経歴と政治活動の概要
グラハム・プラトナー(Graham Platner)は、アメリカの政治活動家、牡蠣養殖業者であり、アメリカ海兵隊の退役軍人です。2026年11月のメイン州連邦上院議員選挙において、現職の共和党スーザン・コリンズ議員に挑戦する民主党公認候補となっていましたが、2026年7月に選挙戦からの撤退(不出馬)を表明しました。
軍歴と生い立ち
1984年生まれ、メイン州出身。高校卒業後に海兵隊に入隊し、イラク戦争で3回の戦闘任務に就きました。その後、陸軍州兵としてアフガニスタンにも派遣され、退役後は国防請負業者としての勤務を経てメイン州に戻り、牡蠣の養殖ビジネスを営んでいました。
2026年上院議員選挙への出馬
2025年8月に、2026年の連邦上院議員選挙への立候補を表明しました。富裕層や大企業を批判するポピュリスト(大衆主義者)かつプログレッシブ(革新派)なスタンスを取り、労働組合の強化、医療制度改革、不要な海外介入戦争の終結などを主張しました。知名度の高かった現職の州知事らを破り、2026年6月の民主党予備選挙で70%以上の得票率を得て正式な公認候補に選出されました。
不祥事と選挙戦からの撤退
予備選挙の前後から、過去のSNS(Reddit)での過激な書き込みや、体にナチスを連想させるタトゥー(本人は意味を知らなかったと否定し、のちにカバーアップ)を入れていたことが発覚し、物議を醸していました。
さらに2026年7月、過去の交際相手から性的暴行の告発を受けたことで、民主党内や支持を表明していたバーニー・サンダース上院議員らから一斉に辞退を求められ、同月上旬に選挙運動の停止と本選からの撤退を発表しました。
過去の交際相手とは
グラハム・プラトナーの過去の交際相手として、実名で具体的な被害や不適切な行為を告発した女性は主に以下の2名です。
ジェニー・ラシコット(Jenny Racicot)
メイン州在住の女性で、2019年から2021年にかけてプラトナーと断続的に交際していました。
彼女は2026年7月、メディア(POLITICOやCNNなど)の取材に対し、2021年の後半に泥酔したプラトナーが自宅に無断で侵入し、拒絶したにもかかわらず性行為を強要された(性的暴行・レイプ)と実名で告発しました。このラシコットによる具体的な告発が、プラトナーが選挙戦から撤退する直接の決定打となりました。
リンドジー・フィフィールド(Lyndsey Fifield)
バージニア州在住の保守派活動家の女性で、プラトナーが軍を退役してジョージ・ワシントン大学の学生だった2013年から2015年にかけて約2年間交際していました。
彼女はニューヨーク・タイムズやワシントン・ポストの取材に対し、交際当時にプラトナーから激しい口論の末に腕を後ろにねじ上げられて部屋に閉じ込められたり、手首を掴んでタクシーから引きずり出されたりする身体的暴力を受けたと証言しました。さらに、性行為の際に本人の同意なく避妊具を外す行為(通称ステルシング)を何度も行っていたとも告発しています。
プラトナーの言い分
プラトナー側はこれらの告発について、自身の過去の飲酒問題や未診断のPTSDによる未熟さは認めて謝罪しつつも、身体的暴力や合意のない性的行為については「事実無根であり、政治的な意図がある」として一貫して否定していました。

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