TBSビデオ問題 坂本弁護士一家殺害事件の発端となったマスコミ不祥事・報道被害

ジャーナリストの有田芳生さんに聞く「空白の30年」

「空白の30年、教団の実情」についてお話を伺いました。

有本香 何が「空白の30年」か

たしかTBSは90年代、一連のオウム真理教報道でとんでもないことをしでかしたため、自ら「ワイドショー撤退」の道を選び、興味本位の「報道」をやめたはず。何が「空白の30年」か。でもいつの間にかシレッと復活。とにかく90年代にテレビが煽った「オウム&統一教会騒ぎ」の再現だけはやめてほしい。

TBSビデオ問題

1989年(平成元年)10月26日に、TBSのワイドショー番組『3時にあいましょう』のスタッフが、弁護士の坂本堤がオウム真理教を批判するインタビュー映像を放送前にオウム真理教幹部に見せたことで、9日後の11月4日に起きた坂本弁護士一家殺害事件の発端となったマスコミ不祥事・報道被害である。

事件はオウム真理教への強制捜査(1995年3月22日)が行われたのちの一連のオウム真理教事件の捜査の途上で浮上し、当初は否定していたTBSが1996年3月になってから認めたもので、TBSオウムビデオ問題、オウムビデオ問題、TBSオウム問題、TBS問題などとも呼ばれる。問題を事件に置き換えた表記もある。