第四の転換期:危機期(Crisis)/冬。2008年にはじまり2030年に終わるとみられる

生活

米国の若年層、AI業界のビリオネアCEOに不信感──新たな世論調査

米国で18歳から34歳の若年層を対象に行われた世論調査により、AIやIT業界の経営者、さらには将来の経済情勢に対して不信感や不安を抱く人が大半であることが明らかになりました。調査では、AIが自身のキャリアに悪影響を与えると考えている人が約45%に上る一方、経営者に対する不信感やデータセンター建設の減速を求める声が根強く存在している実態が浮き彫りになっています。

世論調査の主なポイント

AIに対する意識とキャリアへの懸念

  • キャリアへの悪影響
    回答者の約45%がAIによって自分の仕事や将来のキャリアに悪い影響が出ると懸念している。
  • 好意的な見方の少なさ
    AIが自分の役に立つと捉えている人はわずか10%にとどまる。

AI企業の経営者・最高経営責任者(CEO)への強い不信感

調査対象となった9人の大手IT・AI企業の経営者全員に対し、過半数が「信頼していない」と回答しました。

  • 不信感が最も高かった経営者
    アレックス・カープ(パランティア・テクノロジーズCEO): 81%
    ピーター・ティール(パランティア会長): 79%
    ダリオ・アモデイ(アンソロピックCEO): 76%
    スンダー・ピチャイ(アルファベットCEO): 74%
  • その他の主要経営者
    マーク・ザッカーバーグ(メタCEO)、サム・アルトマン(OpenAI CEO)、ジェンスン・フアン(エヌビディアCEO)、イーロン・マスク(スペースX CEO)の4氏はいずれも70%前後の不信感を集める。
  • 最も評価が高かった経営者
    サティア・ナデラ(マイクロソフトCEO)が最も高い支持を得たものの、信頼すると答えた人は約35%であり、65%は信頼していないと回答。

データセンター建設や経済の先行きに対する見方

  • データセンター新設への反対
    AIの基盤となるデータセンターの新規建設について、60%が「減速させるべき」と回答。「加速させるべき」は15%にとどまる。
  • 経済への悲観
    景気や経済の現状について、約45%が「悪い」、27%が「非常に悪い」、6%が「これ以上ないほど悪い」と答えており、合計でほぼ8割が厳しい見方を示している。
  • 政治・社会思想の傾向
    民主社会主義に対して好意的な回答(「やや好意的」または「非常に好意的」)が約46%に達し、否定的な回答(23%)を大きく上回る。

 

 

フォース・ターニング 第四の節目 ウィリアム・ストラウス

『フォース・ターニング(第四の節目)』は、ウィリアム・ストラウスとニール・ハウが提唱した歴史周期理論です。英米の歴史は約80〜90年周期で繰り返されており、その最後の約20年間(第四の節目)に社会秩序が崩壊・再編される大規模な危機が訪れると主張しています。

ウィリアム・ストラウス(William Strauss)とニール・ハウ(Neil Howe)が1997年に発表した著書『The Fourth Turning(邦題:フォース・ターニング 第四の節目)』における主な理論の構成は以下の通りです。

歴史の4つの季節(節)

著者らは約80〜90年の周期(これを「サエクルム」と呼びます)を4つの「節目(Turning)」に分類しています。

  • 第1の節目:大発展(High)
    既存の社会秩序や制度が強力で、集団意識が高まる時期。個人の主義主張は抑えられがちになります。(例:第二次世界大戦直後のアメリカ)
  • 第2の節目:覚醒(Awakening)
    制度や規律に対する反発が起き、個人主義や精神的な価値が重視される時期。(例:1960年代〜70年代の意識革新運動)
  • 第3の節目:アンラベリング/解体(Unraveling)
    制度が弱体化し、個人主義が極まり、社会の一体感や信頼が衰退する時期。(例:1980年代〜1990年代文化戦争期)
  • 第4の節目:危機(Crisis / フォース・ターニング)
    社会的・経済的・政治的な制度が崩壊の危機に直面し、国や社会全体の存続をかけた試練が発生する時期。最終的に新しい制度や秩序が再構築されて次のサエクルムの「大発展」へ向かいます。(例:世界恐慌および第二次世界大戦)

周期を駆動する4つの世代型

この4つの節目を回動させる動力が、各時代に育つ「世代(Generations)」の価値観や行動様式です。

  • 預言者(Prophet)
    第1の節目に生まれ、第2の節目で覚醒を主導する(例:ベビーブーマー)
  • 放浪者(Nomad)
    第2の節目に生まれ、冷めた視線を持つ(例:ジェネレーションX)
  • 英雄(Hero)
    第3の節目に生まれ、第4の節目で危機に立ち向かう中心となる(例:ミレニアル世代)
  • 芸術家(Artist)
    第4の節目に生まれ、秩序回復後の社会で調和を重んじる(例:Z世代など)

理論の影響と位置付け

  • 定量的な歴史学というよりは、歴史のパターンの抽出による社会予測モデルです。
  • 2000年代半ば以降、金融危機や社会の分極化などを背景に、政治思想家や投資家の間で論理的枠組みとして参照される機会が増えました。

 

 

フォース・ターニング 第四の節目
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第4の節目は2008年頃に始まった

著者らの見解では、現在の「第4の節目(危機)」は2008年頃に始まったと定義されています。

詳細と歴史的背景

  • 原著発表時(1997年)の予測
    1997年に出版された著書の中では、「第4の節目」は2005年頃から始まると予測されていました。
  • 実際の開始年(修正後の定義)
    著者のひとりであるニール・ハウは、実際に起きた歴史的イベントを踏まえ、2008年の世界金融危機(リーマン・ショック)を直接的なトリガー(開幕の契機)として定義しています。

この第4の節目( crisis era )は、約20年間続くとされており、2030年代半ばにかけて現在の社会的・政治的・経済的な制度が崩壊・再編される期間として位置づけられています。

 

 

2020年代後半から2030年代前半にかけてがこの「冬」の終わり

「いま」の期間とタイムラインの捉え方

提唱者のニール・ハウらの定義に従うと、「第四の転換期」は一瞬で終わるものではなく、およそ20年程度続く期間(ひとつの世代の期間)とされています。

  • 始まりのタイミング
    一般的には2008年の世界金融危機(リーマン・ショック)あたりから「第四の転換期」に入ったと解釈されることが多いです。
  • 期間の長さ
    ひとつの転換期は約20年続くため、2000年代後半に始まったとすれば、2020年代後半から2030年代前半にかけてがこの「冬」の期間の最終局面(ピークおよび解決期)にあたると見なされます。

したがって、まさに現在進行形でそのサイクルの渦中にあり、今後数年から10年程度の間で次の新しい『春(絶頂期)』に向けた結末や再編が形作られていくという時間軸になります。

現代社会における兆候

この理論を現代に当てはめる論者は、以下のような現象を「危機期(冬)」の特徴として挙げます。

  • グローバルな秩序と制度の機能不全
    国連や国際協調体制の弱体化、既存の政治・経済システムの目詰まり。
  • 世代間の不信と社会の分断
    若年層における既存システムや指導者層への強い不信感、経済的格差に対する不満の増大。
  • テクノロジーと構造変化
    AIやデータインフラなどの急激な変化が既存の雇用や産業構造を揺さぶっている状態。

歴史の周期説は将来を厳密に予言する科学的法則ではありませんが、社会の価値観や制度が大きな転換期を迎えていることを捉えるための試論として議論されています。

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