[博多金塊盗難事件] 野口和樹

博多金塊盗、無罪主張へ「持ち去り被害者合意」 

2017年10月24日

4被告、あす初公判 福岡地裁

福岡市博多区のJR博多駅近くで昨年7月、約7億6千万円相当の金塊が盗まれた事件で、窃盗罪に問われた愛知県日進市の無職中垣龍一郎被告(41)ら4人の初公判が25日、福岡地裁(平塚浩司裁判長)で開かれる。被告側は「(金塊を持ち去ることは)被害者側も合意していた」として無罪を主張する方針。

他に審理が始まるのは実行役とされる工員白石智則(34)、会社役員白根敬大(27)、会社員内田拓海(25)の3被告=いずれも名古屋市。主犯格とされる野口直樹(43)、弟の和樹(42)と沓掛祐介(39)の3被告は分離され、初公判は年明けの見通し。

関係者によると、事件は中垣被告が刑務所仲間から持ちかけられた「もうけ話」が発端。中垣被告が和樹被告に相談し、沓掛被告らが実行役を募ったという。

中垣被告らは「(合意の上なので)事件化されない、との情報を基に計画を練り、警察官を装って金塊を盗むふりをした」として事件が“出来レース”だったと供述。弁護側は「持ち去りはしたが、窃盗の犯意はなかった」としている。

一方、被害に遭った貴金属販売会社の実質的経営者の男性は取材に対し「盗難保険に入っておらず、損失しかないことをするはずがない」と否定。検察側は「金塊を奪うため入念に計画された犯行」との筋書きで立証する方針で、金塊事件の背景がどこまで明かされるかも注目される。

起訴状によると、中垣被告らは共謀して昨年7月8日朝、博多駅近くのビルのエントランスで会社役員の男性らから約160キロの金塊などが入ったケースを盗んだとされる。

事件を巡っては愛知県警の現職警察官が捜査情報を和樹被告らに漏らした疑いが浮上しており、地方公務員法違反の疑いがあるとして同県警が調べている。

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7.5億円金塊盗難事件

  • 野口和樹(42) 名古屋市千種区池下町二、土木会社役員
  • 野口直樹(43) 住所不詳、職業不詳
  • 菅野透(37) 埼玉県川口市東川口4、自称建設業
  • 中垣龍一郎(40)
  • 内田拓海(24)

窃盗容疑

  • 名古屋市東区矢田南三、自称会社役員、沓掛祐介(38)
  • 名古屋市港区高木町五、自称会社社長、白根敬大(27)
  • 名古屋市北区上飯田西町二、工員、白石智則(34)

盗品等処分あっせん容疑

  • 東京都港区六本木三、自称会社役員、小松崎太郎(40)
  • 千葉県船橋市南三咲三、会社役員、永原憲一(70)

筋金入りの犯罪集団

強盗殺人容疑で無期懲役の判決を受けた前田洋之の窃盗犯グループと、今回の福岡金塊強奪事件で逮捕指名手配された野口和樹と野口直樹の窃盗犯グループは、20年以上前から不法滞在の外国人犯罪グループや暴力団などと役割分担して、全国各地で高級自動車窃盗事件などしていた筋金入りの犯罪集団www

手越祐也が一緒に豪遊

2011年の写真でジャニーズ事務所の手越祐也が一緒に豪遊していた福岡の金塊強奪事件の犯人たちは、1997年に17都道府県で210台高級車窃盗と自動販売機荒らし640件をして逮捕された窃盗団2グループの主犯格で、2008年に高級車を盗もうとして車の所有者を殺害した窃盗団の仲間です。