[運び屋] 元看護師「竹内真理子」死刑確定 覚せい剤密輸。スーツケース3個は怪しすぎ

死刑判決を受けた竹内真理子被告

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15年間で中国で7人の日本人が毒薬をつかった死刑を執行

普通の看護師が「麻薬の密輸容疑で死刑判決」驚愕の背景

2022年02月16日

近年、海外で違法薬物の密輸にかかわったとして死刑判決を受ける日本人が出てきている。ここ15年ほどの間で、中国では7人の日本人が毒薬をつかった死刑を執行されている。

彼らは全員男性だが、日本女性でも死刑判決を受けた者がいる。マレーシアの空港で覚醒剤の密輸で逮捕された、元看護師のM子だ。

マレーシアの連邦裁判所が、M子の覚醒剤の密輸を理由に、一審、二審の判決を受けて死刑判決を確定させてから、今年で7年が経つ。処刑は未だ執行されておらず、彼女はマレーシアで収監されたままだ。

M子は青森県出身で、逮捕時は37歳。独身で病院に勤務していた。これだけ聞けば、どこにでもいる普通の女性だろう。それがなぜ、マレーシアの空港で覚醒剤の密輸にかかわり、死刑判決を受けることになったのか。

そこには底知れない闇の世界が広がっていた――。

クアラルンプール国際空港は日本人の多くがほとんどチェックされない

M子が逮捕されたのは、09年10月のことだった。

東南アジアに位置するマレーシアは、イスラム教徒のマレー系の民族をはじめ、中国系、インド系、それにアラブ系の人たちが多く暮らす国際都市だ。

その日、M子が現れたのは、マレーシアのクアラルンプール国際空港だった。東南アジアのハブともいえる大きな空港である。中東のドバイからエミレーツ航空の便で到着後、彼女は機内に預けていた複数のスーツケースを回収した。

たまたま税関の取り調べ強化期間の真っ最中だった

この空港の税関では、日本人の多くがほとんどチェックされずに通ることができる。だが、この日はたまたま税関の取り調べ強化期間の真っ最中だった。そうしたこともあり、税関の職員は、中東から複数のスーツケースを手にしてやってきたM子を怪しいと思って呼び止め、荷物の中身をチェックすることにした。すると、加工されたスーツケースの底から、約3.5キロの覚醒剤が発見されたのである。

2億円以上の覚醒剤

マレーシアの法律では、50グラム以上の覚醒剤所持で死刑判決を受ける可能性がある。実際に、東南アジアの人間や中東の人間、それにアフリカ系の人間が数多く拘束され、死刑判決を受けている。

M子が所持していた3.5キロの覚醒剤は、日本の末端価格で2億円以上に当たる膨大な量だ。その場にいた誰もが、個人の使用が目的でなく、組織が関与した大掛かりな密輸であると考えた。

逮捕直後、M子はこう言った。

「この荷物は、私のものじゃありません。ドバイの空港で外国人から預かったんです」

税関職員は、一体誰から荷物を預かったのかと尋ねた。だが、M子は答えることができなかった。

「わかりません。名前を知らないのです」

荷物を預けた人物がおらず、M子が所持している荷物から覚醒剤が出てきた以上、税関としては彼女を逮捕しなければならない。彼女は身柄を拘束され、取り調べを受けることになった。

逮捕後の取り調べの中で、M子は一貫して同じことを主張した。スーツケースはドバイで預かったものであり、その人物の名前や連絡先については知らない、ということだ。つまり、覚醒剤は自分のものではないと言い張ったのである。

11年、マレーシア国内で開かれた一審でも、M子の主張は変わらなかった。だが、裁判官が下した判決は次の通りだった。

――死刑

荷物を渡した人物が特定できない 3.5キロもの覚醒剤 死刑が妥当

裁判官は荷物を渡したとする人物が特定できないことに加え、彼女が3.5キロもの覚醒剤を持ち込んだという事実を深刻に捉え、同国の法律に照らし合わせて死刑が妥当としたのである。

この事件を取材した私は、刑務所でいく度となくM子との面会を行った。最初の面会は、一審の判決が出て間もなくだった。刑務所の面会室に現れた彼女は、死刑判決を受けた人間だけが身に着ける赤と白の囚人服で現れた。そしてアクリル板越しにこれまで通りの主張をくり返した。

「私は何も知りません。ドバイの空港で見ず知らずの外国人に荷物を運んでくれと言われただけなんです。それでスーツケースを受け取って、クアラルンプール国際空港の税関を抜けようとしたら、いきなり逮捕されました。荷物の中に覚醒剤が入っていたなんて、まったく知りませんでした」

面会の中で、彼女はくり返し、嘘はついていない、自分はだまされたのだ、それなのに、誰一人として助けてくれないと言いつづけた。

私はアクリル板越しに、彼女の真剣な眼差しを見ているうちに、もし本当なら死刑という罪はあまりに重いのではないか、と思った。

実際に海外の空港で、私も怪しげな外国人に声をかけられ、「私の荷物を君の荷物として運んでくれないか」と頼まれたことがあった。それも1度や2度ではなく、アジア、中東、アフリカで合計5回以上あった。

なぜ、そんなことを頼むのか。飛行機の機内に預けられる荷物の重さは一人当たり何キロと決まっており、超過した場合は超過料金を取られる。彼らはそれを理由に、自分の荷物の超過した分を、同じ便に乗る別の乗客の名前で機内に預けてほしいと頼むのだ。

「無実を晴らしたい」

だが、こうした話のほとんどは犯罪がらみだ。荷物とは名ばかりで、本人には内緒で違法薬物を忍び込ませるのは、密輸組織の常とう手段なのだ。彼らはそのようにしてスーツケースを異国へ運ばせ、成功すれば空港を出たところでそれを受け取り、失敗すればトカゲの尻尾切りのように逃げ去る。

私はこのことを知っていたので、海外でそうした話を持ちかけられると、犯罪を疑って拒否した。相手が子連れだろうと老人だろうと、自分の身は自分で守るしかない。

だが、もしM子がそのことを知らなかったとすれば、相手を疑わずに善意でドバイで荷物を預かってしまったことになる。それで死刑判決を受けたのだとしたら、自己責任とはいえ、不憫な話にはちがいない。

刑務所での面会で、彼女はこうも話した。

「実はこれから二審を闘わなければならないのです。でも、弁護士を雇って、裁判を闘っていくだけのお金がありません。私は無実を晴らしたい。だから、私の実家の親や友人に連絡をとって、手伝ってくれるようにつたえてくれませんか」

私はM子の主張を信じていいのかどうかわからなかった。だが、目の前に死刑判決を受け、無実を主張して二審を闘おうとしている日本人がいる。その人から手伝ってくれと頼まれて、むげに断るわけにもいかない。

私はできることはするという約束をし、刑務所を後にした。

刑務所での面会を終えた後、私は事実を確かめるために、マレーシア国内と日本で取材をすることにした。M子は「手伝ってくれるなら」という条件で、マレーシアや日本にいる友人を紹介してくれた。私はその情報を元に、友人を一人ずつ当たって話を聞いていったのである。

M子の現地の知人は中東出身。麻薬密輸シンジケートとかかわっていた

だが、取材をすればするほど、真実が何なのかわからなくなってきた。

マレーシアでは、M子の現地の知人だという中東出身の外国人男性の行方を追った。この人物にM子のマレーシアでの行動を聞けば何かがわかるのではないかと思った。

私はマレーシアの中東出身者が多く暮らす地区へ赴き、男性を捜した。M子が逮捕された直後、男性はなんとか彼女を釈放できないか奔走したようだが、それが不可能だと知って間もなく、なぜか消息を絶っていた。

私は仕方なく、その人物の周辺を調べることにした。すると、この人物が麻薬密輸のシンジケートとかかわっていたことが明らかになりはじめたのである。しかも、その組織は、現地の警察さえうかつにかかわれないようなところだった。私はそこでマレーシアでの取材を断念せざるをえなかった。

M子の知人は風俗店の経営者や、覚醒剤関連で逮捕歴のある人間

日本に帰国した後、今度はM子の周辺を取材することにした。すると、マレーシアの時と同様に、怪しい交友関係が浮かび上がってきた。

話によれば、M子は10代まで青森県で過ごした後、看護師資格を取得して関東にやってきた。それから15年強、彼女は独身のまま病院で看護師として働き、たまの休暇に海外旅行を楽しみ、37歳で今回の事件に巻き込まれたはずだった。

だが、彼女が日本で付き合っていた関係者を一人ひとり当たっていったところ、あまり筋の良くない人間に行き当たったのだ。風俗店の経営者や、覚醒剤関連で逮捕歴のある人間。中には、覚醒剤の密輸の罪で、成田国際空港で逮捕され、身柄を拘束されている人物もいた。

普通に、病院で看護師として働いているだけでは、こうした人たちと知り合う機会はないはずだ。なぜ、彼女の周辺にこうした筋の人間が多数いるのか。

私は、青森に暮らしていたM子の母親と出会うことで、その理由を知ることになるのである。

10代を青森県で過ごし、看護師資格を取って関東の病院で働くM子

麻薬密輸で唯一の日本人極刑判決 女性死刑囚が語った涙の肉声

2022年02月16日

近年、日本人の女性で麻薬の密輸の罪で死刑判決を受けたのは一人だけだ。

青森県出身の、元看護師であるM子である。彼女は09年にマレーシアのクアラルンプール国際空港の税関で、約3.5キロの覚醒剤を持ち込んだとして死刑判決を受けた。[前編] に続いて、M子の死刑にいたる道筋を見ていきたい。

私が青森県某所で、M子の母親に会ったのは、マレーシアの刑務所の面会から数ヵ月後のことだった。

母親の話では、M子は10代を青森県で過ごし、看護師資格を取って関東の病院で働きはじめたそうだ。そこからずっと関東での生活がつづいており、青森へはお盆や正月にたまに帰ってくる程度だった。

M子は海外旅行が好きでいろんな国へ行っていたらしい。たまに向こうで買ったお土産などをくれることもあった。結婚についての話は出たことがないので、気ままに過ごしているのだろうと思っていたという。

メディアにM子が逮捕されたというニュースが流れた時は、まさに寝耳に水だったそうだ。記者が家に押し寄せ、話を聞かせてほしいと言われたが、そもそもマレーシアという国がどこにあるのかさえわからない。頭を下げて謝るので精いっぱいだった。

逮捕の騒ぎが一段落した後、M子の友人を名乗る女性Aから、M子の私物が送られてきた。マレーシアにいるM子が女性Aに連絡し、都内にあったM子のアパートの整理を頼み、荷物を実家に送ってくれと頼んだらしい。

都内のアパートにあったノートパソコンのデータがほとんど消されていた

何者かがパソコンデータを削除

だが、ここで妙なことが明らかになる。都内のアパートにあったノートパソコンのデータがほとんど消されていたのである。おそらく女性Aか、別の人物の仕業にちがいなかった。何か不都合なことがあり削除したのだろうか。

さらに荷物の中からは複数の手紙が出てきて、そこには拘置所にいる女性Bとのやり取りが交じっていた。この女性Bは、マレーシアの事件が起こる少し前に、覚醒剤の密輸入の容疑で成田国際空港で逮捕されていたことがわかった。

一体どういうことなのか――。私は女性Aに連絡を取ることにした。

女性Aは私の取材依頼に難色を示したが、絶対に身元を明かさないなどの約束の元で、都内のカラオケ店で話を聞かせてくれることになった。

最初から女性Aの言動は異様だった。ガタガタと震え

最初から女性Aの言動は異様だった。カラオケ店に入った途端に、ガタガタと震えはじめて、なぜ自分のことを知ったのか、何をどこまで知っているのか、と訊いてきた。

二度にわたる取材の末、ついに女性AはM子や逮捕中の女性Bと海外旅行へ行ったことがあると打ち明けた。目的は「荷物運びのバイト」だった。詳細は伏せるが、裏にある男性が関係しており、現地で荷物を預かって日本へ持ち帰れば、お金をもらえたのだという。しかも一回につき数十万円という金額だった。

女性Aは怖くなってグループを抜けた。M子は荷物運びのバイトをつづけた

だが、ある日、突然女性Bが成田国際空港で逮捕されることになった。女性Aは怖くなってグループを抜けた。だが、M子はその後も荷物運びのバイトをつづけていたようだ。彼女がマレーシアで逮捕されたのは、それからしばらくしてからだった。

マレーシアでの事件後、M子から女性Aのところに連絡があり、自分の部屋を片付けてくれと頼まれた。それで言われた通りにして、残った荷物を青森の実家に送ったというのである。

私はその話を聞いて、M子が故意に違法薬物を運んでいたのだろうと思った。後で調べたところ、この麻薬密輸組織の存在もわかった。彼らは同じような日本人女性を複数かかえて、海外へ行かせては「荷物運びのバイト」をやらせていたのである。

一体、なぜ看護師がそんな麻薬密輸組織とつながりを持つことになったのか。こんな疑問がわいたが、M子本人に聞かなければわからないだろう。

この時、私はM子から一つの依頼を受けていた。裁判を闘うお金をつくる必要があるので、貯金や金融商品を現金化して、それに当ててほしいと言われていたのだ。むろん、私にそれをする権利はない。そのため、母親にそれをつたえることにした。

母親は娘のためを思い、金融機関に事情を説明し、それなりの現金をつくった。その金で裁判を闘う準備をしたのである。

母親は私に対して、刑務所にいるM子に会いたいのでマレーシアへ連れて行ってほしいと言った。私は母親の意見を尊重し、もう一度マレーシアへ行って本人と話をしてみることにした。

マレーシアに到着した私たちは、弁護士と面会した後、刑務所へ行き、M子と面会した。時間制限があったので、母親との涙の接見を5分で終え、残りの15分ほどを事実確認に費やすことにした。

私は日本での取材でわかったことをすべて打ち明け、真実を話してほしいと語った。弁護士からは、一審と同じ主張をしたところで死刑判決が覆ることはないだろうと言われていた。ならばまず事実が何だったのかを確かめなければならない。仮に主犯が別にいるのならば、そのことを二審で明らかにする必要がある。

高いお金をもらっていたので、いけないものだということはわかっていた

M子は母親から「真実を話して」と懇願され、涙を流して重たい口を開いた。

「わかりました。本当のことを話します。最初は犯罪に関わっているとは知らなかったし、最後まで何を運んでいるのかわからなかったんです。でも高いお金をもらっていたので、いけないものだということはわかっていた。それで今回逮捕されて初めて、中身が覚醒剤だったと知ったんです」

先輩看護師である女性Bから条件のいいアルバイトがあると聞かされる

話によれば、青森から関東に出てきた彼女が病院で看護師として働いていたのは事実だったようだ。だが、ある病院に勤務していた時、先輩看護師である女性Bから条件のいいアルバイトがあると聞かされる。それが海外へ行き、荷物を預かって日本へ持ち帰るというものだった。一回につき、数十万円をもらえるという。

M子は病院に内緒で夜の仕事を兼業していた。そこで金銭感覚や常識が麻痺

「怖くて知ろうとしなかった」

M子は怪しい仕事だと察したが、彼女は看護師をする傍ら、病院には内緒で夜の仕事を兼業していた。そこで金銭感覚や常識が麻痺していたこともあったのだろう。女性Bの話に乗ってアルバイトをすることにする。

密輸組織を仕切る男性が、女性Bと関係。金と性で手なずけていたのだろう

後で知ることになるのだが、密輸組織を仕切る男性が、女性Bと性的な関係にあったそうだ。おそらく男性は女性Bを金と性で手なずけていたのだろう。それで女性BがM子をはじめ、知り合いの看護師に声をかけてグループをつくってアルバイトをしていたのである。

女性Bが成田国際空港で逮。M子は事情があってアルバイトをつづける

だが、最初に女性Bが成田国際空港で逮捕されてしまう。その後、組織は女性Bを切り捨て、女性Aたちも怖くなって逃げる。だが、M子は事情があってアルバイトをつづける。それでドバイからマレーシアへスーツケースを運んだ際に逮捕されたというのが事実だということだった。

彼女はこう言っていた。

「スーツケースの中身が何なのかは怖くて知ろうとしなかった。麻薬なのか、銃なのか、なんか怖い物が入っていると思っていた。それをわかっていたのに、ずっとやりつづけてしまったのは私がダメだから。今更遅いけど、反省してる」

組織からも、友人からも、切り捨てられ、異境の地で死刑判決を受けて初めて、自分の軽率さを実感したのだろう。

弁護士は、こうした話を受けて、裁判で闘う方針を変えた。

M子の友人の証言や証拠を集め、犯罪組織が存在すること、M子が荷物の中身を知らなかったこと、反省していることなどを明らかにし、情状酌量を訴えることにしたのである。

だが、現実は厳しかった。まず日本で逮捕されていた女性Bは、マレーシアの事件には一切関与しないとしてM子を切り捨てた。それ以外の友人たちも同じだった。

M子が信頼していた人間たちがみな、手のひらを返したように消えていった

おそらく下手にかかわることで自分の余罪が明らかになったり、組織に狙われたりすることを恐れたのだろう。M子が信頼していた人間たちがみな、手のひらを返したように消えていったのだ。

M子を担当していた弁護士が事故で突如として命を落とした

さらに、M子を担当していた弁護士が事故で突如として命を落とした。これによってM子に対する理解者はいなくなり、一から弁護士を捜さなければならなくなった。

こうした中で、二審が開かれたのだが、そこでも死刑判決が言い渡された。そして逮捕から6年目の15年、マレーシアの連邦裁判所(最高裁)は一審、二審を支持して死刑判決を確定させたのである。

死刑が確定した日、私はM子の母親とともに傍聴席にすわっていた。もう二度と会えなくなるかもしれない。そんな状況を慮って、警察関係者がわずか10分だけ特別に別室で母親との面会を認めた。この時、嗚咽しながら母親と別れたM子は、自分がした過ちをどう思っていたのだろうか。

判決から7年が経った今も、M子の死刑は執行されていない

判決から7年が経った今も、M子の死刑は執行されていない。彼女は死刑囚として拘束され、ごくまれに実家の母親と電話で連絡を取ることを認められているが、そのお金はかつて密輸をしてつかんだ金だ。悪銭身につかずというが、今のところ彼女にはそういうお金の使い道しか残されていない。

今後彼女がどうなるのか。マレーシアの国内事情や、国際情勢も絡んでくる問題なので、明確なことは言えない。

だが、彼女が陥ったワナに、他の人たちがハマらないとは限らない。自分とは無関係だと思っていても、看護師だった彼女が陥ったように、少しの誘惑から闇の底へ吸い込まれることだってあるのだ。

そういう落とし穴が、社会には無数にあることを忘れてはならない。

日本人女性看護師の死刑が確定

マレーシアに覚醒剤4キロを持ち込んだ日本人女性看護師の死刑が確定

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「知り合いに頼まれ、中身は知らなかった」

女性は「知り合いに頼まれ、中身は知らなかった」と無罪を主張していた。

スーツケース三個に草

マレーシア税関当局は2009年11月2日、覚せい剤(methamphetamin)4・7キロを同国に密輸しようとした日本人女性 竹内 真理子Mariko Takeuchi(35歳青森出身)を2009年10月30日、クアラルンプールの国際空港で逮捕したことを明らかにした。

有罪が確定した場合、死刑判決が下る可能性がある。在マレーシア日本大使館は、邦人女性が薬物所持の容疑で拘束されていることを認めた。

竹内容疑者はドバイでスーツケースを預かり、ドバイから空路クアラルンプールへ到着、マレーシアで携帯電話(4台所有)をかけてくる相手に渡す役目だった。

空港での荷物検査の際、ビニル袋2個の中に入っている粉末状の覚せい剤が見つかった。末端価格で120万~180万リンギット(約3200~4800万円)相当になるという。

以前は看護士だったと言う竹内は、この国でこの種の犯罪で逮捕された最初の日本女性。たびたびこの国を訪れ、以前は10月17日に入国している。税関職員が、一人旅にしてはスーツケース3個は多すぎると不審に感じたのが逮捕に結びついた。

これにはマレーシア人もクスリ

2ch

覚せい剤密輸、日本人元看護師に死刑

日本人の元看護師が覚せい剤を密輸したとして、マレーシアで逮捕・起訴された事件で、現地の裁判所は一審で死刑の判決を言い渡しました。「(Q.判決ですが、どんな気持ち?)今はまだ分からないので、ただ緊張しています」(竹内真理子被告)死刑判決を受けたのは東京・目黒区の元看護師、竹内真理子被告(37)です。

  1. 竹内被告は2009年、クアラルンプール国際空港で税関を通過する際、スーツケースの中から覚せい剤およそ4キログラムが見つかり、逮捕されました。
  2. 竹内被告は判決に先立ち、「スーツケースはドバイで外国人の男から預かったもので、覚せい剤が入っているとは知らなかった」と話していました。
  3. 裁判では、竹内被告に密輸の認識があったかどうかが焦点となっていましたが、判決では「認識があった」とする検察側の主張が認められた形です。
  4. 竹内被告は控訴する予定ですが、マレーシアでは薬物の密輸で有罪が確定した場合、一律に死刑が適用されます。

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2023年9月12日 死刑確定の邦人女性、再審請求へ

マレーシア政府の制度撤廃受け(共同通信)

マレーシアで、覚醒剤を大量に持ち込み、危険薬物法違反の罪で死刑判決が確定した青森県出身の竹内真理子死刑囚(49)が近く最高裁に再審請求することが12日、分かった。マレーシア政府が特定の重大犯罪に死刑のみを適用する強制死刑制度を撤廃したため。

竹内死刑囚は無罪を主張。東南アジアで死刑を廃止したのは2カ国にとどまるが、インドネシアやマレーシアは死刑適用のハードルを高くする法改正に踏み切っている。

2015年の確定判決によると、09年10月にアラブ首長国連邦のドバイからマレーシアのクアラルンプール国際空港に到着した際、約3.5キロの覚醒剤を隠し持っていた。荷物の中身を知らなかったと主張したが退けられた。

当時のマレーシアでは一定量以上の薬物所持で有罪が確定した場合の法定刑は死刑のみだった。マレーシア政府は今年7月、殺人やテロを含む11の犯罪に必ず死刑を適用してきた強制死刑制度を撤廃。過去の死刑判決を見直す法律が今月12日に施行され、再審請求できることになった。

2016年3月17日 海外旅行ついでに小遣い稼ぎ

他人の荷物を預かって運ぶ、リスクはないの?(THE PAGE)

今年3月、IT系ニュースサイト「GIGAZINE」が取り上げた荷物配送マッチングサービス「CARGO2SHARE 」がインターネット上で物議を醸しました。これは、海外に住む友人などに荷物を送りたいと思ったら、ウェブサイトから条件に合致するルートやスケジュールで旅行する人を検索。該当する旅行者がいたら、ウェブサイトからメールや電話で連絡を取り、荷物を預け、運んでもらうサービスです。  ウェブサイトでは、ガス・引火性の燃料、武器類など、依頼を禁止している物を記載していますが、サービス側でのチェックはないとのこと。つまり、依頼者がそれらの物を紛れ込ませたとしても、監視の目はありません。そのため、いわゆる「運び屋」になってしまう可能性が高く、Twitter上では「犯罪に利用される可能性が高い」「危険すぎる」といった声が多く挙がりました。

預かっていた荷物から禁止物が発見されたら……

そもそも、空港などでは他人の荷物を預からないようにと呼びかけていますが、このサービスに違法性はないのでしょうか? 税関担当者に聞いてみました。  「税関の業務は関税法に基づきますが、それと照らし合わせれば、自分の持ち物以外を預かって運ぶことは禁止されていません。ただし、日本に入国(帰国)する際には、必ず『携帯品・別送品申告書』を提出し、携行した荷物について税関に正しく申告する必要があります」(税関担当者)  「知らなかったではすまされない」とよく言われますが、弁明の余地はないのでしょうか?  「他人の荷物を預かって運んで、仮に税関検査でその荷物の中から日本への輸入が禁止されているものが発見された場合は、運んだ人から、荷物を預かった経緯等について詳しく事情を聞いた上で、処罰も含めたその後の対応を判断することとなります。いずれにしても、安易に知らない人の荷物を預からないよう、注意をお願いします」(税関担当者)  そもそも、輸入が禁止されているものが発見された場合の対応は、国によって異なります。海外で「モノを運んでほしい」と頼まれてチョコレートを持ち帰ったら、その中から覚せい剤が発見されたケースもあるようです。 これは不正薬物の密輸に当たり、ほとんどの国で重罪になります。国によっては、最高刑の死刑を定めていることも。例えば、 最近では次のような事例もあります。

覚せい剤密輸、マレーシアで日本人女性の死刑が確定
元看護師の竹内真理子被告は2009年10月、大量の覚せい剤をマレーシアに持ち込んだとして危険薬物不正取引の罪に問われました。一審、二審ともに竹内被告は「頼まれて荷物を運んだだけで、中身を知らなかった」と無罪を主張するものの、裁判所が言い渡した判決は死刑。そして15年10月15日、マレーシアの首都近郊プトラジャヤの連邦裁判所(最高裁)は二審の死刑判決を支持して上告を棄却、同被告の死刑が確定しました。マレーシアでは一定量以上の薬物所持で有罪が確定した場合の法定刑は死刑が適用されています。

また、「CARGO2SHARE 」のサービスは、個人間で金銭のやり取りが発生することもあります。この点についても問題はないのでしょうか? 国土交通省の担当者に聞いてみました。

「他人の需要に応じて有償で航空運送事業者の行う運送を利用して荷物を運ぶことは、『貨物利用運送事業』に該当します。今回のサービス内容を見ると、貨物の重さは旅行者の手荷物の範囲内になると考えられ、公式サイトでは商用利用を禁止しています 。あくまで個々の状況判断になりますが、即違法行為になることはないと思います」(国土交通省担当者)

ちょっとしたお小遣い稼ぎ気分で荷物を預かることには大きなリスクが伴うもの。相手が誰であれ、トラブルに巻き込まれないためにも「他人の荷物は預からない」が最大の自衛策となりそうです。