藤田彪成 HHCと呼ばれる指定薬物が入った液体を所持

指定薬物「HHC」所持 宮崎市のプロサーファーを逮捕

今年7月、指定薬物を所持していたとして宮崎市のプロサーファーの男が、逮捕されました。

医薬品医療機器法違反の疑いで逮捕されたのは、宮崎市熊野のプロサーファー、藤田彪成容疑者(21)歳です。

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「HHC」が入った液体容器を所持

藤田容疑者は、今年7月、宮崎市で、「HHC」と呼ばれる指定薬物が入った液体、およそ11グラムを所持していた疑いが持たれています。

警察によりますと、宮崎市内で、「HHC」が入った液体容器を警察官が発見し、その後の捜査で、藤田容疑者が所持していたことがわかったということです。

「HHC」は、本来、医療目的で使用される薬物ですが、大麻由来の成分が入っていて、蒸気などを吸引すると、大麻と同じような高揚感や幻覚作用があるため、今年3月、指定薬物に追加されました。

警察は、藤田容疑者の認否を明らかにしておらず、入手経路などについて、捜査を進めています。

若者に広がる危険ドラッグ「HHC」

本格規制直前の駆け込み使用に警鐘「決して使わないで」

大麻成分の一部を加工した危険ドラッグ「HHC」の販売や所持が、17日から規制される。若者らの間で「高揚感が得られる」と急速に広がったが、厚生労働省が7日、「人の身体に保健衛生上の危害が生じる恐れがある」として、新たな指定薬物に加えた。現在は「駆け込み購入」が起こる事態を招いているが、厚労省の担当者は、使用を控え、再利用できない形での廃棄を呼び掛けている。 (奥村圭吾、佐藤大)

「規制前なので大丈夫」

今月中旬、東京都渋谷区内の雑居ビル。海外のヒップホップ音楽が流れる喫煙器具販売店のガラスケースに、電子タバコや透明の液体が並んでいた。
「HHCありますか」と記者が尋ねると、店員がレジカウンターの後ろから、薄茶色の液体が入ったガラス製容器を出した。薬草のようなほのかな香り。店員に「1ミリリットル1万3000円。強い酩酊めいてい感を覚えることができる。規制前なので大丈夫」と購入を勧められたが、そのまま店を出た。
墨田区や中央区の同種の店でも、HHCを買い求める若者やサラリーマンに出会った。20代の男子大学生は「興味本位で友人と買いに来た。怖さはあるけど、はやっているので吸ってみたくて」と語った。

「車の運転なんてできない」

厚労省などによると、HHCは大麻にわずかに含まれている成分を大量に合成した危険ドラッグ。危険ドラッグは2013~14年、乱用者による事件・事故が相次いだことで規制が強化されたが、いまだインターネット上などで売買されている。昨年来、若者らの間で話題になっているのがHHCだ。
HHCを使った経験がある都内の40代男性会社員によると、吸引後は酩酊感や高揚感が2~3時間続き、視覚や聴覚など全身の感覚が研ぎ澄まされた。男性は「『ハイ』の状態になり、足元がふらついた。車の運転なんて絶対にできないと思った」と振り返る。
医療の専門家らからなる厚労省の専門部会は4日、HHCの毒性に関する海外のデータなどを踏まえ、指定薬物として取り扱うべきだと判断。同省は7日、医薬品医療機器法に基づき、HHCの販売や所持、使用を17日から禁じるとする省令を公布した。場合によっては懲役刑が科されることもある。

現在は規制までの経過措置期間だが、厚労省監視指導・麻薬対策課の担当者は「HHCの身体へのリスクは専門家も認めている。持っている人は決して使わないでほしい。再利用できないように大量の水と混ぜて捨ててもらいたい」と求める。
警察庁によると、大麻事件で摘発された少年の数は右肩上がりで増え、昨年は過去最多の994人に上った。HHCが規制された後は、摘発を逃れようと別の危険ドラッグに関心が集まる可能性も否定できない。
厚労省の担当者はそういった状況も想定し、「新たな規制などで速やかに対応していきたい」と話した。