“父親の暴力”母親が涙の証言 名古屋市・長男殺害
[2019/06/25 15:38]
- 3年前、名古屋市のマンションで中学受験を巡って当時小学6年の長男を殺害したとして殺人罪に問われた父親の裁判で、母親が涙ながらに父親の暴力について証言しました。
- 中学受験を巡るトラブルで息子を殺害した罪に問われている父親の裁判。殺人の罪に問われているのは、名古屋市北区の無職・佐竹憲吾被告(51)です。 起訴状によりますと、佐竹被告は2016年8月に自宅で小学6年の長男・崚太君(当時12)の胸を包丁で突き刺して殺害したとされています。
- 21日の初公判、冒頭陳述で検察側は「崚太君が自分の指示通り勉強しないことに激高することがあり、暴力を振るっていた」と主張しました。佐竹被告は「死に至らしめたことは事実ですが、殺意は持っていません」と起訴内容を否認しました。
- そして、24日の裁判では母親が証言台に立ちました。親子の関係をつぶさに見ていた母親は、佐竹被告の暴力的な一面を語りました。
- 母親「崚太のことをたたいたり、物に当たったり、どんどんエスカレートしていく一方でした」「(Q.崚太君にそういうことをするのはどういう時?)勉強を教える時」
- 中学受験を控えた崚太君に対し、佐竹被告の暴力は激しさを増していったそうです。それを見かねた母親が「2人で家を出よう」と崚太君に相談すると…。
- 母親「『パパとママが一緒がいいからやだよ』って。『お願いだから一緒にいて』って」
- そして、事件の直前の崚太君との別れについて涙ながらに語りました。
- 母親「崚太が起きる時間になったので起こしに行きました。全然起きなかったので、最後に足の裏をこしょぐりました。それが最後です…」「(Q.その後に今回の事件が起きたと?)はい…」
- この母親の言葉を佐竹被告はどのような思いで聞いていたのでしょうか。来月には被告人質問が行われる予定です。
包丁見せ受験勉強強要?12歳長男刺殺裁判で父親否認
[2019/06/21 18:10]
- 受験勉強を巡り、長男を殺害した罪に問われている。
- 殺人の罪に問われている名古屋市の無職・佐竹憲吾被告(51)。起訴状によると、佐竹被告は2016年8月、自宅で当時小学6年生の長男・崚太君の胸を包丁で刺して殺害したとされる。名古屋地裁で開かれた初公判で佐竹被告は…。
- 佐竹憲吾被告「死に至らしめたことは事実ですが、殺意は持っていません。刺していない」
- こう述べ、起訴内容を否認した。検察側は冒頭陳述で…。
- 検察側「崚太君が自分の指示通り勉強しないことに激高することがあり、暴力を振るっていた」
- 佐竹被告は崚太君を中学受験させることにしたが、2014年ごろから指示通りに勉強しないと暴力を振るうなどしていたうえ2016年からは刃物を見せて脅し、犯行前にも車で長男を連れ出して包丁で足を切っていたと指摘。これに対し、弁護側は犯行当日について…。
- 弁護側「包丁を見せつけ、行動を改めさせようとしていた」
- 傷付ける意思はなかった。事故によって起こったなどとも主張した。さらに、犯行当時、精神障害のため判断能力が著しく低下していて、責任能力が十分に備わっていなかったとも訴えた。判決は来月19日に言い渡される予定だ。