中国とグリーンランド

世界

 

2025年08月28日 デンマーク、米外交官を召喚 グリーンランド巡る世論工作報道で

デンマーク政府は、グリーンランドに関して米国人が秘密裏に世論工作を行い、自国と自治領グリーンランドの間に亀裂を生じさせようとしているとの情報を受けて、駐コペンハーゲンの米外交官トップを召喚した。報道によれば、トランプ米大統領と関係のある少なくとも3人の米国人が、グリーンランドでトランプ氏の購入案に賛同する地元市民のリストを秘密裏に作成しているという。

背景には、トランプ前大統領が以前からグリーンランドの購入に強い関心を示していたことがあり、グリーンランドは鉱物資源が豊富で戦略的に重要な立地にあるため、米国の関心が高い。デンマーク側はこうした米国側の介入や影響工作を完全に容認できないとしており、デンマークの外相は今後もこうした活動に強く反発すると声明を出している。

また、グリーンランドは自治権を持ち、住民が独立へ向けた決定をする権利を持つ一方、デンマークと米国の両国がこの地域の動向に注目している状況が続いている。

 

 

トランプ氏のグリーンランド執着、米とデンマークの蜜月に終止符

デンマークは北極圏の領土であるグリーンランドの防衛強化のため、約150億デンマーククローネ(約15億ドル・約2190億円)規模の巨額の投資を行う計画です。この予算は、北極や北大西洋地域の監視能力向上や主権維持のためのもので、具体的には、グリーンランド周辺での作戦遂行を可能にする新たな艦艇3隻の導入、長距離監視ドローン2機の配備、犬ぞり部隊2隊の増強などが含まれています。

この防衛強化は、ドナルド・トランプ元米大統領がグリーンランド購入を強く主張し、軍事的手段も排除しない姿勢を示したことを受けての動きとも見られています。トランプ氏はグリーンランドの戦略的な重要性を強調し、米国の安全保障上必要だと述べており、デンマークの防衛強化はこうした米国の動きに対する対応とみなされています。

デンマーク国防相のトロールス・ルンド・ポールセン氏は、北極地域の安全保障上の課題が増大しているため、軍事的プレゼンス強化が不可欠だと語っています。また、欧州連合(EU)もグリーンランドの主権に関してデンマークの立場を支持しており、この地域については主権をめぐる交渉を行わないと表明しています。

以上より、デンマークはトランプ氏のグリーンランド買収発言を背景に、北極圏における主権維持と安全保障強化のため、防衛費を大幅に増額して軍事態勢を強化している状況です。

 

 

中国とグリーンランドの関係

中国とグリーンランドの関係は、特に資源開発の観点から注目されています。グリーンランドには天然資源が豊富に存在し、特にレアアースや鉱物の埋蔵が期待されています。これに対し、中国はレアアースの需要が高まり、世界的に重要な供給国となる可能性があるため、投資を進めています。

資源開発プロジェクト

最近、グリーンランドで進行中のプロジェクトには中国企業が出資している例が見られます。例えば、大規模なレアアース鉱床の探査・開発に取り組むオーストラリア企業のエナジー・トランジション・ミネラルズ(ETM)では、中国のレアアース大手の盛和資源が主要な株主となっています。盛和は、462万5000オーストラリアドルを投じてETMの12.5%の株を取得し、開発プロジェクトに参加しています1。

地政学的な懸念

一方で、中国のグリーンランドへの進出はアメリカなど西側諸国にとって、国家安全保障の観点から懸念されています。アメリカの政策立案者たちは、中国が資源を活用して軍事利用を図る可能性があると警戒しており、これが北極海航路の重要性とも関連しています2。

また、トランプ政権下でグリーンランドへの関心が高まった際には、アメリカの国家安全保障の観点からも、グリーンランドの地理的な重要性が強調されました。グリーンランドは北極と大西洋の中間に位置し、米国にとって戦略的な拠点となる可能性があるからです23。

経済と独立

グリーンランドの自治政府は中国からの投資を歓迎しており、中国企業のプレゼンスを高めることで経済的な発展を図ろうとしていますが、同時に独立の機運も高まっています。グリーンランドはデンマークの自治領ですが、今後の独立を目指す動きも見られます。独立には経済的な自立が必要であり、それに伴う外部からの投資、特に資源開発が重要な要素となるでしょう3。

このように、中国とグリーンランドの関係は、資源開発、地政学的なリスク、そして独立の動きという複雑な要素が絡み合っています。

一方で、グリーンランドの資源開発において、中国の役割が高まる中、アメリカの関心も再び注目されています。ルビオ米国務長官は、グリーンランドにおける中国の活動が米国の国家安全保障を脅かす可能性が高いと指摘しており、特に中国が資源を利用して軍事目的に転用するリスクを強調しています。また、中国がグリーンランドに進出することによって、エネルギー輸出や北極航路の重要性が増していることもあわせて言及されています2。

さらに、中国が進める「氷上シルクロード」構想は、北極圏の持続可能な発展を目指すものであり、関係国との協力を強化することを目指しています。習近平国家主席が提案したこの構想は、北極の資源開発や航路利用を促進するもので、グリーンランドにも影響を与える可能性があります3。これは、単なる経済的利益だけでなく、地政学的な戦略目標とも関連しています。グリーンランドの独立運動が進む中で、特に中国との関係は国際的な舞台での重要な要素になりつつあります。

 

 

中国はグリーンランドを利用している

中国はグリーンランドの資源開発に対して非常に高い関心を示しており、特にレアアースの採掘に関与しています。グリーンランドには世界有数の埋蔵量が存在し、これを巡って中国企業が積極的に投資を行っています。例えば、中国のレアアース大手企業が特定のプロジェクトに参画しており、グリーンランドの地元企業とも協力関係を築いていることが報告されています。

さらに、中国は「氷上シルクロード」と称される北極地域のインフラ整備にも取り組んでおり、グリーンランドを戦略的な拠点として利用しようとしています。この計画は、北極地域の持続可能な発展を目指すもので、科学調査の強化や地域の環境保護などを含んでいます。

加えて、グリーンランド政府も中国からの投資に対して前向きで、資源開発の分野における外国資本の誘致を図っています5。このような状況は、地政学的なリスクを伴うものの、中国の影響力がグリーンランドにおいて拡大していることを示しています。

中国の関心は資源開発にとどまらず、軍事的な側面にまで広がっています。アメリカのトランプ大統領がグリーンランドの領有化を検討していた際、中国がグリーンランドを利用することで米国の国家安全保障を脅かすリスクについても議論されていました。特に、中国企業がグリーンランドでの事業を通じて軍事利用の可能性を持つことが懸念されています。

また、この地域の資源は米国にとっても戦略的な重要性を持っており、北極航路の開発とエネルギー輸出の拡大が見込まれています。これは米国と中国の間の競争を激化させる要因となり得ます。グリーンランドの豊富な地下資源は、米国がエネルギー供給の多様化を進める上でも大きな役割を果たすことが期待されています。

 

 

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グリーンランド 〔人文社会科学から照らす極北の島〕
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アイスランドは最も幸福な国トップ3に入るけど、抗うつ薬の消費量もトップ

こんな事実もある!」いろいろ考えてしまう数字

2025年04月03日

「抗うつ薬の消費量もトップ」

 

 

ドーピングだな。

  • 彼らは病気を治療している。不幸の原因となる病気をきちんと助け、治療しているのに、なぜ彼らはもっと幸せになれないのだろう?

太陽が5~6カ月も顔を出さない。魚油を摂るか、抗うつ剤を飲むしかない。

  • 抗うつ剤を脂っこい魚に与えれば問題解決。
  • ビタミンDはSAD(季節性情動障害)に効くらしいよ。

カナダの乳製品はすべてビタミンDを補給している。冬は鬱にならない程度に日光を浴びられないからだ。(※ビタミンD不足はうつ病と関連があるとの研究報告がある)

  • 強化乳製品のビタミンDはごくわずかであり、おそらく気分への影響はないだろう。カナダ政府の推定では、国民の80%がビタミンD不足(欠乏症まではいかない)。
  • ナイジェリアのような熱帯の国でさえ、特に子供用の牛乳は強化されている。

やあ、鬱なアイスランド人だよ! ……ただ注目されたかっただけ。

  • そして、あなたは認められ、願わくば癒されますように。
  • アイスランドには何度か行ったことがあるが、他の国々と比べると、まさにユートピアだ。犯罪はないし、ホームレスもほとんどいないし、識字率は95%。冷静で、情報通で、明晰な人々の集まりで、世界で最も美しい場所のひとつに暮らしている。春には4時間も続く夕焼けがあり、野生の白鳥が群れをなす。社会問題も平和的に組織的に解決している。自分たちがどれだけ恵まれているか、気づいてもいない。もし宇宙人がやってきて、「人類の最高の人間性を見せてくれ、さもなくば滅ぼす」と要求してきたら、私達は迷わずアイスランドに案内する。

アイスランドは、1人当たりの銃所持数が上位15カ国に入っているにもかかわらず、暴力犯罪の発生率が最も低い国。

  • 暴力的になるには悲しすぎるんだな。

抗うつ薬の消費量は、うつ病患者の数とは一致しない。それよりも、うつ病と診断され、余裕のある治療を受ける人の方が多い。うつ病であるにもかかわらず、そのことで敬遠され、その結果、耐えられなくなって命を絶つまで隠しているよりはずっといい。

 

 

 

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