レバノンのサード・ハリーリー首相が辞任表明。イランとヒズボラを非難

政治

 

父親のラフィーク・ハリーリーは2005年2月14日に暗殺

父 ラフィーク・ハリーリー Rafic Hariri

ラフィーク・バハーッディーン・アル=ハリーリー(1944年11月1日 – 2005年2月14日)は、レバノンの実業家で政治家です。彼はレバノンの首相を二度務め、特に2000年から2004年の期間に第61代首相として、1992年から1998年の第59代首相として在任しました。サイダ(シドン)でスンナ派のムスリムの家庭に生まれ、ベイルートの大学で学んだ後、サウジアラビアに渡り建設業で成功を収めました。1980年代には世界有数の資産家としても知られました。

ハリーリーはレバノン内戦後の復興にも深く関わり、ハリーリー基金の設立や都市の復興事業を推進、教育や医療施設の建設にも貢献しました。2005年2月14日、ベイルートで自動車爆破テロにより暗殺されました。この暗殺はシリアの影響下にあったレバノン国内の政治情勢と深く関連し、シリア軍の撤退を促す国民的な抗議運動(杉の革命)を引き起こしました。彼の次男サード・ハリーリーも後にレバノンの首相を務めています。

暗殺事件は国連が設置したレバノン特別法廷で調査され、イスラム教シーア派組織ヒズボラのメンバー1名に対し被告人不在のまま有罪判決が下されました。ラフィーク・ハリーリーの名は、ベイルート国際空港の改称(ラフィーク・ハリーリー国際空港)などレバノン国内で重要なシンボルともなっています。

この情報は主にウィキペディア日本語版および関連の中東専門サイトなどに基づきます。

 

 

次男 サード・ハリーリー Saad Hariri

サード・ハリーリー(Saad Hariri)はレバノンの政治家で、実業家のラフィーク・ハリーリー元首相の次男です。1970年4月18日にサウジアラビアのリヤドで生まれ、父の暗殺後に父が率いていた親欧米の反シリア政党「未来運動」の党首を継承し、2009年6月にレバノンの首相に就任しました。2011年には政権崩壊のために首相を辞任しましたが、その後も政治の重要人物です。2024年現在もムスタクバル潮流と呼ばれる未来運動の党首を務め、複数回にわたり首相に指名されています。イスラム教スンニ派に属し、資産も多く持つ大富豪です。

父親のラフィーク・ハリーリーはレバノン首相を二度務めたのち、2005年に暗殺され、その事件はレバノンの政局に大きな影響を与えました。サード・ハリーリーはこの事件に関連してヒズボラに責任があると述べています。

また、サード・ハリーリーは米国ジョージタウン大学で経済学を学び、父が設立した建設会社の経営に参加していました。政治経験は父親の影響を強く受けていますが、自身も国内外の政治課題に関わり続けています。

以上がサード・ハリーリーの概要です。

 

 

“暗殺の恐れがある”レバノン首相が辞任表明

(17/11/05)

  • レバノンのハリリ首相は暗殺される恐れがあるとして、辞任する考えを表明しました。
  • レバノンのハリリ首相は4日、テレビ演説のなかで「私の命を奪おうとする陰謀を感じる」と述べ、辞意を表明しました。ハリリ首相は陰謀の詳細には言及しませんでしたが、父のラフィク・ハリリ元首相が2005年に首都ベイルートで暗殺された時の状況と似ていると話しています。また、ハリリ首相は演説のなかで、国内の武装組織「ヒズボラ」を通じて影響力を強めるイランについて、レバノンを含めた中東各国で恐怖と破壊を生み出していると激しく批判しました。ハリリ首相は去年12月に首相に就任し、政権を発足させたばかりでした。

 

 

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