豊かな国ほど民主主義を維持しやすい
貧しさと専制国家の因果関係については一方的な結論は難しいですが、一般的に貧しい国が専制国家になりやすい面もあれば、専制国家体制が貧困を助長することもあるとされています。1959年の政治学者リプセットの近代化論によると、豊かな国ほど民主主義を維持しやすいとされ、経済発展が進むと政治はより自由で民主的になる傾向があります。ただし、貧しい国で所得が増え始める段階ではむしろ自由度が落ちることもあり、民主主義が成熟するためには一定の経済的繁栄が必要とも指摘されています。別の研究では、専制体制や収奪的経済制度が貧困を生み出す原因ともされ、制度の質が国家の貧困に大きく影響するといいます。このように貧しさが専制を作るのか、専制が貧しさを作るのかは双方で複雑に絡みあい、単純な因果関係とは言い難い現象です。
以下に要点をまとめます。
貧しさが専制国家を生む側面
- 経済的に貧しい国では教育や情報アクセスが制限され、政治参加や民主的要求が乏しく専制体制が維持されやすい。
- 近代化や経済発展が未熟な段階では民主化が進まず、権威主義が強まることがある。
専制国家が貧困を助長する側面
- 専制的な政治体制は法の支配や経済システムの透明性が弱く、資源の収奪や非効率な分配が進みやすい。
- 制度の悪さや政治的抑圧が経済発展を阻害し、国の繁栄を妨げる。
相関の複雑さ
- 一定の経済成長の到達点を超えなければ民主主義は十分に機能しにくい。
- 市民の自由度や民主化要求を生み出す社会的・技術的要因も絡むため、単純な因果関係は成立しにくい。
このため、「貧しいから専制」「専制だから貧しい」はどちらも部分的に正しく、国家の歴史、制度、社会的背景によって異なるといえます。
専制国家 > 独裁政治 > 権威主義
専制国家が最も支配的で、独裁政治、権威主義という順に権力の集中度・強さは弱まっていく。
専制国家の一覧
- 中国
- ロシア
- 北朝鮮
- ミャンマー
- ベネズエラ
- ニカラグア
- トルコ(近年強権化が指摘される)
- タイ(クーデター以降の強権政治傾向)
また、中南米や東欧、南アジアの一部国でも専制化・権威主義化が進んでいるとされています。なお、専制国家数は増えているものの、完全な民主主義国家は世界で24カ国程度(約8%)にとどまっている状況です。
この情報をふまえると、国際情勢ではこれらの専制主義国家の動向に注意が必要であり、民主主義の後退と権威主義の台頭が世界的な課題となっています。
権威主義国の一覧
- 中国
- ロシア
- ベラルーシ
- 北朝鮮
- ミャンマー(軍事クーデターによる権威主義)
- ベトナム
- カンボジア(形式的には民主主義だが腐敗のため権威主義的)
- パキスタン
- アゼルバイジャン
- サウジアラビア
- イラク
- エジプト
- カメルーン
- ギニア
- エチオピア
- タンザニア
- リビア
- ニジェール
- ベネズエラ
- ウズベキスタン
- シリア
- キューバ
- マリ
- ニカラグア
- バーレーン
権威主義と専制国家の違い
権威主義と専制国家の違いを説明すると、
- 権威主義は民主主義と全体主義の中間的な政治体制であり、政治権力が一部の指導者や集団に集中し、市民の政治参加や自由が制限されるが、選挙や一定の政治プロセスが存在するケースも多いです。
- 一方、専制国家(専制政治)は強大な支配者が独断的に政治権力を握り、国民の政治参加が認められず、支配者の権力が絶対である体制です。専制政治は前近代的で、国民が支配者を選ぶことはなく、独裁政治よりさらに権力の集中度が高い場合を指します。
- さらに独裁政治との区別も関連します。独裁政治はある個人や少数者に強大な権力が集中するが、国民の支持や形式上の民主手続きが関わることも多く、専制よりは政治参加の余地が一部認められることがあります。権威主義はこれらを含む広い非民主主義体制の総称としても使われることがあります。
要点をまとめると:
- 権威主義は非民主的だが選挙や一定の政治プロセスがある場合もあり、全体主義ほど極端でない支配体制。
- 専制国家は絶対的支配者が政治権力を独占し、国民の政治参加がない前近代的な体制。
- 独裁政治は強大な個人や集団の支配だが、国民支持や形式的プロセスを伴うこともあり、専制よりは柔軟な場合がある。
これらは政治学において用いられる用語で、現代の複雑な非民主的体制を理解するときに区別されます
現在の共産主義・社会主義国
- 中華人民共和国(中国)
- 朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)
- ベトナム社会主義共和国
- ラオス人民民主共和国
- キューバ共和国
過去の主要な共産主義・社会主義国例
- ソビエト連邦(旧ソ連)
- 東ドイツ(ドイツ民主共和国)
- チェコスロバキア
- ハンガリー人民共和国
- ルーマニア社会主義共和国
社会主義と共産主義の違い
社会主義と共産主義はどちらも経済的平等を目指す思想ですが、主な違いは以下の通りです。
- 社会主義は生産手段(工場や農地など)を社会や国が所有・管理して利益を社会全体で分配しつつ、一部の市場経済や私有財産を認める場合があります。政府が経済の調整役を担い、生産や所得の再分配を行いますが、市場活動や個人の私有を完全に否定しない点が特徴です。
- 共産主義は社会主義の発展形とも言われ、すべての財産や生産手段が社会全体で完全に共有され、私有財産は認められません。最終的には階級がなくなり、皆が平等に能力に応じて働き、必要に応じて分配される理想的な社会を目指します。共産主義では国家の役割もなくなり、完全な平等社会を実現しようとします。
まとめると、社会主義は共産主義への移行段階またはその一種と考えられ、社会主義はある程度の国家管理や私有を残しつつ平等を目指し、共産主義は究極的にすべてを共有し階級や国家をなくす理想社会を指します。社会主義は現実に多くの国で導入・実行されてきましたが、共産主義の理想は実現困難とされることが多いです
学生運動世代で共産主義に理想像を求めているごく一部の人
ネットの意見は偏りがあると思います。掲示板で目立つのは定年退職後の有閑老人男性。恐らく学生運動世代で共産主義に理想像を求めているごく一部の人だと思います。彼らのストレスの捌け口となっているのではないでしょうか。データに基づかずに「外国人の不起訴」「外国人は出ていけ」という論調でコメントが列記されています。
少数の人がIDをコロコロと変えて投稿し、「多数派」を装っているように感じます。なぜならコピペされた文章が多いからです。
少数派に特徴的なのが「攻撃的な文章」「語尾にwなどを多用して議論に勝った体を装う」「断定的で他人の意見を否定する」点です。
学生運動世代とは、主に1960年代から1970年代にかけての日本の学生運動を経験した世代を指す。背景としては、1940年代後半から1950年代生まれの学生が中心。この世代は「全共闘世代」とも呼ばれ、後の世代との対比でしらけ世代や新人類世代などと呼ばれることもある。
今の60~70代の年齢層に当たる。
クラス転移に巻き込まれたコンビニ店員のおっさん、勇者には必要なかった余り物スキルを駆使して最強となるようです。 6

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