PSPOWER NT1000 [充電池]

充電池は割高かもしれません。

よほど電池を使う人でなければ、普通の乾電池を買ったほうが安く済みそうです。

私は20年近く充電池を使ってきましたが、乾電池を買うことにしました。

PSPOWER NT1000
B01BHGTCCC

試しに買ってみた。

NT1000は1本単位で充電できるのは助かる。

2000年頃に買ったSONYのBCG-34HNBは2本単位でしか充電できない。

BCG-34HNBはまだ壊れていないが仕様が古い感じ。

2ch / Twitter / Google / Youtube PSPOWER NT1000

リフレッシュ 時間がかかる

それなりに時間がかかる。一晩を見ておく必要がある。

それでも明らかに以降の使用で違いが出るので回復したと思う。

電池が生き返りました

もうだめかなと思っていた単4、550mAhが再生しました。

過放電で認識されなくなった電池が直った

ラジオなどで充電電池を最後まで使用していると、意図せず過放電になってしまい、本製品に取り付けた際に電池として認識されない場合があります。

ですが、その場合でも、数時間ほど本製品に取り付けておくとチャージが開始される場合があります。

使用後の電池が本製品に即座に認識されない場合でも、数時間ほど様子を見てみることをおすすめします。

それでだめなら、電池の不良を疑ってもいいかもしれません。

4か所を個別に操作可能、それぞれが独立して作動する

機能が良いので購入したが、実際に手にすると、外観から感じ取れる品質も予想以上だった。液晶画面の出来やプラスチックの形成処理など、少なくとも 『悪い製品ではない』 と感じる。付属の説明書もブックレットだった(今どき日本のメーカーは、一枚の紙を折りたたんだ低コスト版が多い)。また、販売店が用意してくれている翻訳版は、シンプルな構成で見やすい。

本品は機能も良いが、やはり4か所をそれぞれ個別に操作できるのが最大の長所だろう。1台で2台分以上の働きをする。5000円の充電器なら驚かないが、今回、Amazon で4000円を切る価格だったので、費用対効果で高く評価できる。(追記 2016. 9 / 後述する測定値の問題のため☆ の数を減らした)

液晶画面の作りは、多少改善の余地があるだろう(『モード名』 と 『充電中(放電中)の表示』 を兼用しているなど、判別しにくい)。また、電流の選択肢は、放電も1~2A くらい欲しかった。もしも次期モデルが 『充電と放電を個別に電流設定』 『放電電流の上限アップ』 を実現したら、多少値段が上がっても歓迎する。(メーカーに伝わればいいが・・・販売店に期待)

選択できるモードは以下の4通り

  1. [CHARGE] ・・・[充電] のみ。普通の充電器と同じように充電する。ニッケル水素電池は通常このモードで充電。
  2. [DISCHARGE] ・・・[放電] から始まる。一旦放電をしてから充電する。日本の充電器で 『リフレッシュ充電』 と呼んでいる機能。ニカド電池は通常このモードで充電。なお、放電工程は電圧0.9V まで(以下共通)。
  3. [DISCHARGE REFRESH] ・・・[放電] から始まる。容量を監視しながら [DISCHARGE] を何度か繰り返す、いわば [DISCHARGE] の自動リピート機能。繰り返しの回数は決まっておらず、電池の容量がもう増加しない(=電池が回復した)と判断したら終了。2回目以降を直前の測定容量と比較しているらしく、最低でも2回は放電する。
    このモードは、終了までの時間が全く読めない。場合によっては数日かかる。これまで試した中で最多回数だったのは買ったばかりのエネロングという電池(中国のメーカー)で、4回放電した。
  4. [CHARGE TEST] ・・・[充電] から始まる。[充電] ⇒ [放電] ⇒ [充電] というプロセスで、放電中に容量(mAh)を測定。

選択できる電流(mA)は 「充電放電」 の比が常に 「21」

「1000500」 「700350」 「500250」 「200100」 の4通り。

モードごとに異なる、容量(mAh)の表示について。

[CHARGE] 充電量を表示し続け、数値は時間とともに増加してゆく。
[DISCHARGE] 最初の放電中は放電量を表示し続け、数値は時間とともに増加してゆく。充電に切り替わると(数値はリセットされ)充電量を表示し続け、数値は時間とともに増加してゆく。終了後に残る表示は、最後の充電量。
[DISCHARGE REFRESH] 測定は放電中のみ。最初の放電中は放電量を表示し続け、数値は時間とともに増加してゆく。2回目以降の放電中は、前回までの測定値を超えない限り、前回の測定値が表示されたままになる(超えた瞬間から増加してゆく)。終了後に残る表示は、測定した放電量の中で最大だった時(最後の放電の一つ前)の値だと思われる。
[CHARGE TEST] 測定は放電中のみ。その間は 『- – – mAh』 と表示されており、数値が増加してゆく様子を見る事は出来ない。放電後(=最後の充電中)には測定結果を見られるようになる。なお、翻訳版の [CHARGE TEST] の説明に 『電力量(mAh)や出力値(mA)を算出します』 とあるが、出力値を算出とは何の事か不明(※)。
(※追記 終了後は、このモードを含めた全てのモードで 『35mA』 や 『50mA』 という小さな数値が表示されるので、これはトリクル充電ではないかと。すなわち 『現在の充電電流』 を示しているだけであり、算出云々ではないように思われる)
(追記 翻訳版にはトリクル充電の事が書かれていないので説明書(英語版)を確認してみたところ、以下のように書かれていた。
[8.2 Display]
[Full: After the rechargeable battery is fully charged in any of the operation modes, trickle charging will be started automatically.]
また、モードごとの個別説明欄にも同様の記述があり、やはり上記の通りトリクル充電の電流だろう)

数か所を同時スタートさせられる

1か所ごとに8秒経過後の確定(スタート)を待っても良いが、待たなくても良い。モードや電流値の設定を終えたら、次の電池選択ボタンはすぐに押すことが出来る(個々の電池の設定内容は維持されており、待機している)。例えばNo.1 からNo.4 までの電池を一気に操作すれば、No.4 の電池が8秒経過後にスタートする時、同時にNo.1~3 の電池もスタートする。

故障と勘違いしやすい経過時間の表示

ふと見ると、時間表示が0:00 になったまま動かない事があるが、これは故障ではなく、本当に充電器が停止している。この休憩は、おそらく回路基板を冷ます目的だろう。しばらく待てば再開し、時間のカウントも動き出す。
(かと思うと、忘れた頃に 「本当に不具合で」 時間表示が動かない事もあったりする。が、今のところは稀なので、見て見ぬふり)

4桁で容量表示できるのは1999mAh まで

左端の数字が 『1』 しか表示できない液晶なので、2000mAh 以上は単位がAh に変わり3桁表示(例2.45Ah)となってしまう。ただし、液晶に表示されない1mAh レベルの計測は続いており、[DISCHARGE REFRESH] の繰り返しの判断にも反映されている様子。
時間経過についても、19時間59分までしか表示できない事になり、20時間経過で再び0:00 に戻る。
[The timer will resume and count from 0:00 again after the time elapsed is longer than 20 hours. For example: 1:45 will be shown if the time elapsed is 21 hours and 45 minutes.]

満充電の検知を失敗したとき

満充電を検知できなかった場合、いつまでも充電が止まらない仕様かもしれない。やや使い込んだ古い電池(min. 2200mAh)を充電電流200mA で充電した際、18時間以上経っても止まらなかった事がある(本来なら、長くとも11時間前後で充電は完了するはず)。さすがに自動停止はあきらめて電池を取り外したが、最終的な容量表示は3.73Ah になっていた。

[DISCHARGE REFRESH] の効果

非常に効果が高いと思われる。1年以上前に廃棄物の箱に入れて放置してあった 『どうやっても復活しない電池』 を取り出して試したところ、見事に復活した。この充電器のパルス電流が丁度良い塩梅だったのか、理由は良く解らないが、ともかく蘇った。傷んだ電池でもエラーにならない大雑把さも、ここではメリット。

トリクル充電の電流値

これまで使った限りでは、種類は10mA、25mA、35mA、50mA だと思われる。モードに関わらず、常に 『充電時の電流の20分の1』 になるようだ(例えば充電電流が200mA の時は10mA、1000mA の時は50mA)。説明書(英語版)の図には60mA と出ているが、それは見た事がない。

誤った使い方に対する保護機能

少し確認してみたのだが・・・・・あてに出来ないので、必ず正しい使い方をする事。

放電中の電圧表示など (※ 追記 2016. 9)

表示される電圧は信憑性が低い事が判ってきた。スロットごとの癖(例 No.1 は他のスロットより高め、No.4 は低めの電圧を示す傾向など)があるので、電池を何本か同時に放電しても、電圧表示を見て比較する事はできない。放電中の電圧を比較したいなら、スロットはあらかじめ決めておくと良いだろう。いつも同じスロットで経過時間と電圧を記録しておけば、比較には使える。

容量表示についてもスロットごとの癖がある様子。さらには時間表示も不正確で、調べてみると 「1日に30分遅れる時計」 というレベルだった(日本国内60Hz 地域にて)。時計すらこの水準というのは現代の電子機器では少々信じがたいが、事実なので受け入れるしかない。元々この充電器の容量表示は 『選択した電流と経過時間の単純な掛け算』 でしかないため、時計が不正確な時点で容量も不正確なのは確定しているが。しかし、それだけでは説明できない数値(容量)を示す事から、本当に問題があるのはおそらく(※)電流値だろう(これがスロットごとにバラついている疑い)。

なお、複数購入して症状が共通している事から、運悪く不良品だったのではなく、この製品の実力と解釈できる。ともかく、測定値はお遊び程度と考え、数値は使わないのが無難。あるいは先に記した通り、いつも決まったスロットのみを用いてデータを残しておけば、数値そのものは使えなくとも優劣を比較する事はできる。

(当然ながら、誤った数値を出してくる測定機能というのは、測定機能が無いよりタチが悪い。誤った数値だとは知らずに使い続けるのが普通だからだ。これは看過できない欠陥であるため、評価は低くしておく)

各モード、終了後の表示

終了後は、各モード以下のように表示される。

[CHARGE]  『Full』 と表示。
[DISCHARGE]  同上。
[DISCHARGE REFRESH]  『Full』 と容量が0.5秒ごとに切り替わる。
[CHARGE TEST]  『Full』 と容量が3秒ごとに切り替わる。

3種類に分けている意味がまったく分からないが、ともかく、DISPLAY ボタンを押せば残っている情報は全て見られる。

説明書きの間違い(この商品ページの数か所および付属の翻訳版説明書)

用語の間違いや説明内容の間違いが多いので、購入検討中の方は注意されたし。この商品ページのテキストは一部訂正されたが、まだ気になる部分があるので参考までにいくつか書いておく。

★その1 付属の翻訳版などで 『AC充電器』 と記されているのは、どうやらACアダプターの事のようなので混乱せぬよう。説明書(英語版)やアダプター本体には、もちろんアダプターと記されている。

★その2 機能の一つである [USB output] が 『USB機器への充電』 と説明されているが、これはパソコンのUSB出力端子と同様で、特に充電用というわけではない(私はこれに卓上ファンを繋いで回している)。

★その3 “誤った使い方” に対しても保護機能があるように書かれているが、私の見た所、この充電器は 「充電池と乾電池の判別」 も出来ないようだ。

★その4 この商品ページ左上の写真数点の中にある “説明文の画像” には間違いが特に多いので、これは見ない方がいいだろう。

問題点を承知の上で、それでも欲しいと思う人にはお薦め

最終的な結論としては、『問題点を承知の上で、それでも欲しいと思う人』 にはお薦めできる。件の欠陥により☆ の数は少なくしたが、機能面では十分に 『使える充電器』 であり、間違いなく価格相応の働きはしてくれる。