大阪府にいる在日韓国・朝鮮人は、100人に1人の割合

韓国・北朝鮮

 

大阪府にいる在日韓国・朝鮮人は、100人に1人

大阪府にいる在日韓国・朝鮮人の割合は、府全体の人口に対して**ほぼ100人に1人(約1.19%)**です。

2023年12月時点での大阪府の総人口は約877万人、在日韓国・朝鮮人は約10万人強と推計されます。

都道府県別では、大阪府が全国で最も在日韓国・朝鮮人の比率が高く、人口100人あたり1.19人となっています。

このため、「大阪府にいる在日韓国・朝鮮人は、100人に1人の割合」という表現は、統計的に正確です。

 

 

大阪府にいる在日韓国・朝鮮人の人数は、8万8,000人

最新の公的統計によると、2023年12月末時点で約30万1,490人の在留外国人のうち、**韓国・朝鮮籍は全体の29.2%**を占めています。この割合から計算すると、約8万8,000人が韓国・朝鮮籍の在留外国人となります。

また、過去のデータや複数の報道によれば、大阪府には全国で最も多い約10万5,000人の在日韓国・朝鮮人が暮らしているとされています(2018年末時点)。ただし、これは日本国籍を取得した人やその子孫を含めると、さらに多いと考えられています。

市区町村別では、大阪市生野区が最大規模の在日コリアン居住地域であり、2024年09月末時点で区民約12万7,000人中、外国人が2万9,202人、そのうち約2万2,000人が韓国・朝鮮籍とされています。

まとめると、

**大阪府全体で約8万8,000~10万5,000人**の在日韓国・朝鮮人がいると推計されます。

その多くが大阪市生野区などに集中しています。

なお、帰化した人やその子孫を含めると、実際のルーツ人口はさらに多いと見られます。

 

 

大阪府の最新の推計人口は、880万人

2025年06月1日現在で8,774,629人です。内訳は男性が4,191,447人、女性が4,583,182人で、世帯数は4,353,467世帯となっています。

過去のデータと比較すると、2020年10月1日時点の人口は約884万人で、近年は人口の増減が小幅で推移していますが、2025年にはわずかに増加傾向にあります。

また、大阪市の人口は約276万人で、堺市が約82万人、東大阪市が約49万人と、府内の主要都市の人口も多いです。

この人口推計は直近の国勢調査結果を基に、住民基本台帳の増減を加味して算出されています。

 

 

維新と大阪韓国社会の関係 韓国側に立たないと選挙で勝てない

維新(日本維新の会)と大阪の韓国社会の関係については、歴史的背景と現代の選挙事情が複雑に絡み合っています。

大阪には在日韓国・朝鮮人をはじめとする渡来系住民が多く、これが地域の政治風土に影響を与えているという指摘は一部事実に基づいています。大阪は歴史的に朝鮮半島からの移住者やその子孫が多く住んでおり、生野区など特定の地域では在日コリアンのコミュニティが根強く存在します。

維新の会は「保守政党」とされながらも、選挙戦略として多様な層への配慮を見せてきました。たとえば、大阪府は韓国語教育や韓国人留学生の受け入れなど、多文化共生を意識した政策も推進しています。一方で、朝鮮学校への補助金不支給など、在日コリアン社会に厳しい対応を取ったこともあり、維新の政策や言動は一貫しているとは言えません。

橋下徹元市長(維新創設者)は、慰安婦問題や歴史認識に関して発言が揺れることもありましたが、これは「選挙で勝つために信念を変える」というよりも、支持基盤の多様性や大阪の特殊な社会構造に対応している側面が強いと考えられます。実際、維新の会は大阪で自民党を凌ぐ勢力となっていますが、これは在日韓国・朝鮮人コミュニティだけでなく、幅広い市民層の支持を得ている結果です。

また、「大阪では反日親韓でないと選挙で勝てない」「維新は韓国側に立っている」という主張については、維新が特定の民族や国に偏った政策を取っているという明確な証拠は見当たりません。むしろ、維新は朝鮮学校への補助金カットや慰安婦像問題で韓国側と対立する場面もあり、親韓・反韓どちらかに一貫しているわけではありません。

大阪市が2016年に全国初のヘイトスピーチ規制条例を制定したのは事実ですが、これは多民族共生や人権尊重の観点からの施策であり、特定民族を優遇するものではありません。

まとめると、維新の会は大阪の多様な社会構造を背景に、選挙戦略や政策を柔軟に変えてきたものの、「韓国側に立たないと選挙で勝てない」「維新は保守政党ではない」といった単純な図式で語るのは過度な一般化です。大阪の歴史や社会の複雑さを踏まえたうえで、維新の行動や政策は多様な支持基盤への現実的な対応と見るのが妥当です。

 

 

在日
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2004年03月に講談社から単行本として刊行された自伝的エッセイです。本書は、1950年生まれの在日韓国人二世である著者が、自身の半生を振り返りながら、「在日」として生きることの意味や、家族・アイデンティティ・歴史的背景について深く掘り下げています。

主な内容は以下の通りです。

  1. 朝鮮戦争のときに生まれて
  2. 在日一世が生きた意味――二人のおじさんの人生
  3. 「尚中(サンジュン)」が「鉄男」を捨てた夏
  4. ドイツ留学――故郷と異郷
  5. 父の死と天皇の死と
  6. 社会的発言者へ
  7. 新たな疾風怒濤の時代へ
  8. 東北アジアにともに生きる

著者は、日本名「永野鉄男」を捨てて本名「姜尚中」として生きる決意をした経緯や、母親(オモニ)への思い、在日一世が背負った重い歴史、そして自身が社会的発言者として歩み出すまでの過程を、率直に語っています。

この本は、在日コリアンの視点から日本社会と向き合い、個人のアイデンティティや家族、歴史の重みを描いた自伝として高く評価されています。

 

 

姜尚中(カン・サンジュン)

1950年に熊本県熊本市で生まれた在日韓国人二世の政治学者・思想家・エッセイストです。本名は姜尚中で、日本名(通名)として永野鉄男を使っていた時期もありますが、自身のアイデンティティと向き合い、後に「姜尚中」を名乗ることを決意しました。

彼は東京大学名誉教授や熊本県立劇場館長などを歴任し、日本と韓国・朝鮮半島の歴史やナショナリズム、在日コリアンの問題を中心に研究・発言を続けています。特に、アジア地域主義論やポストコロニアル理論、日本の帝国主義などを専門としています。

姜尚中は自伝的著作『在日』の中で、自身の「在日」としてのアイデンティティや、母親や家族との関係、在日一世・二世の苦悩と歴史的背景について赤裸々に語っています。彼は、在日二世として日本社会で生きる中で感じた疎外感や、祖国との間で揺れる複雑な思い、そして「永野鉄男」から「姜尚中」への改名に込めた決意を描いています。

また、姜尚中は在日韓国人として初めて東京大学教授に就任した人物でもあり、日韓の相互理解や歴史的偏見の是正に尽力してきました。彼の活動は、在日コリアンの歴史や現状を社会に伝えることにも大きな役割を果たしています。

 

 

 

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