齊藤晃治(50) 橋本高志(54)

盗んだ高級車を倉庫で保管していたとして、茨城県の男ら5人が逮捕されました。「CANインベーダー」という新たな窃盗の手口による犯行とみられています。

盗品等保管の疑いで逮捕されたのは、茨城県の中古車販売業・齊藤晃治容疑者(50)ら5人です。警察によりますと、齊藤容疑者らは今年4月、茨城県内の倉庫で盗品のレクサス1台(時価1000万円相当)を保管した疑いがもたれています。

警察によりますと、齊藤容疑者らの関係先からは、7月以降から所在が分からなくなっていた高級車など計13台が見つかっていて、被害額は1億円以上にのぼるとみられるということです。

警察は齊藤容疑者らの認否を明らかにしていません。

ここ数年、車の制御システムに特殊な機器を使って侵入し鍵を解除する「CANインベーダー」という新たな手口による窃盗事件が相次いでいるということです。

警察は、齊藤容疑者らが「CANインベーダー」で盗まれた車を解体し海外に輸出していたとみて、実態の解明を進めています。

高級ブランド「レクサス」の盗難車を運搬した疑いで、無職の男が逮捕されました。
男は被害総額10億円以上の不正輸出グループの一員とみられています。

無職の橋本高志容疑者(54)はことし4月、茨城県で盗難車と知りながら高級車ブランド、レクサスの車を高速道路料金所から倉庫に運転して運んだ疑いが持たれています。

橋本容疑者が運搬した車を含む盗難車を倉庫に保管した疑いで、自動車販売会社の代表ら男5人が今月8日に逮捕されていて、工場などからは高級車14台が押収されています。

警察によると、運ばれた車はその後UAE(アラブ首長国連邦)などに輸出され、被害額は10億円以上に上るとみられます。

警察は、他にも共犯者がいるとみて捜査しています。