米軍の重ね着 Layering System(レイヤー)

コンプレッション・インナーは暑い時期の物です。冬には向きません。

とは言え冬でも汗をかくような行動なら、着ると良いです。

レイヤー(重ね着)の目的

  1. ベース 汗を吸い上げ、外に逃がす
  2. ミドル 外気を遮断しウェア内部を保温
  3. シェル 風雨など気象変化から身体を守る

Twitter / Google / Youtube / 5ch / mimizun
リアルタイム / Google トレンド / Yahoo!ニュース 重ね着

拡張式寒冷地被服システム、ECWCS

ECWCS=Extended Cold Weather Clothing System

Twitter / Google / Youtube / 5ch / mimizun
リアルタイム / Google トレンド / Yahoo!ニュース レイヤリングシステム



米軍の重ね着システム「ECWCS」

marinesannさん2014/2/2218:36:32

米軍が正式採用している防寒着「ECWCS」について質問です。

米軍が正式?採用している「ECWCS」は結構(写真だと)薄いですが、アレでも雪が降ったりする環境でも保温出来るんでしょうか?出来るならすごいですが、例えば北海道のような氷点下10度以上下がる場所で「ECWCS」1枚で凍え死なないんでしょうか。

また、今でも少し使われている「M65」はどれくらい防寒具として使えるんでしょうか。

もし、「ECWCS」がゆきが降る環境でも耐えれるのなら買ってみようかと思います。まぁもちろん自分が使うときは下に長袖とか着ますがねw

あと、戦闘服は冬は暖かく、夏は涼しく設計されていますがこの「ECWCS」も春くらいまでなら使えたりするんでしょうか。

Ahoo!知恵遅れ

外の環境に応じて組み合わせて使う レベル1~7

rino1864さん 編集あり2014/2/2220:44:40

ECWCSはレベル1~7までのレイヤリングシステムになっていて外の環境に応じて組み合わせて使います。

下着及び中間着

・レベル1 薄手の下着
・レベル2 中厚のフリース、下着としても使用
・レベル3 フリースの中間着
・レベル4 ウィンドストッパー

以下はシェルレイヤーになります。

・レベル5 ソフトシェルジャケット
・レベル6 ハードシェルジャケット
・レベル7 インシュレーションジャケット

ECWCSのマニュアルに従うと-17度~-12度までで運動する場合はレベル1.2.5の重ね着で耐えられ、活動量が少ない場合はレベル2.5.7の重ね着で耐えられます。

環境は雨から吹雪まで対応します。

ECWCSは-45度~+7度までの使用を想定したシステムです。

その気温内なら使えるでしょう。

ちなみに活動量が少なく-45度、雪の場合はレベル1.2.3.5.7の重ね着になります。

私は米軍の官給品とは違いますがミリタリー用のレイヤリングシステム(Arc`teryx製)で-14~-18度位の環境まで行った事が有りますがほぼ米軍のマニュアル通りで耐えられると思います(勿論寒さに対する耐性は個人差があるのでレイヤーを増やしたり減らしたりは必要です)。

M65は一着だけでは-10度以下の環境は厳しいと思います。

内にレベル2か3を着ればマイナス一桁位ならいけると思います。

拡張式寒冷地被服システム、ECWCS

拡張式寒冷地被服システム、ECWCS(エクワックス)(英: Extended Cold Weather Clothing System)は、マサチューセッツ州にあるアメリカ陸軍ネイティック研究・開発・技術・センター(英: the U.S. Army Natick Research, Development and Engineering Center)によって1980年代に開発された保護服システムである。

Twitter / Google / Youtube / 5ch / mimizun
リアルタイム / Google トレンド / Yahoo!ニュース ECWCS

第3世代 ECWCS GEN3

2008年頃から。華氏45度(摂氏7.2度)から華氏-50度(摂氏-45.6度)までの気温の中で適切な環境保護を維持することを目指している。

第3世代は保護戦闘服(英: Protective Combat Uniform)を参考にし、レベルという分類をした上半身7種類(アンダーシャツ2種、ジャケット4種、パーカ1種)・下半身5種類(ズボン下2種、ズボン2種、オーバーパンツ1種)を組み合わせたシステムとなっている。

レベル1:薄手の吸汗拡散生地のアンダーシャツとズボン下
レベル2:やや厚手の吸汗拡散生地のアンダーシャツとズボン下
レベル3:フリースジャケット
レベル4:ウインドジャケット
レベル5:撥水生地のジャケットとズボン
レベル6:防水透湿生地のジャケットとズボン
レベル7:中綿入りパーカとオーバーパンツ(マシュマロスーツ)

動きと気温と被服の組み合わせの対応表

動き 気温 上下 レベル
1 2 3 4 5 6 7
活動 華氏-21度(摂氏-32度)から華氏0度(摂氏-18度)
華氏-0度(摂氏-18度)から華氏30度(摂氏-1度)
華氏30度(摂氏-1度)から華氏50度(摂氏10度)
華氏35度(摂氏1度)から華氏45度(摂氏7度)
待機 華氏-50度(摂氏-46度)から華氏0度(摂氏-18度)
華氏-0度(摂氏-18度)から華氏30度(摂氏-1度)
華氏30度(摂氏-1度)から華氏45度(摂氏7度)
華氏45度(摂氏7度)超

素材・形状別ミドルレイヤー比較表

種類 ウィンドシェル フリース インサレーション(ダウン) インサレーション(化繊) ソフトシェル
保温素材 なし 化学繊維
(ポリエステル)
ダウン 化学繊維 化学繊維
保温力 × △(~◯)
重量・体積 △(~◯)
ストレッチ性
透湿性
通気性・速乾性 ×
撥水性 ×
防風性
使い勝手・手軽さ

最適な利用シーン

それぞれの種類の最適な利用シーンをまとめると、

  • 冬用で、より防寒性能に特化 → インサレーション(ダウン)
  • 価格や洗いやすさなど使い勝手重視 → インサレーション(化繊)
  • 行動着から防寒までオールマイティなものが欲しい → フリース
  • ちょっとした防寒、アウターとしても使いたい → ソフトシェル
  • 夏の軽いハイキング限定でアウターにも使える → ウィンドシェル
  • 形と肌触りなど何らかのこだわりがある人向け → ウールのセーターとか山シャツとか