菊池興業の社長 菊池通昌 逮捕。暴力団排除通告で東急建設を恐喝[ヤクザ]

暴力団排除条例関連で初の逮捕者

絶縁され東急建設を脅迫容疑 組関係業者を逮捕

2011年10月19日

東急建設から暴力団排除条例を理由に取引を停止されたことに因縁をつけ、同社から1億円を脅し取ろうとしたなどとして、警視庁組織犯罪対策3課は18日、福岡県久留米市南1、型枠工事業「菊池興業」を経営する菊池通昌容疑者(63)を恐喝未遂と会社法違反(利益供与要求)容疑で逮捕した。同課によると、菊池容疑者は「脅したが金は要求していない」と容疑を一部否認している。

2ch / Twitter / Google / Youtube 菊池通昌
2ch / Twitter / Google / Youtube 菊池興業

東急建設九州支店から現金1億円を脅し取ろうとした

逮捕容疑は2月上旬、下請け参入を断られたことに因縁をつけ、東急建設九州支店から現金1億円を脅し取ろうとした上、3月上旬、同社社長に文書を送り、下請け工事への参入を暗に要求した疑い。

同課によると、菊池興業は東急建設九州支店の下請けとして暴力団との折衝を任されるなど、地元では有名な暴力団関係業者で工事の仕切り役という。ただ、昨年4月に暴力団などへの利益供与を禁じた福岡県暴力団排除条例が施行されたことを受け、東急建設は昨年11月ごろから取引の停止を通告していた。

付き合いをやめるなら退職金か和解金

しかし、菊池容疑者は同社の対応に納得せず、今年2月に熊本市内の工事現場を訪れ、同社社員に「付き合いをやめるなら退職金か和解金だ。1億円でももらっているならいいが」と脅し、現金を脅し取ろうとしたという。

さらに3月、東急建設の株式1000株を購入し、同社社長宛てに「仕事以外の暴対の問題にも尽力してまいりました。礼を失した対応は許し難く、猛省を促す。(株主総会での)質問状を提出致す」などと書いた文書を郵送し、下請け工事への参入を暗に迫ったという。

実弟は暴力団道仁会系の元組員

菊池興業は右翼団体の代表が幹部を務めるほか、菊池容疑者の実弟は暴力団道仁会系の元組員だった。2002年から10年までの間に東急建設が発注した工事のうち、菊池興業が参加した12件の工事では「暴力団の嫌がらせが全くなかった」(同課)という。

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