スウェーデン、子どもによる暴力犯罪の増加を受け刑事責任年齢を14歳に引き下げへ
- Sweden Plans To Lower Criminal Age To 14 Amid Rise In Violent Crime By Children
スウェーデン政府は、子どもによる暴力犯罪の増加を受け、刑事責任年齢を15歳から14歳に引き下げる方針を発表しました。当初は13歳まで下げる案も検討されていましたが、議会での支持が得られず、14歳で妥協することになりました。
現行制度では、15歳未満の子どもが重大犯罪を犯した場合でも、刑務所での収監はできず、社会福祉局が運営する青少年ホームに送られるにとどまります。しかし、2025年には15歳未満の子ども50人以上が殺人または殺人未遂の容疑者となっており、ギャング犯罪や薬物関連の暴力が急増しています。スウェーデンは現在、ヨーロッパでも有数の銃撃・爆破事件の多発国となっており、その多くが未成年によって実行されています。
警察の推計では、約1万7500人のギャング構成員と、さらに約5万人の周辺関係者が存在するとされています。Foxtrot Networkなどの組織犯罪グループは、ソーシャルメディアを通じて11歳程度の子どもや若者を勧誘し、報酬を提示して爆弾テロや殺人などの暴力行為を依頼しています。EUの法執行機関Europolも、「暴力のアウトソーシング」として、若者を加害者として利用する犯罪を対象とした対策を進めています。
2022年の選挙後に発足したウルフ・クリステルソン政権は、移民に批判的で厳罰化を求めるスウェーデン民主党の支持を得て、警察の権限強化や暴力犯罪への厳罰化など、刑事司法制度の大規模な見直しを実施してきました。今回の計画では、14歳で暴力犯罪の有罪判決を受けた子どもは、特別な刑務所ユニットに収容されることになります。
また、スウェーデンの組織犯罪ネットワークは、デンマーク、ノルウェー、フィンランド、オランダ、ベルギーなど周辺国にも広がっており、麻薬密輸の主要港であるロッテルダムやアントワープを利用しています。2025年には、Foxtrot NetworkのリーダーとされるRawa Majidが米国財務省の制裁対象となり、イラン政府の意向を受けてイスラエル人やユダヤ人への攻撃を実行していたと指摘されています。
さらに、ノルウェー人青年Johannes NatlandがFoxtrot Networkによる殺人共謀の疑いでロンドンで裁判中であり、報酬目的で殺人を依頼されたが、家族への危害を恐れて断れず、足を撃って逃れようとしたと証言していることも報じられています。

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