臭いから早く持っていけ
職場のホンネ 作業中に住民が暴言
勉強をしないから、こんな仕事をすることになる
東京都内の自治体からゴミ収集業務を受託している会社で働いています。最近つらいのが、作業中に一部の住民からひどい言葉を浴びせられることです。「臭いから早く持っていけ」と言われたり、「勉強をしないから、こんな仕事をすることになる」と周囲に向かって大きな声を出されたりします。理不尽な暴言には反論したいのですが、上司は仕事を失うことを恐れて委発元の自治体には伝えず、「我慢してくれ」と言うばかりです。今は仲間内で愚痴を聞いてもらうよりなく、やりきれません。 (東京都・30代男性)
「日本で売るより金になる」日本の“電子ごみ”不正輸出で5人逮捕 海外でレアメタル抜き取り[大阪発]
家電から出る電子基板などの、いわゆる「電子ごみ」。この電子ごみを不正に輸出しようとした疑いで、男女5人が逮捕された。
私たちの家庭から出る電子ごみが、今、海外で大きな問題を引き起こしているという、背景を取材した。
「日本で売るよりお金になる…」電子ゴミを不正輸出で5人逮捕
10月17日、関税法違反の疑いで、大阪・寝屋川市の輸出業者「興亜産業」の蘇宏光容疑者 (46)と通関業者の陳岩英容疑者 (49)ら5人が逮捕された。
蘇容疑者らは2022年2月、電子基板など約90トンを「プラスチックの破片」だと税関に虚偽申請し、マレーシアに不正に輸出しようとした疑いが持たれている。調べに対して蘇容疑者は容疑を認め、陳容疑者は黙秘している。事件発覚のきっかけは、大阪税関から警察への情報提供だった。
蘇容疑者らが輸出しようとしていた荷物にはプラスチックの破片が詰まっていたが、奥に電子基板などの電子ごみが隠されていた。その数はフレコンバッグ188袋に及ぶ。
5人はなぜ、ここまでして電子ごみを輸出しようとしたのか。
蘇容疑者:
日本で売るよりも金になるので不正に輸出した
家電などから出る電子ごみには高額で取引される金や銅などが含まれていて、5人は輸出先でこれらを転売し、利益を得ていたとみられる。
タイとミャンマーの国境に日本の中古家電がずらり…なぜ?
電子ごみから金などの物質を抽出する際には有害物質が発生する恐れがあるため、申告せずに輸出することが法律で禁止されている。
2018年にタイのバンコクで撮影された写真がある。少年たちが電子基板を解体しているところだが、周囲にはごみが散乱している。
また、同年に撮影されたタイとミャンマーの国境の川沿いの写真には、家電がずらりと並んでいる。全て、日本から密輸された中古家電だ。
密輸された家電は、レアメタルなどが抜き取られた後に、残った部分が不法投棄され、環境汚染を引き起こしているという。
環境省 廃棄物規制課 影山凡子さん:
子供も大人も、労働環境上で必要なマスクや、灰が飛ばないようにする対応ができない。家電のパーツから有用金属を取り出すために直接火にかける“クッキング”で、有害物質を多く含んでいるものに体をさらしながら有用金属を取る、不適正な処理が実際に行われてしまっている
環境省によると、1年間に家庭などから出る家電のうち約2割、418万台が非正規の不要品回収業者に渡り、そのうち40万台ほどが海外に輸出されていると推定されている。
生ゴミ・ペットボトルがレジ袋に入れて捨てられていた
2017年08月14日、月曜日は燃やすゴミの日。
①生ゴミとペットボトルがまとめてコンビニの小さいレジ袋に入れて捨てられていた。コンビニ弁当の食べ残しが水分を吸って膨らんだ状態だった。カラスによるものか、散乱している。
その他、②ペットボトルだけの袋と、③空き瓶だけの袋も捨てられていた。
ペットボトルは飲み残し入っている。日本酒の180ml紙パックが入っている。
おそらく同一人物による仕業。1人暮らしの男性。最近引っ越してきた人か?
3日後、自分が処理
2017年08月17日、木曜日になっても処分されていない。
やむをえず自分が処理。
また捨てられた。自治会に相談。何もできないらしい
2017年08月21日、また捨てられている。
自治会の役員に相談。何もできないとのこと。
状況証拠で動くと揉め事になるからやめてほしいとのこと。
現行犯で捕まえないといけない。
ルールを知らないだけ?張り紙設置
2017年08月24日、張り紙をした。
市のホームページのアドレスを入れておいた。
自分もそうだったが、ルールが分からないから適当にやってしまうこともありそう。
知っている人には「常識」。知らない人は困った挙げ句に間違ったことをしてしまう。
その後は問題がない
2017年11月18日、張り紙の効果かどうかはわからない。
ビデオで監視し始めたが・・・
犯人はすでに引っ越したあとなのかも。
関連動画 ゴミ出しマナー
ちゃんと表記しておかないと、引っ越してきた人が適当に捨てる。
時間帯とか面倒なら、直接ゴミ処理場に持ち込めばいいのに。
https://www.youtube.com/watch?v=dKv6duzEpcg
ゴミを見ればどんな人なのか想像がつく
燃やすゴミの日。対象外の物を捨てる人。空き缶、空き瓶。一緒に捨てられている痕跡を見ればどんな人なのか想像がつく。酒・タバコ・コンビニ飯・レシート。
カラスよけのゴミネット
カラス対策にゴミ袋へネットを被せる。目的を理解していない住人は地面に隙間を作る。隙間を狙ってカラスがついばみ、生ゴミが散乱する m9(^Д^) お前のことだよ
武田邦彦「ゴミの分別などおやめなさい」
2ch / Twitter / Google / Youtube / gunbird / gnews プラ 分別
2ch / Twitter / Google / Youtube / gunbird / gnews ゴミ 分別
関連動画 武田邦彦「ゴミの分別は環境に悪い!」
https://www.youtube.com/watch?v=5kVABSKfo8Y
環境問題のウラ 1/20
https://www.youtube.com/watch?v=rFhJfVhi3g0
12012/02/04(土) 21:12:12.24 ID:???
- 日本国民は極めて真面目である。そういうランキングは世界にないのだろうが、あれば恐らくトップスリーに入るのではないだろうか。昨年の東日本大震災の際にも世界から驚嘆の目で見られたのも、真摯な国民性によるところが大きい。
- しかし、この真面目さや我慢強さは一方で危険な面も持っている。自分の意見を貫くことよりも和をもって尊しとするために、強い意図、あるいは既得権益を守りたい人たちに乗せられやすいのだ。
- 第2次世界大戦へ向かった日本の例までさかのぼることをしなくても、あれだけ大規模な原発事故を起こしても、既得権たっぷりの原発村の強固な組織を崩すことができない。また、日本の成長や発展はそっちのけで自らの既得権益を守ることを最優先する官僚組織にもなかなかメスが入らない。
ゴミは分別した方がエコというのは本当か
- もっと卑近な例の方が分かりやすいかもしれない。毎朝決まった時間に収集に来るゴミ収集車。私たちは朝早く決まった時間に、非常に細かく分別して出すことが当たり前になっている。しかも一部の地域では、ゴミごとに自治体指定の透明なゴミ袋に入れて出さなければならない。
- もし、間違ったゴミ袋に入れたら、持って行ってくれない。非常に細かく分別してゴミを出すのは国民としての義務のように私たちはいつの間にか思っている。
- しかし、この“常識”は正しいのだろうか。
- 「世界の常識からすると間違っています」と言うのは、首都圏でゴミ処理業を営む白井グループの白井徹社長だ。
- 世界、特に米国ではゴミ処理業は効率化が進み企業規模は巨大になっている。そうした企業にとって住民に細かく分別させるのは、ムダなだけでなく企業活動にとっても国民生活にとっても迷惑千万だと言うのである。
- その理由は、細かく分別すればするほど、物流効率が悪くなる。専用の収集車を何台も使って集めなければならなくなるためで、それにかかる要員、収集車、時間が加速度的に増える。
- 分別せずに一度に集めてしまえば効率は極めて良い。ただし、そのあとでプロがまとめて分別するためにゴミ処理業の集約化、大規模化が必要条件になる。
- 日本ではゴミの収集が市町村ごとの縦割りになっているため、海外では当たり前になっているゴミ処理業の大規模化が全く進んでこなかった。ある意味では、その縦割りを守るために私たちは細かな分別を強いられてきたと言ってもいい。
資源ゴミを「持ってきてもらう」ことの大いなる意味とは?
- 川嶋 白井グループの母体は廃棄物業界で80年の歴史がある老舗企業。ユニークな新基軸を選択するに至った経緯が気になります。
- 白井 白井グループは公共と民間という、まったく市場が違う廃棄物事業を束ねた持ち株会社です。先代から受け継いだ公共の仕事を受け継いだのは兄で、私は民間の方を担いました。
- 2000年に化学系の廃棄物会社にいた滝口を引き抜いたのは、民間の仕事をもっと拡大するのを手伝ってもらおうと考えたからです。しかしその後、民間のリサイクル事業を活性化したことが労働争議に発展するなど、壁にぶち当たった。それが2004年ごろです。
- 川嶋 なるほど。アメリカ視察は閉塞状態に風穴を開けるためだった・・・。
- 白井 ええ。新しいビジネスモデルを探そうと、滝口と2人で出かけました。最初に訪ねたのはウェイスト・マネジメントという会社。日本と違って欧米の廃棄物業界は巨大企業ばかりなんですが、中でも世界一と言われるところです。
- そこの社長に言われた一言が、とても示唆的でした。そのころの私は、事業拡大のためには清掃工場やリサイクル工場を持つべきかとも考えていたのですが、彼はそんなことするなって言うんです。
- おまえらみたいな物流専門の小さい会社を統合して、物流のイニシアチブを握った方がいい、と。
- 滝口 廃棄物処理のプロセスは収集→処分→加工・・・という具合に分かれます。集めた後の作業は時代とともに大きく変わりますが、収集・物流の部分だけは変わりません。
- 白井グループが80年も続いているのは、この物流に特化しているからなんですよ。
- 川嶋 持ち前の強みを生かすべきだと言われたわけですね。アメリカ視察を終えてから、インターンシップのほかにはどんな手を打ったのでしょう。
- 白井 アメリカのリサイクルシステムを参考に、「資源ゴミ買取市」を始めました。月に1度、新聞やペットボトル、廃油、衣料品などを持ってきてもらって、現金で買い取るというものです。2008年に始めて、翌年には東京・足立区の公共事業になりました。
- 白井 廃棄物の処理で一番お金がかかるのは物流です。全体の7割が物流費で、中でも最初にゴミを集めるところが最大のコスト要因になっている。
- だから集めて回るのではなく、持ってきてもらうことの意味はとても大きいんです。アメリカでは「ドロップ・オフ」と言うんですけど、これを応用すれば携帯電話などの未利用資源をリサイクルする道が開けます。持ってきてくれるのなら、多少なりともお金を払って買い取れますから。
リサイクル先進国は資源ゴミを分別せずに集めている!?
- 滝口 これもアメリカの現状を知ってのことですが、ゴミの分別をやめようというイベントをやったりもしています。
- 川嶋 今の日本でそんなことを言ったら悪者になるのでは?
- 滝口 某区役所の人に「仕事がやりにくくなるよ」と脅されました(笑)。確かに、分別をやめた方がいいとは断言できませんが、分ければ分けただけトラックが走り回って物流費がかかる、CO2をまき散らす、という面があるのも事実です。
- 地域によっては、ペットボトルなど燃えるゴミにした方がいい場合もあります。
- エコキャップでワクチンを寄付できるという話がありますが、実はこれも考え物です。90リットル入りの袋に詰め込んでも100円くらいにしかならないのに、その袋を運ぶ宅配料金は600円も700円もかかります。最初から宅配料金を寄付した方がいいんですよ。
- 白井 アメリカではビンから缶、ペットボトル、新聞・雑誌まで「リサイカブル」という括りで一緒くたです。ヨーロッパもそうですが、ゴミ処理の前半戦ではあえて分けず、後半戦でプロが分けている。
- 日本もこれに倣って物流を効率化することこそ、最もエコな選択だと私たちは考えています。
- 物流コストが膨れ上がる原因を辿ると、規制の厳しさ、中でも業者のライセンスが細分化されすぎていることに行き着きます。
- 家庭ゴミと事業ゴミが分かれているのはもちろん、事業ゴミでも業種、モノ、地域などによってそれぞれライセンスが違う。結果、ろくに荷物を積んでもいないトラックが何台も街を走り回ることになるんです。
- 滝口 リサイクルがモラルに支えられていることも問題だと思います。
- 本当はペットボトルの周りのシートなんて剥がさなくていいし、ホチキスの針もわざわざ取らなくていいのに、みんな義務感で面倒なことをしている。もっと自然な流れでリサイクル率が高まる方向に持っていく必要があります。
- 川嶋 何も知らずに多くの人が「常識」に従っている現状は、われわれメディアとしても看過できませんね。
72012/02/04(土) 21:21:37.43 ID:d6dtP+wh
つーか過剰包装イランよ
スーパーに鍋を持ってって豆腐入れてもらうような世の中になればいい
まあお前らみたいなクズは
新聞紙にコロッケを包まれたら顔しかめるレベルだから
無理だろうけど
132012/02/04(土) 21:24:16.03 ID:IpYkyHDv
うちの会社に分別やらせて、儲けさせてくださいってことだよなあ。
そのほうが効率がいいのかどうかは知らんが怪しい。
2012.1.31(火)
日本国民は極めて真面目である。そういうランキングは世界にないのだろうが、あれば恐らくトップスリーに入るのではないだろうか。昨年の東日本大震災の際にも世界から驚嘆の目で見られたのも、真摯な国民性によるところが大きい。
しかし、この真面目さや我慢強さは一方で危険な面も持っている。自分の意見を貫くことよりも和をもって尊しとするために、強い意図、あるいは既得権益を守りたい人たちに乗せられやすいのだ。
第2次世界大戦へ向かった日本の例までさかのぼることをしなくても、あれだけ大規模な原発事故を起こしても、既得権たっぷりの原発村の強固な組織を崩すことができない。また、日本の成長や発展はそっちのけで自らの既得権益を守ることを最優先する官僚組織にもなかなかメスが入らない。
ゴミは分別した方がエコというのは本当か
もっと卑近な例の方が分かりやすいかもしれない。毎朝決まった時間に収集に来るゴミ収集車。私たちは朝早く決まった時間に、非常に細かく分別して出すことが当たり前になっている。しかも一部の地域では、ゴミごとに自治体指定の透明なゴミ袋に入れて出さなければならない。
もし、間違ったゴミ袋に入れたら、持って行ってくれない。非常に細かく分別してゴミを出すのは国民としての義務のように私たちはいつの間にか思っている。
しかし、この“常識”は正しいのだろうか。
「世界の常識からすると間違っています」と言うのは、首都圏でゴミ処理業を営む白井グループの白井徹社長だ。
世界、特に米国ではゴミ処理業は効率化が進み企業規模は巨大になっている。そうした企業にとって住民に細かく分別させるのは、ムダなだけでなく企業活動にとっても国民生活にとっても迷惑千万だと言うのである。
その理由は、細かく分別すればするほど、物流効率が悪くなる。専用の収集車を何台も使って集めなければならなくなるためで、それにかかる要員、収集車、時間が加速度的に増える。
分別せずに一度に集めてしまえば効率は極めて良い。ただし、そのあとでプロがまとめて分別するためにゴミ処理業の集約化、大規模化が必要条件になる。
日本ではゴミの収集が市町村ごとの縦割りになっているため、海外では当たり前になっているゴミ処理業の大規模化が全く進んでこなかった。ある意味では、その縦割りを守るために私たちは細かな分別を強いられてきたと言ってもいい。
ムダが多い日本のゴミ収集
しかし、企業など事業者が出すゴミはこの範疇外の部分もある。そこに企業としての成長とサービス向上のチャンスを見出した企業がある。白井グループだ。
「日本の消費者だけでなくゴミ処理業者ですら海外の事情を全く知らなかった」と白井社長は言う。そのため、縦割り行政の弊害を訴える企業も国民もほとんど現れなかった。
白井社長は海外に視察に出て、日本の後れに愕然となる。そして日本でも、米国や欧州のような近代化され効率化されたゴミ処理業を目指そうと決意した。
ところが、海外のゴミ処理事情を調査しようにも、そういう情報は日本国内で集めることは不可能だった。もちろん役所が持っているわけがない。そこで、自力で集めようと考えたのだが、これがまた難しい。日本の企業に教えても1円の得にもならないというわけだ。
それならばと白井社長が考えたのが、突飛なアイデアだった。海外からインターンを受け入れて海外に人脈を作ってしまおうというものだ。
帰国したインターン生が大活躍
しかし、インターンは学生であったり、たとえ社会人でもそれほど人脈が豊富とは思えない。それでも白井社長は「何もできなくてただ手をこまぬいているより全くマシ」と言う。いや、実は想像以上の効果があったのだ。
インターンを終えて各国に帰国した元インターン生たちは、白井社長の要望に必要以上に応えてくれた。彼らのアレンジで、白井社長以下の経営幹部は世界各国のゴミ処理事業者を訪問し、そのビジネスモデルを知ることができた。
白井社長のために、と帰国した元インターン生が超多忙な中でも徹底的に応援してくれたのである。それが可能になったのには、もちろん秘密がある。キーワードは「楽しい会社」である。
詳しくはあとで述べるが、世界各国の言葉が飛び交うオフィスは、入った瞬間から明るさに満ちている。実は、この記事を書くことになったのも、ハンガリーから来ていたインターン生が、弊社の英語サイトを見て、白井グループを売り込んできたのである。英語で。
これから白井グループについて、いろいろな角度から見ていこうと思うが、まずは白井社長やインターン生のインタビューからお届けしたい。どうぞ。
海外インターンの受け入れで情報収集ネットワークを構築
川嶋 海外からインターンや従業員を受け入れることで社内の国際化を進め、大きな成果を上げているそうですね。まずは取り組みの背景からお聞かせください。
白井 きっかけは2004年、アメリカを視察したことです。グローバルなネットワークの必要性を痛感したのですが、私たちのような中小企業にはハードルが高い。
例えば海外に拠点を作ったりすると、スタッフ1人でも年間2000万円くらいかかります。もっと効率のいいやり方はないかと考えて、ひらめいたのが海外からインターンを受け入れることでした。
そこで、アイセック(AIESEC)というNPOと契約して、2009年からすでに7人インターンを受け入れています。アイセックは全世界で6万人の会員がいる国際的な学生団体で、インターンシップその他の国際交流をやっています。
川嶋 いくつものメリットがあったようですね。
滝口 僕たちの狙いはもともと、情報収集のためのネットワーク作りでした。アイセックを通じて来てくれるのは優秀な人材ばかりですから、5年後、10年後にその国でしかるべきポジションに就くのは間違いない。
出身国が違う10人の面倒を見れば、10カ国に情報収集のベースができることになるでしょう。白井グループを経験して母国で就職した元インターンがニューヨークとムンバイにいるんですが、彼らはすでに狙い通りに動いてくれています。
現地のゴミの分別方法など、知りたいことがあったら電話をかけてすぐに調べてもらいますし、こちらから視察に行くと言えば現地の訪問先のアレンジからアテンドまでやってくれたりします。われわれの仕事をよく知っているから話がスムーズなんです。
白井 ヘンな外部の会社に頼むよりよっぽどいい(笑)。調査資料なんかもそうです。インターンとして受け入れる時には、例えば「住んでいる街の廃棄物マネジメントがどう行われているか」といったテーマでリポートを書いてきてもらうんですが、プロが書いたものよりリアリティがあって面白いんですよね。
以前、ロサンゼルスのエージェントを使っていたときのことを考えると、コストパフォーマンスは比べものになりません。
白井 また、今では社員として働いている外国人スタッフもいますが、廃棄物ビジネスの世界で新規の仕事を取るのは難しいことなのに、大使館や外国語学校の仕事を受注するなど、営業面でもしっかり成果を出してくれています。
川嶋 海外から来た彼らだからこそ、食い込める部分もあるってことですね。
白井 ええ。それらにも増して大きいのは、外国語の会話が普通に飛び交う環境ができたことで、みんながグローバルコミュニケーションに慣れたことです。社員の英語力は格段にアップしました。たとえお互いに語学力は不十分でも、理解し合おうというオープンな雰囲気もあります。
私たちにすれば、これは清掃工場や焼却工場にも勝る「インフラ」だと思います。しかもコストといえばせいぜい彼らの滞在費くらいですから、安いものです。
会社を好きになってもらうために、「徹底的にかわいがる」
川嶋 今日は海外から来られた方にも同席いただいています。せっかくですから一言ずつお話をうかがいましょう。テーマは「白井グループの魅力について」(笑)。まずはハンガリーのオルシカさん。
オルシカ はい。白井グループについてはダイナミックで面白い会社だからという推薦があったのですが、その通りでした。
今の私にとっては自分の可能性の広がりを実感できる場所。専門分野のCSRについて研究発表の機会をいただくなど、とても充実しています。
私は子供のころから日本のアニメやマンガが好きで、日本語を学び始めたんです。そして大学時代に学生インターンシップを運営するアイセックに参加し、ハンガリーでの事務局長、中・東欧地区の副事務局長を経験しました。
5年間事務局の仕事をして、今度は自分がインターンとして日本に来たいと思い、アイセックのウェブサイトで受け入れ企業を探していたときに見つけたのが白井グループです。
滝口さんも私の経歴に興味を持ってくれて、すぐにスカイプで電話をくれました。他にコンタクトした大企業は、書類選考やら面接やらといった手続きに時間がかかったのですが。
初めて電話で話したとき、滝口さんは「日本に来たら寿司をごちそうするから」と言ってくれました(笑)。
川嶋 中国の劉さん、オーストラリアのユージンさんは、アイセックの仲間からの口コミで白井グループを知り、採用試験を受けたんですね。
劉 そうです。応募する前、花見パーティーに参加したときに、もうこの会社が好きになりました(笑)。みんなの笑顔が素晴らしかったし、すごく楽しかったんです。
私が日本に興味を持ったきっかけは、大学時代にお世話になった日本人に聞いた日本での仕事の細心さでした。日本人はどんなに真面目に仕事をしているか、実際に見てみたいと思ったんです。
インターンとして日本の調査会社で働いた後の報告会で白井グループを知ったのですが、アイセックの仲間からは、白井の人は親切で、職場の雰囲気も明るいと、評判がとてもよかったんです。
ユージン 私は2度目のチャレンジで採用してもらいました。日本で働こうとしている仲間の間で、この会社は有名なんですよ。実は中国に行こうとも考えていたのですが、友人に白井グループを薦められたんです。もし白井がダメだったら上海に行けばいいじゃないかと。
実際、この会社はみんなフレンドリーで優しいし、人間関係がフラットで変化を恐れないところもいい。当分はここで働かせてもらいながら、勉強したいと思っています。
白井 彼は大使館などの新規開拓で既に結果を出してくれているんですよ。
川嶋 皆さんのいきいきとした表情がすべてを物語っていますね。一様にこの会社を楽しんでいる。
滝口 受け入れるこちらも楽しんでもらえるように頑張っています。そもそも僕らが考えたのは、彼らを徹底的にかわいがって、「白井グループ大好き状態」になってもらおうという戦略でした。
それでこそ母国に帰ってからも協力してもらえますからね。帰るときには、あなたが望めば10年間いつでも採用するという証明書を渡しています。
オルシカにコンベンションなどの場でプレゼンテーションをやってもらっているのもそうですが、本人のニーズに合わせて機会を与えるようにしています。また、人間関係で行き詰まることがないよう、複数の人間と仕事ができるクロスファンクションな環境を作るなどの工夫もしています。
しかしみんな真面目ですから、たとえ甘やかしてもかえって一生懸命になる。ほとんど旅行のような研修に連れていっても、そこで自分なりに吸収しようと頑張ります。
白井 仕事を楽しむということは、白井グループにとって永遠のテーマなんです。楽しい方が生産性が上がるに決まっているでしょう。
劉の話に出た花見パーティーは、顧客も招待する営業活動の一環でもあるんですけれど、だからこそ楽しく盛り上げる。実は私も滝口も元はイベント会社にいたので、そのへんは得意なんです(笑)。
資源ゴミを「持ってきてもらう」ことの大いなる意味とは?
川嶋 白井グループの母体は廃棄物業界で80年の歴史がある老舗企業。ユニークな新基軸を選択するに至った経緯が気になります。
白井 白井グループは公共と民間という、まったく市場が違う廃棄物事業を束ねた持ち株会社です。先代から受け継いだ公共の仕事を受け継いだのは兄で、私は民間の方を担いました。
2000年に化学系の廃棄物会社にいた滝口を引き抜いたのは、民間の仕事をもっと拡大するのを手伝ってもらおうと考えたからです。しかしその後、民間のリサイクル事業を活性化したことが労働争議に発展するなど、壁にぶち当たった。それが2004年ごろです。
川嶋 なるほど。アメリカ視察は閉塞状態に風穴を開けるためだった・・・。
白井 ええ。新しいビジネスモデルを探そうと、滝口と2人で出かけました。最初に訪ねたのはウェイスト・マネジメントという会社。日本と違って欧米の廃棄物業界は巨大企業ばかりなんですが、中でも世界一と言われるところです。
そこの社長に言われた一言が、とても示唆的でした。そのころの私は、事業拡大のためには清掃工場やリサイクル工場を持つべきかとも考えていたのですが、彼はそんなことするなって言うんです。
おまえらみたいな物流専門の小さい会社を統合して、物流のイニシアチブを握った方がいい、と。
滝口 廃棄物処理のプロセスは収集→処分→加工・・・という具合に分かれます。集めた後の作業は時代とともに大きく変わりますが、収集・物流の部分だけは変わりません。
白井グループが80年も続いているのは、この物流に特化しているからなんですよ。
川嶋 持ち前の強みを生かすべきだと言われたわけですね。アメリカ視察を終えてから、インターンシップのほかにはどんな手を打ったのでしょう。
白井 アメリカのリサイクルシステムを参考に、「資源ゴミ買取市」を始めました。月に1度、新聞やペットボトル、廃油、衣料品などを持ってきてもらって、現金で買い取るというものです。2008年に始めて、翌年には東京・足立区の公共事業になりました。
白井 廃棄物の処理で一番お金がかかるのは物流です。全体の7割が物流費で、中でも最初にゴミを集めるところが最大のコスト要因になっている。
だから集めて回るのではなく、持ってきてもらうことの意味はとても大きいんです。アメリカでは「ドロップ・オフ」と言うんですけど、これを応用すれば携帯電話などの未利用資源をリサイクルする道が開けます。持ってきてくれるのなら、多少なりともお金を払って買い取れますから。
リサイクル先進国は資源ゴミを分別せずに集めている!?
滝口 これもアメリカの現状を知ってのことですが、ゴミの分別をやめようというイベントをやったりもしています。
川嶋 今の日本でそんなことを言ったら悪者になるのでは?
滝口 某区役所の人に「仕事がやりにくくなるよ」と脅されました(笑)。確かに、分別をやめた方がいいとは断言できませんが、分ければ分けただけトラックが走り回って物流費がかかる、CO2をまき散らす、という面があるのも事実です。
地域によっては、ペットボトルなど燃えるゴミにした方がいい場合もあります。
エコキャップでワクチンを寄付できるという話がありますが、実はこれも考え物です。90リットル入りの袋に詰め込んでも100円くらいにしかならないのに、その袋を運ぶ宅配料金は600円も700円もかかります。最初から宅配料金を寄付した方がいいんですよ。
白井 アメリカではビンから缶、ペットボトル、新聞・雑誌まで「リサイカブル」という括りで一緒くたです。ヨーロッパもそうですが、ゴミ処理の前半戦ではあえて分けず、後半戦でプロが分けている。
日本もこれに倣って物流を効率化することこそ、最もエコな選択だと私たちは考えています。
物流コストが膨れ上がる原因を辿ると、規制の厳しさ、中でも業者のライセンスが細分化されすぎていることに行き着きます。
家庭ゴミと事業ゴミが分かれているのはもちろん、事業ゴミでも業種、モノ、地域などによってそれぞれライセンスが違う。結果、ろくに荷物を積んでもいないトラックが何台も街を走り回ることになるんです。
滝口 リサイクルがモラルに支えられていることも問題だと思います。
本当はペットボトルの周りのシートなんて剥がさなくていいし、ホチキスの針もわざわざ取らなくていいのに、みんな義務感で面倒なことをしている。もっと自然な流れでリサイクル率が高まる方向に持っていく必要があります。
川嶋 何も知らずに多くの人が「常識」に従っている現状は、われわれメディアとしても看過できませんね。
ゴミの分別などおやめなさい、そして国際化を。外国人に大人気のゴミ処理業、明るく孤軍奮闘