他国の政治に介入するロシア

ヒラリー氏、「残念だったわね」と皮肉 NATO拡大でプーチン氏に

2023年09月27日

「残念だったわね。ウラジーミル」。

ヒラリー・クリントン元米国務長官は26日、国務省での式典に出席し、ウクライナ侵攻を契機に北大西洋条約機構(NATO)が拡大したことに言及し、ロシアのプーチン大統領をファーストネームで呼び、皮肉った。

侵攻以降、フィンランドがNATO入りし、スウェーデンも加盟手続きを進めている。プーチン氏はNATO拡大に強く反発し、加盟を目指していたウクライナに侵攻したが、クリントン氏はNATO拡大は「自身が招いたことだ」と指摘。その上で侵攻を決断したプーチン氏を批判した。

また、国際協調を軽視したトランプ前政権については「同盟国や友人たちとの多くの橋を焼き払った」と述べ、同盟関係を損なったと非難。米外交を立て直したとして、現職のブリンケン国務長官の手腕をたたえた。

式典はクリントン氏の肖像画お披露目のために開かれた。クリントン氏はオバマ政権下で国務長官を務めた後、2016年大統領選でトランプ前大統領に敗北。選挙にはロシアが介入したとされている。

ナンシー・ペロシ「プーチンがヒラリーを最もおそれていた」

2023年04月04日

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が2016年の米大統領選挙に干渉したのは、民主党の大統領候補だったヒラリー・クリントン元国務長官をプーチンが「最も」おそれていたからだ、とナンシー・ペロシ元下院議員が発言した。

プーチンはヒラリー・クリントンが怖くて歴史を変えるような真似をした

ヒラリーの明晰さと断固たる姿勢

「彼女の明晰さと断固たる姿勢が、プーチンをアメリカの大統領選に介入する形で彼女に敵対するよう駆り立てた」とペロシは述べた。「ウラジーミル・プーチンがわが国の民主主義に干渉したのは、民主主義のないロシアにとって最大の脅威となる人物がヒラリー・クリントンだったからだ」

プーチンはトランプが有利になるよう工作していた

ヒラリーへの怨念

2016年の大統領選挙後、米国の諜報機関は、プーチンが米国の大統領選に干渉し、クリントンをドナルド・トランプより不利になるよう工作していたことを明らかにした。ロシアによるサイバー攻撃には、クリントンなどの民主党幹部に悪い評判を立てるために民主党全国委員会のサーバーをハッキングして、電子メールや文書を入手した件も含まれていた。

ヒラリーに対する積年の怨恨

何人かの専門家が述べてきた説によれば、こうした干渉の原動力は、クリントンに対する積年の怨恨だった可能性があるという。

選挙後にモスクワで起きた抗議活動を、ヒラリーのせいだと考えていた

クリントンは国務長官時代に、ロシアで2011年12月におこなわれた下院選挙を公然と批判し、選挙プロセスは「自由でも公正でもなかった」と述べている。2016年に米ニュースサイト「ポリティコ」が伝えたところによれば、プーチンは選挙後にモスクワで起きた抗議活動を、クリントンによる攻撃のせいだと考えていた。

「米国務省の支援」を受けてプーチン政権の土台を揺るがそうとしていた

デモ参加者たちは、「米国務省の支援」を受けて、プーチン政権の土台を揺るがそうとしていると発言していたという。

トランプ政権下で国家情報長官を務めたダン・コーツは当時、2016年大統領選でロシアがなんらかの役割を演じたとする主張を支持していた。トランプの大統領就任に先立ちってコーツは、ロシアの影響をめぐる調査を支援すると約束し、「大きな懸念をもって見ている」と述べていた。

日本でもロシアや中国による選挙への介入や世論操作が行われているかもしれない

選挙への介入はあったのだろう。クリントンが嫌だというより、トランプの方がくみしやすいと考えたからではないかな。いずれにしろ日本でもロシアや中国による選挙への介入や世論操作が行われているかもしれないと思ってきちんと手を打っておく必要があると思う。

孤立主義の傾向が強いトランプなら、NATOやG7を軽視

「プーチンはヒラリー・クリントンが怖くて歴史を変えるような真似をした」と表題にある。その通りだ。ヒラリー・クリントンが大統領になったら、西側は結束して対ロシア包囲網は強化されただろう。プーチンはそれを恐れた。その為、ネット上にある事ない事を流して、ヒラリー・クリントンの当選を阻んだと言うのが実情だ。孤立主義の傾向が強いトランプなら、NATOやG7を軽視し、西側の結束をアメリカ自身が台無しにする事も計算に入れていたのだろう。大統領選挙の結果は大接戦の末、トランプ勝利に終わり、アメリカは同盟関係を軽視して、孤立主義の度合いを深めた。ずる賢いプーチンの思惑通りの展開になった。

プーチンは世界を我が物にできると錯覚した

非常にわかりやすい論評である。プーチンがヒラリー・クリントンを嫌っていたのは周知の事実だ。選挙に介入してトランプが当選したのは、プーチンにとっても予想外の出来事だったに違いない。選挙介入に成功して、クリミア半島に進攻したプーチンは、ここでも簡単に成功した。おそらくプーチンは世界を我が物にできると錯覚したのだろう。誇大妄想のプーチンは、自分にロシア正教の神がついていると思い、ウクライナに軍事侵攻した。ところが、ウクライナ人の反発と西欧の民主主義国の結束が予想より強く、苦戦を強いられている。ヒラリー・クリントンの敗北とクリミア侵攻の成功は、アメリカとウクライナの当事国が全く想定していなかったためである事実をプーチンは度外視していた。悪だくみは三度も成功しない。

共和党は孤立主義、民主党は国際協調主義

これに関しては当たり前じゃないかな。簡単に書けば、共和党は孤立主義、民主党は国際協調主義。中露は共和党政権の方がありがたいし、欧州諸国は民主党に政権を担って欲しい。当然、双方とも金を使って働き掛ける。ヒラリーを怖がったかどうかは知らないが、ロシアとしては当たり前の行動だろう。

  • 当たり前の話、民主党中でもクリントンはグローバリズム。あと共和党全部では無いけどトランプは完全な反グローバリズムだからネ、と言う事はトランプの方が良いと言う事では無いけど組みしやすいと考える

結局は民主党が復活したので、今は倍返しされてる

ロシアにとってはどちらが理想的というより、嫌な人物を排除したかっただけだろう。それは一時的に成功したけど、結局は民主党が復活したので、今は倍返しされてるんだけど。

自身の損得勘定しかしない奴の方が操りやすい

記事の内容が事実か知らないが、自身の損得勘定しかしない奴の方が操りやすいのは確かだ。
事実、プリゴジンは米国の選挙に介入してきたことを公然と認めていたしな。