「グルーミング」とは被害者と信頼関係を築き、心理的に支配する
加害者たちが行う「グルーミング」とは、被害者(多くは子ども)と信頼関係や特別な絆を築き、心理的に支配し結果的に性的虐待やその他の支配行為に及ぶ一連の行動を指します。彼らは金銭や好意の見返りを装いながら接近し、被害者の孤立感や不安に付け入り、脅迫や暴力により被害者を支配するケースが多いです。こうした心理的操作により、被害者は加害者を信頼し、被害の認識が困難になることもあります。
具体的な手口としては、まず加害者が「信頼できる大人」として周囲に信用されることで、二人きりになる機会を増やし、被害者に心理的に近づきます。その後、好意や贈り物などで愛着や依存を生み出し、被害者の心理的免疫を弱めてから、性的虐待や暴力的支配に及ぶパターンが指摘されています。被害者はトラウマや自責感、対人関係への不信感など深刻な心理的影響を受けることが多いです。
以上のことから、グルーミングは単なる接近行為ではなく、巧妙な心理操作と支配の連続であり、被害者の信頼や孤立を突いて加害者の支配下に置く行為であると理解されます。
2025年06月17日 英政府、性的搾取集団「グルーミング・ギャング」被害者数千人に謝罪 加害者の民族・国籍を記録へ
英国政府は2025年6月16日、長年続いた「グルーミング・ギャング」による大規模な性的搾取事件について被害者数千人に謝罪し、厳格な新法を導入すると発表した。
新法と政府の対応
- 16歳未満との性行為を今後は最も重いレイプ罪として処罰。
- 加害者の民族や国籍を必ず記録することを新たに義務付け。
- スターマー首相は国家レベルの独立調査委員会による再調査を開始。
問題点と報告書の指摘
- 13~15歳への性加害が「恋愛関係」や「同意」と扱われ、被害軽視が横行。
- 児童保護制度や警察が被害者を「売春婦」とみなし、適切に保護しなかった事例多数。
- 3分の2の加害者の民族背景が記録されず、正確な把握が妨害されてきた。
- 加害者の多くは弱い立場の子ども(施設入所児童、障害を持つ子ども)を標的にしていた。
民族性をめぐる問題
- ウェストヨークシャーの調査では容疑者の35%がアジア系を自認。
- 当局は「人種差別」と見なされるのを恐れ、加害者属性を無視・隠蔽する傾向があった。
- 政府は今後、民族性を含むデータ収集を徹底する方針。
被害者への影響
- 被害少女は薬物やアルコールで従順にされ、暴力や売買の対象とされた。
- 犯行手口は長年変わらず、現在はオンラインやホテルなど新たな場に移行しているとの指摘。
- 政府は「想像を絶する苦痛」を与えた事に対し改めて公式謝罪。
英国の「グルーミング・ギャング」事件は、社会制度の失敗、人種問題回避による隠蔽、司法の怠慢が重なった深刻なスキャンダルとして再び国家的調査に発展している。
BBCジャーナリストモビーン・アザー氏
多くの被害者はジャニー喜多川氏の行為が虐待だと思っていない。特別な絆を作り愛だと思わせる。これこそ「グルーミング(手なずけ)」の手法だ。
勇気を出して自ら声を上げても“迷惑な行動”だと見なされる、日本特有なものがある。報道機関は”自発的”に背を向けた。
ジョン・ヒロム・キタガワ
アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス生まれ
父親 喜多川諦道
母親 : 喜多川栄子
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