権恒道

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2023年06月19日 中国、日本に「深刻な懸念」伝える 産総研の中国籍研究員逮捕めぐり

国立の研究開発法人「産業技術総合研究所」(産総研)の研究データを中国企業に漏らしたとして、中国籍の研究員が不正競争防止法違反(営業秘密の開示)容疑で警視庁に逮捕された事件をめぐり、中国外務省の毛寧副報道局長は19日の記者会見で、外交ルートを通じて日本側に「深刻な懸念」を伝えたとし、「中国国民の合法的な権利を確実に守るよう求める」と述べた。

毛氏はまた、日本側に法治や市場経済、公平な競争原則を尊重するよう求め、「中日の科学技術交流や協力のための良好な環境を整えるよう望む」と付け加えた。

警視庁によると、産総研研究員の権恒道容疑者は2018年4月、フッ素化合物の合成技術情報を含む研究データを中国企業にメールで送信した疑いがある。産総研で働き始めて以降、中国軍と関連が深い「国防7校」の一つとされる北京理工大で教授を務めていたことも、明らかになっている。

毛寧

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2023年06月16日 「産総研」情報漏えい 権容疑者が研究チームの「まとめ役」か


「産業技術総合研究所」の研究情報が、中国企業に漏洩した事件で、情報をメールで送ったとして逮捕、送検された中国籍の権恒道容疑者(59)が、研究チームの「まとめ役」をしていたとみられることがわかりました。捜査関係者によりますと、権容疑者は、漏洩した「フッ素化合物」の合成に関する先端技術の情報に、「まとめ役」としてアクセスできる立場だったということで、警視庁は、漏洩の経緯などを調べています。

2023年06月16日 逮捕の産総研の中国籍研究員 中国でも教授や企業役員など兼任

フッ素化合物に関する先端技術の情報を中国の企業に漏えいしたとして逮捕された産業技術総合研究所の研究員が、中国でも大学の教授や企業の役員などを兼任していたことが捜査関係者への取材で分かりました。

必要な手続きを取らず、兼任した可能性もあるということで、警視庁が情報漏洩に至る詳しいいきさつを調べています。

国立研究開発法人 産業技術総合研究所の上級主任研究員で、中国籍の権恒道容疑者(59)は、平成30年に自身が研究するフッ素化合物に関する技術情報を中国の企業に漏えいしたとして、不正競争防止法違反の疑いで警視庁に逮捕されました。

警視庁は、捜査に支障があるとして認否を明らかにしていません。

捜査関係者によりますと、権容疑者は中国の大学を卒業後、平成14年に産業技術総合研究所に入り、その後、中国で大学の教授や企業の役員などを兼任したということです。

兼任のうえで、必要な手続きをとらなかった可能性もあるということで、産業技術総合研究所が警視庁に連絡したことで事件が発覚しました。

漏えいされた情報は、変圧器などに使われる絶縁性の高いガスについて、フッ素化合物を合成することで温暖化防止に有効なガスを生成できる先端技術に関する研究データだったということで、警視庁が漏えいに至る詳しいいきさつを調べています。

松野官房長官「誠に遺憾」

松野官房長官は閣議のあとの記者会見で、「産業技術総合研究所では、これまでも情報管理に関する組織体制やルールの整備などを進めてきたが、結果として逮捕者が出てしまったことは誠に遺憾だ」と述べました。

そのうえで、先端技術の流出を防ぐため、重要な情報を扱う人の信頼性をあらかじめ確認する「セキュリティークリアランス」制度の創設について、「先般、有識者会議で取りまとめられた中間論点整理を踏まえ、引き続き検討を進めていく」と述べました。

2023年06月15日 「産総研」の研究員 逮捕 先端技術を中国に漏えいか【WBS】

15日警視庁公安部に逮捕された中国籍の権恒道容疑者(59)。2018年4月、勤務先の営業秘密を中国企業にメールで送った疑いがもたれています。逮捕された中国籍の男は、2002年から20年近く産総研で勤務してたいということです。茨城県つくば市にある国立の研究開発法人、「産業技術総合研究所」の上級主任研究員の権容疑者。漏洩させたのは、自身が研究する「フッ素化合物」の合成に関する、先端技術のデータでした。捜査関係者によりますと、漏洩に使ったのは産総研のメールアドレスとみられています。権容疑者は産総研で勤務する一方、中国軍と関係が深いとされる大学の教授を兼任していた時期もあるということです。事件を受けて、産総研を所管する経済産業省は「職員が逮捕されたことは誠に遺憾です。当局の捜査に全面的に協力してまいります」。警視庁は、認否を明らかにしていませんが、流出先の企業と権容疑者の関係などを捜査する方針です。