躊躇なく政策を実行してくれるのは評価できる。我々は先人の失敗に学ばないといけない。
2025年12月16日 砂漠化を防ぐ780億本の植林が逆に水不足を招く皮肉な結果に。その理由とは?
この記事は、中国が約40年以上にわたって進めてきた大規模な植林計画「三北防護林(グリーン・グレート・ウォール)」の意外な副作用について報じています。目的は砂漠化の防止でしたが、780億本という膨大な植林が、逆に水不足を引き起こしているというものです。
概要
- 中国は1978年から北部の乾燥地帯(西北・華北・東北)で大規模な植林を実施し、砂漠拡大を食い止めてきました。防風・防砂効果により砂漠面積はやや減少し、緑化の成果が見られるものの、最近の研究によると予期せぬ「水資源の再配分」が発生しています。
問題の原因:蒸散による水移動
- 植林された大量の木々が地中水を吸い上げ、葉の気孔から水蒸気として大気中に放出します(蒸散)。この水蒸気は局地的な降雨に結びつかず、偏西風などの大気の流れによってチベット高原へ運ばれてしまいました。その結果、次のような現象が起こっています。
- チベット高原では水分量が増加。
- 一方で中国東部や北西部では利用可能な水が減少。
- 特に北西部では深刻な水不足が進行。
研究の内容と影響
- 天津大学・ユトレヒト大学などの国際チームが2001〜2020年の土地被覆変化を解析した結果、
- 森林化で蒸発散量が増したが、人間が使える水は減少。
- 草原を森林に変えた地域でも同様の傾向。
- 中国の人口の約46%・耕地の半分が北部に集中するにもかかわらず、水資源は全国の約20%しかない。
- つまり、植林によって緑地は拡大したが、水は人が必要とする地域から離れてしまったのです。
研究者の警告
- 今後の再植林政策では、単なる「緑化面積の増加」ではなく、水循環の改変を伴うリスクを考慮すべきだと指摘しています。植生の変化が地域間の降水や水資源を再配分してしまうため、持続可能な土地・水資源管理が不可欠だと結論づけています。
再エネ分野での中国の優位を「一部諸国の嫉妬」として描き、対中批判に反論する政治的メッセージ
2025年03月18日 【観察眼】地球環境の改善に我々は真剣だ=中国
エチオピアの砂漠の周辺では緑があふれ、インドネシアの家庭では太陽光発電による電力が使われ、日本やオランダなどでは中国製の電動バスが走っている。現地の人々は自らの体験を通じて、中国が地球環境の改善に真剣に取り組んでいることを実感している。
- この記事は、中国が国内外で推進している環境改善・砂漠化防止・再生可能エネルギー分野での取り組みを紹介し、「中国は地球環境保護に本気で取り組んでいる」という主張を展開しています。以下に要点をまとめます。
中国国内での取り組み
- タクラマカン砂漠では、全長3046キロの緑の砂防樹林帯が2024年末に完成。
- クブチ砂漠では、「駿馬発電所」が太陽光発電と砂漠固定を両立するモデルとして注目。
- 2024年の植樹面積は約445万ヘクタール、森林被覆率は25%超に達した。
- 中国の砂漠化対策は国連から「砂漠化対策優秀貢献賞」を2度受賞している。
国際協力の拡大
- 中国の「三北防護林プロジェクト」の経験はアフリカ・サヘル地域の「グリーン・グレートウォール」計画にも応用されている。
- サウジアラビアもクブチ砂漠モデルの技術を導入し、再生可能エネルギーと砂漠対策を統合。
- 南南協力の一環として、42カ国と気候変動対策覚書を締結。
- 南アフリカの風力発電所稼働
- インドネシアでの大型太陽光発電所運転開始
経済・技術面での展開
- 世界の新規再生可能エネルギー設備容量の約6割を中国が占める(2023年)。
- 多くの途上国が中国製の技術・製品を導入。
- 一方、一部の国は中国製品への貿易障壁を設けており、記事はこれを「世界のグリーン化を遅らせる」と批判。
国際的評価
- IEA(国際エネルギー機関)や国連開発計画(UNDP)関係者は、
- 中国の生産能力と技術革新は世界全体に有益だと評価。
総括
- 記事全体は、中国が国内の砂漠化防止から世界の再エネ支援まで、科学技術と政策を組み合わせて地球規模の環境改善をリードしている、という中国側の立場を反映した論調です。また、再エネ分野での中国の優位を「一部諸国の嫉妬」として描き、対中批判に反論する政治的メッセージも含まれています。
