近年の中国では、異常気象による大規模な自然災害が頻発しています

地質リスクが事前に分かっていた

中国 土石流で人が消えた

2025年7月8日午前5時ごろ、中国とネパールの国境に位置するジロン国境検問所付近で大規模な土石流が発生しました。この災害により、中国側では工事現場の作業員11人が行方不明となり、ネパール側でも中国人作業員6人を含む複数人の行方が分からなくなっています。

現地では、大雨と氷河湖の氾濫が重なったことが土石流や洪水の主な原因とみられており、両国を結ぶ重要な交通インフラ「友誼橋」も流失しました。これにより、物流や貿易にも大きな影響が出ています。

被災した作業員の多くは「一帯一路」関連のインフラ建設に従事していた中国人で、卒業したばかりの若手技術者からベテランの現場責任者まで含まれていると報じられています。また、ネパール側で行方不明となった中国人作業員のうち2人は、現地に到着したばかりの若手技術者とされています。

SNS上では、地質リスクが事前に分かっていたにもかかわらず、なぜ作業が続行されたのか、また災害警報が現場に十分伝わらなかったのではないかといった批判が出ています。

この災害以外にも、同時期の中国各地では記録的な豪雨や洪水、土石流が相次ぎ、広範囲で甚大な被害が発生しています。四川省、広西チワン族自治区、遼寧省などでも死者や行方不明者が出ており、政府発表の死者数が実際より少ないのではないかとの疑念も広がっています。

現在、両国当局による捜索・救助活動が続けられていますが、国境地域の交通やインフラは依然として深刻な影響を受けています。

中国はその地理的・気候的多様性から、様々な自然災害が発生しやすい国土

特に2024年から2025年にかけては、以下のような災害が目立ちます

2025年6月:貴州省の「30年に一度」の大洪水

  • 南西部の貴州省榕江県で、数日の集中豪雨により川の水位が急上昇し、街が水没。地下施設やショッピングモールが浸水し、車やバイクも水没するなど深刻な被害が発生しました。土砂崩れによる高速道路の高架橋崩落も発生しています。

2024年4月~6月:南部・中部の広範囲で大雨・洪水・竜巻

  • 広東省、福建省、湖南省、重慶市などで大雨、洪水、雹、竜巻が発生。都市部や農村部で洪水、地滑り、地下通路への浸水被害が多発しました。特に江西省では、6月の大雨で約7万8000ヘクタールの農作物が被害を受け、約3,800ヘクタールが失われました。
  • 広東省では4月の大雨で多くの観測所が警戒水位を超え、清遠や韶関で浸水。建物や家財、電子機器、農作物に甚大な被害。
  • 現地報道では「100年に一度の洪水」とも形容されています。

2023年:自然災害による被害

  • 死者・行方不明者は691人、倒壊した家屋は約21万戸、直接的な経済損失は数兆円規模とされています。

2024年7月:大雨による土砂崩れ・堤防決壊

  • 中国内陸部で大雨による土砂崩れが発生し、15人が死亡。川の堤防決壊で3800人以上が避難。

中国はその地理的・気候的多様性から、洪水、地震、台風、地すべり、干ばつなど様々な自然災害が発生しやすい国土です。特に近年は気候変動や都市化の影響で、極端な気象現象による被害が増加傾向にあります。

中国政府は、災害対策として法律や組織体制を整備し、防災・減災に取り組んでいますが、都市部のインフラや農業への影響、経済損失は依然として深刻です。

中国はその地理的・気候的多様性から、様々な自然災害が発生しやすい国土

中国は地理的・気候的多様性が非常に大きい国であり、そのため多種多様な自然災害が発生しやすい国土を持っています。

  1. 地理的特徴
    中国は世界で3番目に広い国土(約960万平方キロメートル)を持ち、高い山脈、肥沃な平原、広大な砂漠、高原、大河、長い海岸線など、さまざまな地形が存在します。
  2. 気候の多様性
    北部は亜寒帯、南部は熱帯と、気候帯も非常に幅広く、地域ごとに気温や降水量、季節の特徴が大きく異なります。
  3. 主な自然災害の種類
    この多様な自然環境のため、地震、洪水、台風、干ばつ、地すべり、土砂災害、砂漠化、山火事、雪崩、竜巻など、ほぼあらゆる種類の自然災害が発生しています。
  4. 災害の発生傾向
    中国では一つの地域で複数の自然災害が連続して発生することも珍しくなく、例えば春から夏にかけて黄河流域で干ばつ、長江流域で洪水が頻発するなど、災害の分布も非常に広範です。
  5. 具体例
    2008年の四川大地震や、モンスーンによる長江流域の大規模洪水、台風による沿岸部の被害など、人的・経済的被害も世界有数の規模となることが多いです。

このように、中国は広大で多様な地理・気候条件のため、多様かつ頻発する自然災害に常に直面している国だと言えます。

わずか7分で町全体が水没 中国各地を襲った豪雨の猛威

2025年夏、中国各地で記録的な豪雨が相次ぎ、広西チワン族自治区から甘粛省にかけて大規模な洪水や土砂災害が発生しています。特に貴州省榕江県では「30年に一度」「50年に一度」とされる規模の大洪水が発生し、わずか7分で町の各所が水没するなど、極めて短時間で甚大な被害が出ました。

主な被害状況は以下の通りです。

  • 貴州省榕江県:集中豪雨によって川の水位が急上昇し、町が一気に水没。自動車やバイクが流され、ショッピングモールや地下施設も滝のような水に飲み込まれました。現地報道では少なくとも6人が死亡、4万人以上が避難する事態となりました。
  • 広西チワン族自治区:主要河川沿いの町や村で上流からの洪水が押し寄せ、建物の倒壊や浸水が相次ぎました。土台が崩れた建物が斜面から滑落する被害も報告されています。
  • 河南省南陽市西峡県:3時間で200ミリを超える豪雨により、川が氾濫し鉄砲水が発生。5人が死亡、3人が行方不明となり、1000人以上の救助隊が派遣されました。
  • 湖北省咸豊県:一晩で264ミリの雨が降り、町の3分の2が水没。住民の証言によれば、警報が間に合わず多くの商店や住宅が浸水しました。
  • 甘粛省陇南市:局地的な豪雨で街が冠水し、山間部では土石流が発生。建設現場で死者も出ています。

この一連の災害で、中国各地で数万人規模の避難者が発生し、死傷者も多数に上っています。特に都市部では地下施設や商業施設の浸水、農村部では住宅の倒壊や道路の寸断が深刻です。気象当局は引き続き広範囲での大雨や雷雨、突風への警戒を呼びかけています。

今回の豪雨・洪水は、気候変動による極端気象の影響が強まっていることを示唆しており、今後も同様の災害リスクが高まる可能性が指摘されています。

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