怒羅権

1988年に結成

中国残留孤児帰国者の一時入所施設「常盤寮」があった東京都江戸川区葛西で1988年に結成された。

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「怒羅権」の名前の由来

「怒羅権」とは「日本人に対する怒り、団結、権利」を意味する。

1989年 浦安事件

1989年、暴走族が怒羅権を襲った浦安事件で、怒羅権は暴走族のメンバーをナイフで殺害した。正当防衛の主張は認められず刺した少年は逮捕された。

浦安事件をきっかけに警察や社会に対しての敵対心

浦安事件をきっかけに、彼らは警察や社会に対しての敵対心を持つようになった。組織は拡大し数百人のグループとなった。創設メンバーのワン・ナン氏は逮捕と出所を繰り返していた。28歳になったワン・ナンはピッキングで窃盗をするグループのリーダーとなった。2000年窃盗・詐欺罪の罪で逮捕された。起訴された事件は11件。求刑は懲役15年。ワン・ナンは中国人だから求刑が重いと思い心を閉ざした。

葛西、深川、府中、王子、赤羽など

グループは、東京都江東区、江戸川区[を縄張りとし、葛西怒羅権、深川怒羅権、府中怒羅権、王子華魂、赤羽華龍のようにいくつかの暴走グループがある。葛西怒羅権は2009年に金属バットで無関係な少年らの顔を殴る事件を起こしている[。怒羅権は刃物を所持しているため、他の暴走族から「包丁軍団」と言われている。 包丁の他、ナイフ、鈍器でもって、敵対する暴走族を襲撃している。

横浜、大阪、福井、福岡にも

東京都内でクラブの実権を握り、それらクラブでイベントを開くギャル界やサークル界への影響力を確立、久田将義(2013年)によれば、とりわけ東京渋谷の闇社会における影響力には関東連合のそれを凌ぐものがあるという。

1990年代は怒羅権の凶悪犯罪が多かった

1990年代は怒羅権の凶悪犯罪が多く、五星紅旗を掲げ、武器を所持して警察(交番、パトカー)を襲撃する事件を繰り返している。脱退しようとした構成員や暴力団員、通行中の一般市民を殺害する事件なども起こしており、1999年6月に発生した殺人事件でメンバー1人が現在も逃亡中で、全国に指名手配されている。

成人となるとマフィア的性格

暴走グループは成人となるとマフィア的性格を帯び、東北グループ(東北幇)を形成する。通称「大偉(ター・ウェイ)」と「小偉(シアオ・ウェイ)」と呼ばれる兄弟関係を中心にいくつかのグループに分かれている。大偉グループ(約200人)や金山(キンザン)グループ(約130人)などがある。

国外退去命令や強制送還などの処分となる事はほぼ無い

日本の暴力団が暴力団対策法で厳しく規制されて弱体化しているのに対し、怒羅権は半グレ組織であるため暴対法の規制がない。また、中華圏の犯罪者・犯罪組織や国際犯罪とも繋がりをもつが、怒羅権構成員は日本国籍者や一般永住者であることも多く、犯罪で検挙されても日本国外への退去命令や強制送還などの処分となる事はほぼ無い。

犯罪の手口

中国人の経営する店へみかじめ料を要求して刃物で恫喝、パチンコの裏ロム、ハイウェイカードやクレジットカードの偽造、振り込め詐欺、偽装結婚や不法就労、覚せい剤の密売、窃盗(自動販売機、車上狙い、貴金属)などの犯罪行為を行っている。02年9月には、住吉会系暴力団の幹部が歌舞伎町の喫茶店で中国人に射殺され報復とみられる事件が相次いだ。

怒羅権の元リーダーは、残留孤児二世として来日し日本国籍と日本名を持つが、日本で高級車と貴金属の強盗・自動車部品密輸・カード詐欺などの犯罪行為を行い、覚せい剤密輸で一年間収監された。 怒羅権のメンバーは日中貿易など合法的なビジネスにも手を伸ばしている。合法的な商売であっても客の取り合いなどで暴力事件を起こしている。

他勢力関係

歌舞伎町で新興の福建グループ(三弟グループ)が上海グループと抗争し共倒れると、東北グループが勢力を拡大。住吉会と対立し、2002年には射殺事件を起こすが、後に和解し協力関係を築く。ある中堅幹部は2009年に受けたインタビューにおいて、山口組、住吉会、稲川会、および工藤会などの暴力団組織の関係者らとの自身の繋がりを示唆している。関東連合とは友好関係にある。

ナイフ 血を大量に流させ、戦意を奪うこと

怒羅権は「喧嘩が汚い」「タイマンでも金的蹴りなどの反則技が多い」と非難されます。ナイフで相手を刺すことも一切躊躇しないため、凶悪な集団だと恐れられ、「包丁軍団」と呼ばれることもあります。

しかし、刃物を使うのは当たり前のことなのです。

3日も4日も食べないことが珍しくなく、体力がありません。そうした者が喧嘩で生き残るためには速やかに相手を倒す必要があります。つまり、刃物を使うことに限って言えば、凶暴だから使ったわけではなく、むしろ考えた末、生き抜くために使ったというのが正しいのです。

ナイフを使う最大の目的は、血を大量に流させ、相手の戦意を奪うことでした。だから「怒羅権はすぐに刺す」などと言われますが、実は私たちは刺すよりも切ることを優先します。その方が出血は多くなりますが、致命傷になることは少ないのです。

血は想像以上にすべる。ツバがないナイフで刺すと…

多勢相手の喧嘩で生き抜くにはこのナイフの使い方が生命線だったので、私たちは自分なりに試行錯誤し、多くのことを学びました。

ナイフを選ぶときは、刃の金属が柄の奥までしっかりと伸びているものが重宝されました。コンビニなどで安価に売っているフルーツナイフのようなものはだめです。乱闘の際、とくに学生服のような生地の厚い服を着た相手を刺すと、すぐに折れてしまいます。刃が折れると大抵自分の拳を傷つけてしまうので危険です。

また、ツバのないナイフもよくありません。血は想像以上にすべります。ツバがないナイフで人を刺すと、柄を握る手が前方にスライドし、そのまま刃に触れてしまって怪我をします。

一時期は少年犯罪の象徴のように語られたバタフライナイフは、とくに忌み嫌われました。刃が薄く折れやすいうえ、ツバがないので刺した際に自分の手を傷つけやすい。実用性の面からいえば最悪の武器です。

ナイフの構え方にもコツがあります。日本のヤンキーはナイフを見せて、相手を脅すことを目的としているので、まな板に向かうときの包丁のような持ち方をします。これはよくありません。相手が鉄パイプをもっていたらすぐに叩き落とされてしまうし、ブーツを履いた前蹴りでも落としやすいのです。

「相手を殺す必要があるとき」は柄のお尻の部分に手を添える

私たちがナイフを使う目的は脅しではなく、相手を流血させることなので、なるべく目立たないことを心がけます。刃が自分の体から外側に向くように、逆手に握るのがよい持ち方です。こうするとひと目ではナイフを持っていることがわかりづらいうえ、フックを打つように振るえば、長く深い切り傷をつけることができます。相手を殺す必要があるときは、柄のお尻の部分に手を添えて押し込むようにするとしっかりと深く刺すことができます。

喧嘩の最中、人は無我夢中になり、ちょっとやそっとの痛みでは止まりません。しかし、自分の体から大量の血が流れているのに気がつくと、その目に明らかなおびえが宿ります。アドレナリンがすっと引いていくのが傍目にもわかるのです。そうなってしまえば、相手の戦力はゼロになったも同じです。

結局、1人で行動できないから群れるのです。 学生時代のヤンキーは成績が悪くてクラスで爪弾きにされるから、群れて身を守っているのだと思います。 社会に出てからも同じで、それが暴走族。 それ以外にも人が群れるのは大抵は身を守るため。童話「スイミー」とおなじです。

暴走族のOB=旧車會 だと思っています。 そして現役暴走族はOBにとって客。 旧車會の一部が特攻服や車用品を売って、組織が成り立っているのではないでしょうか。 暴走族の見た目が昔も今も同じです。OBが教えているのではないかと思います。独特の服装やバイクのカウルやシートなど。 知らんけど。