中国はその地理的・気候的多様性から、様々な自然災害が発生しやすい国土
特に2024年から2025年にかけては、以下のような災害が目立ちます
2025年6月:貴州省の「30年に一度」の大洪水
- 南西部の貴州省榕江県で、数日の集中豪雨により川の水位が急上昇し、街が水没。地下施設やショッピングモールが浸水し、車やバイクも水没するなど深刻な被害が発生しました。土砂崩れによる高速道路の高架橋崩落も発生しています。
2024年4月~6月:南部・中部の広範囲で大雨・洪水・竜巻
- 広東省、福建省、湖南省、重慶市などで大雨、洪水、雹、竜巻が発生。都市部や農村部で洪水、地滑り、地下通路への浸水被害が多発しました。特に江西省では、6月の大雨で約7万8000ヘクタールの農作物が被害を受け、約3,800ヘクタールが失われました。
- 広東省では4月の大雨で多くの観測所が警戒水位を超え、清遠や韶関で浸水。建物や家財、電子機器、農作物に甚大な被害。
- 現地報道では「100年に一度の洪水」とも形容されています。
2023年:自然災害による被害
- 死者・行方不明者は691人、倒壊した家屋は約21万戸、直接的な経済損失は数兆円規模とされています。
2024年7月:大雨による土砂崩れ・堤防決壊
- 中国内陸部で大雨による土砂崩れが発生し、15人が死亡。川の堤防決壊で3800人以上が避難。
中国はその地理的・気候的多様性から、洪水、地震、台風、地すべり、干ばつなど様々な自然災害が発生しやすい国土です。特に近年は気候変動や都市化の影響で、極端な気象現象による被害が増加傾向にあります。
中国政府は、災害対策として法律や組織体制を整備し、防災・減災に取り組んでいますが、都市部のインフラや農業への影響、経済損失は依然として深刻です。
わずか7分で町全体が水没 中国各地を襲った豪雨の猛威
2025年夏、中国各地で記録的な豪雨が相次ぎ、広西チワン族自治区から甘粛省にかけて大規模な洪水や土砂災害が発生しています。特に貴州省榕江県では「30年に一度」「50年に一度」とされる規模の大洪水が発生し、わずか7分で町の各所が水没するなど、極めて短時間で甚大な被害が出ました。
主な被害状況は以下の通りです。
- 貴州省榕江県:集中豪雨によって川の水位が急上昇し、町が一気に水没。自動車やバイクが流され、ショッピングモールや地下施設も滝のような水に飲み込まれました。現地報道では少なくとも6人が死亡、4万人以上が避難する事態となりました。
- 広西チワン族自治区:主要河川沿いの町や村で上流からの洪水が押し寄せ、建物の倒壊や浸水が相次ぎました。土台が崩れた建物が斜面から滑落する被害も報告されています。
- 河南省南陽市西峡県:3時間で200ミリを超える豪雨により、川が氾濫し鉄砲水が発生。5人が死亡、3人が行方不明となり、1000人以上の救助隊が派遣されました。
- 湖北省咸豊県:一晩で264ミリの雨が降り、町の3分の2が水没。住民の証言によれば、警報が間に合わず多くの商店や住宅が浸水しました。
- 甘粛省陇南市:局地的な豪雨で街が冠水し、山間部では土石流が発生。建設現場で死者も出ています。
この一連の災害で、中国各地で数万人規模の避難者が発生し、死傷者も多数に上っています。特に都市部では地下施設や商業施設の浸水、農村部では住宅の倒壊や道路の寸断が深刻です。気象当局は引き続き広範囲での大雨や雷雨、突風への警戒を呼びかけています。
今回の豪雨・洪水は、気候変動による極端気象の影響が強まっていることを示唆しており、今後も同様の災害リスクが高まる可能性が指摘されています。
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