日本政府は給油計画の中止を決定
韓国軍への給油練習が中止になった理由は、韓国空軍のアクロバット飛行隊「ブラックイーグルス」の一部航空機が島根県・竹島周辺を飛行したことに対する日本政府の抗議によるものです。竹島は日本が領有権を主張している地域で、韓国が実効支配している非常に敏感な問題であり、これを理由に日本政府は給油計画の中止を決定しました。
当初は日韓の防衛協力の一環として初めての給油支援となる予定で、高市早苗首相は給油支援の実現にこだわっていましたが、政府内からの反対や世論の理解を得るのが難しい状況を受け、最終的に中止となりました。これに対し、韓国側も軍楽隊の日本派遣や日韓共同救難訓練の実施を見送るなどの対応をとりました。
この給油中止は、竹島周辺飛行という領土問題の影響を強く受けたものであり、日韓両国の防衛協力には一時的なブレーキがかかっている状況です。ただし、両国間の協力関係を続ける意向は示されています。
明確に日本に対する政治的挑発行為
韓国空軍の特殊飛行チーム「ブラックイーグルス」は2025年10月28日に、意図的に日本の領有権を主張している竹島上空で飛行機雲で太極旗（韓国の国旗）を描く形で飛行しました。これは単なる訓練飛行ではなく、明確に日本に対する政治的挑発としてのメッセージを含む行為でした。竹島上空で太極旗を描いたことは、日本に韓国領として誤認させる意図があると強く受け取られ、日本政府はこの行為を領土侵犯かつ挑発的な行動として抗議し、給油支援計画を中止しました。
この飛行は、ブラックイーグルスがUAEドバイエアショー参加のための訓練飛行の一環と説明されていますが、あえて竹島周辺を選び、韓国の国旗を模した模様を描いたことが問題視されたもので、「通常の訓練」との韓国側の説明は日本側には受け入れられていません。これにより、日韓の防衛協力に大きな影響が生じました
