2025年10月16日 “都合の良い物語”でGAFAを批判するリベラルの偽善をベストセラー作家・橘玲氏が指摘…「格差は拡大している」は果たして本当なのか
資本主義批判の時代錯誤性
- リベラル派が「資本主義は格差を拡大させる」と批判するのは、マルクスが描いた19世紀の「産業資本制」像に囚われており、現代の経済構造を理解していないと指摘。
現代の格差は「階級」ではなく「場所」
- 今日の格差は国内の貧富の差よりも、「どの国に生まれたか」という地理的条件で決まる構造的問題が大きいと分析。
新しい“悪者探し”の構図
- 2000年代の反グローバリズム運動ではWTOを批判していた左派が、トランプの反WTO主張と重なった途端に立場が揺らぎ、次にGAFAなど「テクノ封建制」という物語を作ってテクノロジー企業を“悪役化”したと述べている。
GAFA批判の偽善性
- GoogleやAmazonなどを「データの封建領主」と見立てるのは文学的比喩に過ぎず、現実の社会分析としては不正確。結局は「アテンション・エコノミー(注目経済)」の中で、大衆の関心を集めるための“都合の良い物語”として語られていると批判。
“格差拡大”論の相対化
- スティーブン・ピンカーやトマ・ピケティの研究を引き、
- 世界全体では暴力の減少・寿命の延長・生活の向上が進んでいる。
- 一部の先進国で格差が広がっても、中国・インドなどの成長によって世界全体の格差は縮小している。
- 1920年代など過去の高度集中時代に比べれば、富の分配は緩やかである。
- と述べ、「格差拡大」という言説は、戦後中流層社会を基準にした一面的な見方にすぎないと論じている。
橘氏は、善悪二元論に基づく単純な資本主義批判ではなく、グローバル構造や情報経済の変化を踏まえた冷静な視点を持つ必要性を訴えている。
イーロン・マスクは巨額の資産を持っているが、それでも1920年代の大富豪よりも相対的に資産は少ないのか?
イーロン・マスクの2025年の個人資産は約5000億ドル(約73兆円)に達し、これは史上初の5000億ドル超えの記録です。マスクの資産はテスラ株の上昇や、宇宙開発企業スペースX、人工知能企業xAIなどの株価上昇によって支えられています。
しかし、1920年代の大富豪と比較すると、同時代の富の集中度や経済規模の違いを踏まえると、橘玲氏が指摘するように相対的には現代の富豪の方が資産の独占はやや緩やかであると評価されています。1920年代は一部の資本家による富の独占が顕著であったため、マスクの資産が絶対的に多くても、時代背景を含めて見ると一概に多いとは言えません。
つまり、マスクの資産は史上最高水準ながら、1920年代の集中と比較した場合の相対的評価では「少ない」とも言える状況です。近年の経済発展やグローバル化により、世界的な富の分布は変化しているためです。この観点から、現代の資産の多寡を判断するのは単純ではありません。
共産党の党首ってお抱えシェフつきの豪邸に住んでるんだろ?何が平等なんだか。
- 共産主義は「自分以外は平等に貧乏になればいい」資本主義は「自分が裕福ならば、他人はどうなってもいい」
- 移動の飛行機もファーストクラスで竹田恒泰のような属性の人物とも乗り合わせることがあるらしい。竹田氏当人がどこかで暴露していた。これはもうノーメンクラトゥーラですね。
Pyramid of Capitalist System
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