疑いようがないと判断しました。
また、彼女は中国情報機関との関係疑惑も持たれ、2024年9月にインドネシアで逮捕されていました。裁判では、実際は中国国籍であるにもかかわらずフィリピン国籍を偽って市長になっていたことが明確に認定されています。被告と共謀者7人も同じく終身刑が言い渡されています。被告は人身売買に関連した拷問などの詐欺行為にも関与していたとされています。
この事件は南シナ海の領有権問題を抱えるフィリピンと中国の対立の中で発覚し、中国大使館はコメントを控えています。被告の市長職剥奪とフィリピンパスポートの抹消もなされました。




