人口オーナス期に入った国、入る国

主要国の人口オーナス期開始年の時系列一覧

生産年齢人口(15~64歳)の割合が低下し、経済成長の負荷となる「人口オーナス期」は、2000年代以降、先進国から東アジア、そして東南アジアやラテンアメリカへと広がっています。

日本全体および世界主要国の人口オーナス期(開始年および予測)の時系列一覧です。

  • 日本(1995年頃~)
  • ドイツ(2000年代前半~)
  • イタリア(2000年代前半~)
  • ロシア(2010年頃~)
  • 韓国(2015年頃~)
  • 中国(2015年頃~)
  • タイ(2017年頃~)
  • スペイン(2020年頃~)
  • アメリカ(2020年代前半~)
  • イギリス(2020年代前半~)
  • ベトナム(2020年代半ば~)
  • ブラジル(2030年前後~)
  • インドネシア(2030年代前半~)
  • トルコ(2030年代半ば~)
  • インド(2040年頃~)
  • メキシコ(2040年頃~)
  • フィリピン(2050年頃~)
  • ナイジェリア(2060年以降~)

※各国の開始時期は、国連の人口予測データ等に基づく生産年齢人口比率のピーク期を目安としています。

 

 

日本は世界大戦で人口が減り、反動で戦後に出産が増えた影響がある

戦後のベビーブーム(団塊の世代)は、日本の人口オーナス突入時期(1990年代半ば)を決定づけた主要要因の一つです。

太平洋戦争による人口損失と、その後の反動増(第一次ベビーブーム)が人口構造に与えた影響は以下の通りです。

戦争による過剰死亡と出産の先送り

戦争中、多くの若年男性が外地に送られたことで婚姻や出産が先送りされました。また、軍人・軍属約230万人、民間人約80万人の計300万人以上の犠牲者が出たことで、本来生まれるはずだった世代(1930年代後半~1940年代半ば生まれ)の人口が一定程度落ち込みました。

戦後の引揚と第一次ベビーブーム(1947~1949年)

復員や外地からの復員・引き揚げ(約600万人)に伴い、先送りされていた婚姻と出産が一気に噴出しました。この3年間で毎年約270万人、計800万人以上が誕生しました(いわゆる団塊の世代)。

人口オーナス期到来へのタイムラグ

1947~1949年に生まれた巨大な人口塊(団塊の世代)は、1960年代後半から1990年代半ばまで高度経済成長期および成熟期の主要労働力となり、「人口ボーナス」をもたらしました。

しかし、この世代が60代前半(定年期)を迎え始めた1990年代半ばに、15~64歳の生産年齢人口比率がピーク(約69.8%)を打ち、日本は世界に先駆けて本格的な人口オーナス期へと転換しました。

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