管理できないなら伐採してください
カメムシが発生する原因
1. エサとなる植物(スギ・ヒノキの実)の豊作
- カメムシはヒノキやスギなどの樹木に産卵し、孵化した幼虫や成虫はこれらの樹木の実をエサとして成長します。そのため、スギやヒノキの実が豊富に実った年は、カメムシのエサが増え、大量発生の一因となります。
2. 花粉の多い年
- スギやヒノキの花粉が多い年は、その後に実をつける割合も増えるため、カメムシのエサがさらに増加し、発生しやすくなります。
3. 暖冬などの気候条件
- カメムシは成虫で越冬しますが、暖冬の年は越冬できる成虫の生存率が高まり、翌年の発生数が増加します。また、春先の高温や夏から秋の天候も発生数に影響します。
4. 周辺環境(空き地や草地の増加)
- 家の周辺に空き地や草が生い茂っている場所があると、カメムシが生息・繁殖しやすくなります。特にカメムシが好む植物が多いと、発生数が増加します。
5. 自然災害や森林の変化
- 台風などで山林のエサが減ると、カメムシがエサを求めて市街地や住宅地に飛来することがあります。
- 森林整備の不足も、カメムシの生息環境を拡大させる要因となっています。
6. 繁殖サイクル
- カメムシは寿命が約1年半と短いですが、短期間で何度も産卵し、効率的に個体数を増やします。
まとめ
- カメムシの発生は、エサとなるスギやヒノキの実の豊作、花粉の多い年、暖冬、空き地や草地の増加、自然災害、森林整備の不足、そして繁殖サイクルなど、複数の要因が重なって起こります。特に近年は森林環境や気候変動の影響で大量発生が目立つ傾向にあります。
カメムシ大量発生の高校を救ったのは「身近なアレ」だった
生徒が8か月の探究で見つけた意外な“撃退法” 岐阜・飛騨市
- 岐阜県飛騨市の吉城高校では、秋から春にかけて「クサギカメムシ」や「マツヘリカメムシ」が大量発生し、授業中にも飛び回ったり臭いを発したりするため、生徒や教職員が大きな迷惑を受けていました。
生徒による8か月の科学的探究
- この問題に対し、理数科の当時2年生4人が「理数探究」の課題としてカメムシの生態調査と撃退法の研究に取り組みました。彼らは「ハッカ」や「グレープフルーツ」など8種類の油を使い、どの匂いがカメムシに効果的かを約8か月かけて実験しました。
意外な“撃退法”とは?
- 調査の結果、最も効果があったのは「歯磨き粉」でした。歯磨き粉に含まれるミントの成分がカメムシに強い忌避効果を示し、窓枠などに市販の歯磨き粉を塗ると、寄ってくるカメムシの数が平均5匹から1~2匹に減少したと報告されています。
- 生徒たちも「身近な歯磨き粉がこんなに効果的とは驚きだった」とコメントしており、今後は他のカメムシにも応用できるかどうか、後輩たちが研究を継続しています。
まとめ
- 吉城高校ではカメムシの大量発生が深刻な問題となっていた
- 理数科の生徒4人が8か月かけて撃退法を科学的に探究
- 最も効果的だったのは「歯磨き粉」(特にミント成分)
- 窓枠などに塗布することでカメムシの数が大幅に減少
この研究は、身近なものを使ったユニークな解決策として注目されています。
製品概要
- アース製薬が開発したエアゾールタイプの害虫駆除スプレーです。ムカデ、クモ、アリ、カメムシなど、屋内外で発生するさまざまな「イヤな虫」に対応しています。
主な特徴
- 強力ジェット噴射で、見かけた害虫をその場で速効駆除。
- 1回の使用で長期間、害虫の発生を予防できる持続効果。
- 屋内外の両方で使用可能。草むらや庭木周り、物陰などにも噴射できる。
- 60種以上の不快害虫(ムカデ、クモ、アリ、カメムシ、コバエ、チャタテムシ、ワラジムシなど)に効果あり。
有効成分
- ブロフラニリド
- フタルスリン
- トランスフルトリン
これらの成分により、従来のピレスロイド系薬剤が効きにくい害虫にも効果を発揮します。
使用方法
- 見かけた害虫に直接スプレーする。
- 侵入経路や発生しやすい場所(窓枠、玄関、庭木周りなど)に予防的に噴射することで、長期間の侵入防止が可能。
- 使用量の目安は、25cm×25cmあたり1~2秒噴射。
注意事項
- 皮膚や飲食物、ペット、観賞植物にかからないよう注意。
- アレルギーや喘息のある方は吸い込んだり触れたりしないこと。
- 変色やシミの恐れがあるため、自動車や白壁、カーテンなどには直接かけない。
- 使用後は必ず換気を行う。
まとめ
- 速効性と持続力を兼ね備え、屋内外の幅広い害虫に対応できるスプレーです。1年に1度の徹底ケアで、害虫の駆除・侵入防止・予防が可能です。