昔と今とでは親が変わった。子どもに過保護でうるさくなっている。そして責任を教育の現場に押し付ける

ティーチャーズ
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「20年以上のベテラン教師に質問…当時と今の生徒の違いは何?」回答いろいろ

2018年09月25日

メンタルに問題を抱えた子どもが増えた

過去20年の間に、普通のクラスで精神的に安定しない子たちが著しく増えた。

そしてあまり支援は受けられていない。学校で大勢の子たちを一度に見ていると、学校に向けて爆発するような怒りを表す生徒を扱うのは難しい。教室をぐちゃぐちゃにし、ひどい言葉を叫び、物を投げたり壊したり、自分や他人そして教師をも傷つけたりする。

これらは毎週のように自分や同僚の教師たちに起きる。メンタルの問題を抱えた子どもたちは、かなりひどい環境に置かれていると感じる上に、いつ爆発するかわからない。

マウスやキーボードの使い方を知らない

母親が幼稚園の先生をしていて(子どもたちは3~4歳)30年以上の経験がある。彼女のクラスにはパソコンがあり、ほとんどの子どもたちは小さいときからモニター、マウス、キーボードをよく理解していて、それは2000年代に自宅にパソコンがあることから普通となった。ところが母親がリタイヤする前に、子どもたちはiPadやタッチスクリーンに慣れてきて、もうマウスやキーボードの使い方を知らなくなってきたらしい。

いつの時代も変わらない

自分の教授は30年以上働いてリタイヤする前に、こう言っていた。「多くのことが変化する、だがフード(付きのパーカー)とジーンズは必ずいつの時代もいる。

自制ができなくなってきている

教師をして20年以上。一番大きな差は自制ができなくなってきていること。

子どもによっては「待つ」ことが難しい子や、感情的になるともがく子や、なんとかうまくやるというメカニズムがない。子どもによっては他の子どもの感情の解釈が全くできない。しかしながら大半の子どもは大丈夫だ。

原因は親のありかたやテクノロジーの発達にも関係していると思う。瞬時に喜びを与えるテクノロジーと子どもに制限を与えないモンスターペアレントの組み合わせが、自制心を持てない子どもを作っている。

親が変わった

本当にうるさくなり、過保護になっている。

昔はもし子どもが何か間違ったことをすると、それに対する結果責任を家庭で負わされていた。

今は子どもが間違ったことをしたと伝えると親が不平を言い始める。彼らの子どもはとにかく完璧で問題がなく何も間違ったことはしないらしい。

教師が24時間、年中無休だと思われている

Eメール。インターネットが発達して大嫌いになった。もう24時間、年中無休だと思われている。

子どもは子ども。特に変わったことはない

24年教師をしている。特に変わったことはない。子どもは子どもだ。喜び、不安、成功、恐れ、希望、自己嫌悪、エネルギー、怠惰、ユーモア、皮肉、がそれぞれたくさんある。大事なのはそれぞれが活気にあふれて貴重なものとなっていく。

過保護・過干渉な親

ヘリコプターペアレンツの増加(※ヘリコプターで助けに来るレベルの過保護・過干渉な親)。

子どもや大人がひとつのものに集中するのは難しくなっている

自分は武道を20年教えているのだが、自分にとっては集中力。

いつも自然に集中できる子と、なかなか集中出来ない子はいるのだが、集中できない子がとても増えた。理由は最近の生活のスピードが高速になったから思っている。インターネット、ニュース、ソーシャルメディア、ゲームなど、もう子どもや大人がひとつのものに集中するのは難しくなっている。

個人的な責任が減ったこと

親たちは子どもの成績が悪いことを先生のせいにする。

数学の能力が大きく衰えた

考えられる理由はいくつもある。

同性愛者嫌いが減り、体重は増え、世界のことをいろいろと知っている

1993年以来教えているが、今の子どもは同性愛者嫌いが減り、体重は増え、世界のことをいろいろと知っている(インターネットの影響)。

精神的な疾患があると簡単に言うようになった。特にうつ病

同僚が言うには、精神的な疾患があると簡単に言うようになった。特にうつ病。実際に精神疾患が増えたのかどうかの答えは自分にはわからない。それから将来について悲観的な子も20年前より増えた。