[ヤクザ]山口組総本部の名古屋移転 司 忍(本名: 篠田 建市)

ヤクザ


弘道会本部(山口組)住所 愛知県名古屋市中村区宿跡町1-117

2015/09/05 10:50


約2万3千人を超える構成員と準構成員を抱える国内最大の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)が分裂状態になった。警察当局は、内部人事や資金繰りに苦しむ状況が背景とみており、離脱派が新組織を結成し、抗争が起きることへの警戒を強め、市民の間に不安が広がっている。
兵庫県庁や県警本部にも近い神戸市中央区花隈町。4日朝、離脱した山健組の事務所駐車場に車が次々と入った。前組長の出身母体で長く山口組の中心だったが、今回の騒動により組長は永久追放に当たる「絶縁」処分。幹部らが集まり、対応を協議したとみられる。
付近の道路では、登校時間に合わせ教員らが児童や生徒を見守った。神戸市教育委員会は市立の幼稚園や小中高校に対し、通学路の変更や教職員の巡回強化を通知。近所の女性は「幼稚園の子どもがいるので心配です」と、足早に去った。
山口組は8月下旬、直系組織である2次団体の組長約70人のうち、離脱の動きを見せた13人を絶縁や、復帰の余地がある「破門」の処分にした。
騒動の背景には、現体制への反発があるとみられる。2005年に6代目を襲名した 篠田建市 (しのだ・けんいち) (通称・ 司忍 (つかさ・しのぶ) )組長は、出身母体の弘道会(名古屋市)幹部をナンバー2の若頭に据えるなど、組織内で弘道会支配を強化。山健組など有力2次団体の間では不満が広がっていたとされる。警察庁幹部は「『保守本流』の山健組が外されるとは隔世の感がある」と漏らす。
総本部を名古屋市に移転する計画や多額の上納金要求などさまざまな臆測が飛び交うが、捜査関係者は「いずれも決定的な理由とは言えない」と指摘。警察当局はさらに情報収集を進めている。
離脱派は新組織結成に向け、動きを加速しているとされる。組織名を「神戸山口組」としたり、山口組と同様の代紋を使用したりする案も浮上しているという。
分裂による抗争は1985年に発生。一和会系組員が4代目組長らを射殺した。「山一抗争」と呼ばれた対立は21府県に及び、87年の終結まで暴力団員25人が死亡、市民を含む70人が負傷した。
警察庁は4日夕時点で抗争発生を「把握していない」とするが、「縄張りをめぐってささいなことで衝突し、発展する恐れは否定できない」(同庁幹部)という。
暴力団対策法による不当要求の中止命令や事務所の使用制限の対象は指定暴力団だけ。犯歴を持つ構成員の人数や代表者を頂点とするピラミッド型組織であることなどが要件で、本部が所在する都道府県の公安委員会が指定の判断をする。
ただ「新組織の枠組みがはっきりしない段階では判断できない」と警察当局幹部。暴対法の網が掛けられない状態が続けば、取り締まりにも影響が出る恐れがある。
山口組分裂、新組織警戒 抗争懸念で広がる不安

山口組離脱組織が幹部会合 神戸、対応協議か

山口組離脱組織が幹部会合 神戸、対応協議か

2015/9/ 3 16:57

「拳銃や防弾チョッキの値段が高騰していて、すでに品薄状態です。抗争になると、相手方の構成員を拉致し、人質交渉が行われることがありますが、今回、ウチの組では『組員が攫(さら)われても一切交渉はしない。自己責任で身辺に注意するように』と通達が出ています。これは、『どんな犠牲を出してでも徹底的に戦う』という意思表示です」

『週刊文春』でこう語っているのは山口組某幹部だ。不謹慎だが、私のような「仁義なき戦い」世代は、自分にさえ火の粉が降りかかってこなければ、この手の話は大好きである。
『週刊ポスト』によれば、山口組は2014年末の時点で構成員・準構成員などを合わせると約2万3400人、全国の暴力団員の43.7%を占める国内最大の組織である。一枚岩だと思われていたが、そうではなかった。分裂の火種は名古屋対神戸の対立だという。傘下団体幹部がこう話す。
<「先代の渡辺芳則五代目が神戸の山健組だったように、それまでは関西から組長が選ばれてきた。司六代目は関西以外の組織で初めてトップに立った。
山口組には『本部』と『本家』という考え方がある。本部は神戸の総本部で、本家は組長の出身組織。つまり現在の本部は神戸で本家は名古屋になる。それに違和感を覚える直参は少なくない。山口組は日本中に組員を抱えるが、やはり中心は関西であるべきだという考え方は根強い」>
また、司六代目組長の方針に対する反発も強かったようだ。<「六代目は組の統制をことのほか重んじていた。直参は関西に来たら必ず本部(神戸)に顔を出さなければいけない決まりがあった。(中略)
上納金制度も厳しかった。組の規模によって違うが、およそ月に80万円。それ以外にも本部が販売するミネラルウォーター、石鹸や歯ブラシなどの日用品の購入の強制、各組長の誕生日会へのお祝い金など、とにかく金銭の支払いが発生する。暴排条例(暴力団排除条例)などの締め付けでヤクザのシノギが限定されて稼げない時代だけに、厳しい上納に不満を抱く組は多かったようだ。
雑貨屋のようなシノギしか認めず、しかもトラブルを起こすな。これでヤクザといえるのか?」(同)>
別の傘下団体幹部もこう語る。<「今年の夏前、司六代目が七代目に弘道会の幹部を指名しようとしているという情報が出回った。これには、『次は関西に実権が戻ってくる』と思っていた直参たちが猛反発。さらに、将来的には本家を名古屋に移動させる案があるという話も出た。
それからしばらくして、この脱退騒動が起きた。造反した組長たちには、『名古屋から山口組を取り戻す』という思いがあるはずだ」>
週刊文春で、来年行われる伊勢志摩サミットの玄関口である名古屋に山口組が移転するなど許さないと警察庁幹部が息巻いているが、破門された組長たちは新団体を「神戸山口組」とし<代紋は本家山口組と同じく、山菱を使用し、その真ん中に『神戸』の文字が入る>(週刊新潮)といわれているそうだから、「名神戦争」勃発は避けられないだろう。
分裂となれば、シマの奪い合いで都内の盛り場、銀座、赤坂、新宿はどうなるのか。週刊新潮でノンフィクション・ライターの溝口敦氏は、暴排条例があるので表立ってはみかじめ料を取るわけにはいかないが、クラブやキャバクラではいまでも払っているところがあるし、アングラカジノや風俗店などはトラブル処理を警察に頼むわけにはいかないから、暴力団に頼まざるを得ないという。
<「暴力団のシマ(縄張り)は地域ではなく、店ごとに分かれています。これから、山口組が押さえているシマの分捕り合戦が始まる可能性が高い」(溝口氏)>
これに最近勢力を伸ばしているといわれる「半グレ」集団が加われば、都心の歓楽街が血の海になるかもしれない。恐いけど見てみたい気もする。
拳銃・防弾チョッキ高騰!山口組分裂で「名神戦争」銀座、赤坂、新宿が怖い

2015年08月31日

最大の理由は「カネ」
日本最大の広域暴力団山口組が分裂した。先代の渡辺芳則・五代目組長の出身母体である山健組などが脱退、新たに神戸山口組(仮称)を立ち上げた。
最大の理由は、カネである。
山口組は、05年8月に渡辺組長が引退、名古屋の司忍(本名・篠田建市)弘道会会長が跡目を継いでから、「名古屋支配」が顕著になった。その特徴は、本部へのカネの吸い上げと、窮屈な管理強化である。指揮を取ったのは、高山清司若頭だった。
銃刀法違反による収監を余儀なくされていた司六代目組長は、自身の不在中の運営を任せるナンバー2の若頭に、弘道会会長の座を譲った高山氏を就けた。本来、当代の組長と若頭が、出身母体を同じくすることはないのだが、長期不在が確実で、事実、05年11月、司6代目の懲役6年の実刑判決が確定、06年2月、府中刑務所に収監されており、留守が長くなるため、自分に仕えてきた高山氏に託したかった。
もともと高山氏は、激しい戦闘性と厳しい管理で知られた人である。「親分がいない間は、自分が組織をまとめあげる」という気迫があったのだろう。 11年2月、司6代目が出所するまでの「高山時代」に、「直参」と呼ばれる直系組長は、厳しく統制された。
ウィークデーの多くを神戸の山口組本部に詰めるように半ば強制され、上納金の額は月に80万円前後にまで上昇、水や石鹸、歯ブラシといった日用雑貨品の購入まで義務付けられた。
「山菱」の代紋があれば、公共工事の仕切り、債権回収、不動産のトラブル処理、会社整理、風俗や飲食のみかじめ料、格闘技や芸能などの興行といったシノギの部分で、他の組織より優位に立てる、といった時代なら我慢もできた。
しかし、国家権力による暴力団排除は、92年の暴対法施行以降、年を経るごとに厳しくなっており、度重なる暴対法の改正や、末端の組員が事件を起こせばトップの組長にまで責任が及ぶ使用者責任によって、その環境は、年々、厳しくなっていった。
要は、暴力団が食えない時代となっていったのだ。二極化は、暴力団組員にも広がり、バブル時代に築いた資産や、各界に人脈を残している組とそうでない組の落差は大きく、同じ組でも才覚によって差はついた。
そうした時代の管理強化である。しかも、山口組に残る威光によって集まるカネを吸い上げていったのは弘道会だ。中部国際空港の砂利運搬の利権を独占、東京における芸能界利権の侵食はその象徴。弘道会の力は頭抜けていった。
もともと当代の出身母体は、特別な力を持つものである。かつては「山健にあらずば山口にあらず」といった時代もあった。
そういう意味では代替わりに伴う事象ではあったが、栄光の時代を知っているだけに、山健組を出身母体とする直参には、「自分のところばかり稼いで」と、弘道会に対する怨嗟の声が広がった。

怒りのマグマが溜まっていた
実は、反弘道会のクーデターは、今回が初めてではない。08年、直参13名による連判状なるものが出されたとして、そのコピーがマスコミにも流出する騒ぎとなった。
この連判状は、出所の定かでない怪文書のようなものだったが、クーデター計画があったのは事実で、首謀者とされる三代目大門会、井奥会の両組長が絶縁、他の参加組長が除籍処分を受け、いずれも引退した。
高山若頭による強権支配体制への不満がこの事態を起こしたが、11年4月、司六代目が出所してからも事態は変わらなかった。
むしろ、11年に全国施行された暴排条例によって、暴力団を取り巻く環境はますます厳しくなり、事務所も自宅も借りられず、銀行口座も持てないなど、生活権、生存権まで脅かされるようになった。
「暴力団も正業を持て」といったのは田岡一雄三代目だが、会社を興せないのだから事業などできない。博打もみかじめ料も縁日での露天営業も取り上げられて、稼ぎは覚醒剤か振り込め詐欺に頼るしかない。
その覚醒剤は、「麻薬撲滅運動」を興した三代目の時代から山口組では禁じられている。一番のシノギを「組の規律」によって縛られている矛盾。そして代紋があれば食えなくなるという矛盾。脱落者が年々、増えるのも無理はなかった。
司六代目出所後も、弘道会優位の支配体制は変わらない。むしろ弘道会の竹内照明三代目を若頭補佐に就けるなど、「名古屋の山口組」の様相を呈してきた。
それは、今度は恐喝罪で、高山若頭が収監されたからで、この人事によって、七代目が高山若頭、八代目が竹内若頭補佐と、弘道会のトップ独占が、既成事実のように語られるようになった。
出所後、司六代目は平和外交路線を鮮明にする。罰則も罰金も強化され、抗争をしている時代ではないということで、全国の暴力団組織と盃を交わして友好団体となり、襲名や葬式といった義理事はもちろん、墓参や誕生会などを通じて親交を深めた。
そうした際の祝儀は直参に割り当てられるのに、利権は弘道会に集中する。
カネと処遇と管理強化への恨みが、衰えたとはいえ関西の盟主・山健組を中心とする勢力に広がり、そのマグマが噴出したのが8月27日の造反劇だったのだ。

「消滅への道」
昨日今日の怒りではない。渡辺五代目引退の時から10年にわたってくすぶり続けた弘道会への恨みである。
山口組の切り崩し工作は活発に行われているが、緊急集会に出席せず、暴力団社会からの追放を意味する「絶縁処分」を受けた山健組、宅見組、正木組、池田組、侠友会の五団体は、後に退くことはできないし、そのつもりもない。
山口組が復帰への道を残して破門にした黒誠会、真鍋組、西脇組、松下組、毛利組、奥浦組、雄成会、大志会にしても、26日、神戸市の山健組本部において、「仮盃」を交わして団結を誓ったので、簡単に寝返ることは許されない。
山口組は、当面、静観の構えだが、神戸山口組が、「山菱」の代紋を使うといっている以上、暴力団の論理として、それを許すわけにはいかない。
とはいえ、84年に分裂、山口組と一和会に別れて闘争、85年に竹中正久四代目が射殺され、山口組の壮絶な報復が始まって、双方で死者25名を出した山一戦争の頃とは時代が違う。抗争は、共倒れを意味する。
暴力団の意地を通せば国家権力によって潰され、意地を通さなければ暴力団としての存在意義を失う――。
放っておいても縮小均衡、消滅への道をたどっている暴力団は、本当の意味で、岐路に立たされている。
山口組分裂の衝撃!関西の盟主たちを怒らせた、六代目体制の「カネ」と「名古屋支配」岐路に立たされた暴力団

2015.8.30 05:00

日本最大の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)の分裂問題で、離脱する山健組(同市)などの直系組織(2次団体)の組長らが結成する新組織が、象徴の代紋について、山口組と同様に「山」の文字を菱形にあしらった「山菱」を使用する見通しであることが、捜査関係者への取材で分かった。名称には「神戸山口組」などが検討されており、新組織のこうした動きに山口組側が反発することが予想され、警察当局は警戒や情報収集を強化している。
捜査関係者によると、山口組では最近、総本部を神戸から、篠田建市(通称・司忍)6代目組長の出身母体、弘道会(2次団体)の本拠がある名古屋市に移す話が浮上していたといい、兵庫、大阪両府県警などは、関西拠点の2次団体の一部がこれに反発し、分裂につながったとみている。
山口組は来月1日に幹部による定例会を予定しているが、山健組や宅見組(大阪市)などの離脱グループは欠席するとみられる。
山口組は100年前の大正4年に神戸市で結成され、山健組出身の渡辺芳則5代目組長(故人)まで、関西を拠点とした直系組織が主流派を占めた。しかし、平成17年の篠田組長就任後は、弘道会中心の運営が強まっていたとされる。

今年結成から100年となった山口組。新年会では総本部に関係者が集まった。そして、夏には分裂騒動が起きた=1月25日、神戸市灘区

[山口組分裂] 新組織“代紋”は「山菱」か…囁かれた“名古屋移転”が引き金?

8月29日 4時19分

分裂する動きのある国内最大の指定暴力団・山口組について、神戸市にある総本部を名古屋市に移そうという情報のあることが警察への取材で分かりました。警察は専従の捜査員を中心に確認を進めています。
警察によりますと、神戸市に総本部がある指定暴力団・山口組では分裂の動きがあり、傘下の組が離脱して新たな別の組織を作ろうとしているという情報があるということです。
現在のトップ、篠田建市組長は名古屋市中村区に本部がある弘道会の初代会長で、分裂の背景には、人事や上納金を巡る問題など、弘道会による組織運営に対する関西を中心とした傘下の組からの不満があるとみられています。
こうしたなか、山口組では現在神戸市にある総本部を名古屋市に移そうという情報のあることが警察への取材で分かりました。
総本部が移れば、毎月1回全国からおよそ70人が参加する集会が開かれるなど、周辺や一般市民への影響が懸念されます。
このため、警察は専従の捜査員を中心に情報を収集して確認を進めるとともに、事務所周辺での警戒を強めています。
山口組総本部が移転か 警察が確認進める

2015年8月28日01時38分

国内最大の指定暴力団山口組(直系組長72人)が27日、13団体を絶縁や破門の処分にしたことが警察当局への取材でわかった。山口組は分裂し、離脱する10団体超が「山口組」の名前をつけた新組織を発足させる方針。警察当局は、双方が衝突する恐れがないか動向を注視している。
捜査関係者によると処分を受けたのは、神戸市灘区の総本部で27日に開かれた緊急の執行部会に欠席したり、離脱の意向を示したりしている団体。2千人の組員がいる最大組織の山健組(神戸市)や宅見組(大阪市)、俠友会(兵庫県淡路市)など関西の組織が中心という。
山口組では最近、篠田建市(通称・司忍)組長(73)が出身母体の弘道会の本拠である名古屋市に総本部を移す考えを示したという。これに対する反発が分裂につながったと警察当局はみている。
山口組分裂、離脱団体が新組織 総本部移転に反発か

2015年7月15日03時32分

名古屋市で2010年、指定暴力団山口組系の組員らがみかじめ料の支払いを拒むキャバクラに放火した事件で、死亡した従業員(当時27)の両親が山口組の篠田建市(通称・司忍)組長(73)ら計5人を相手取り、約1億6千万円の損害賠償を求めた訴訟が14日、名古屋地裁で和解したことがわかった。山口組の組長らが7月末までに連帯して1億円を支払うことで決着した。
08年に改正された暴力団対策法は、組員が資金獲得のために市民を脅したり、負傷させたりした場合、組トップの責任を問えるとしている。全国最大勢力の山口組の最高幹部らが、多額の和解金を支払うのは珍しく、今回の和解は末端の組員による犯行の責任を組織として事実上認めたことになる。
事件は10年9月3日未明に発生。実行役2人が、名古屋市中村区椿町のキャバクラ「インフィニティ」に押し入ってガソリンに火をつけ、従業員の佐野方紀さん=愛知県知立市=を死亡させたというもの。2人は翌年、殺人や現住建造物等放火容疑で逮捕され、組幹部(50)は無期懲役、組員(38)は懲役30年の判決を受け、すでに確定している。
佐野さんの両親が13年5月、放火殺人の実行役2人のほか、使用者責任があるとして上部組織に当たる山口組の篠田組長とナンバー2の高山清司若頭(67)ら幹部を提訴。慰謝料約8千万円や死亡逸失利益約5千万円など計約1億6千万円の支払いを求めていた。
山口組組長ら1億円支払いで和解 名古屋キャバクラ放火