2025年11月21日 「中国が嫌だという反応する時は日本が正しい」経済のプロが“中国民衆の怒り”解説
- この記事の核心は、MCPアセット・マネジメントの嶋津洋樹氏が、中国の対日姿勢を「日本の政策が正しいことの裏返し」と位置づけている点にある。つまり、中国が激しく反発する行動の背後には「痛点を突かれた」「都合の悪いことを指摘された」という心理的・政治的反応があるという見立てだ。
内容を整理すると以下のようになる。
概要
- 2025年11月21日放送の文化放送「おはよう寺ちゃん」で、中国が日本産水産物の輸入再開に対して「追加の安全性証明」を求め、実質的に禁輸を継続している問題を取り上げた。
- これは高市早苗総理が「台湾有事を存立危機事態に認定しうる」と発言したことへの報復的措置であるという見方が示された。
嶋津氏の主張
- 中国が「嫌だ」という反応を示すのは、 日本が正しい選択をした時や痛いところを突いた時。
- 中国政府や民衆の怒りは「恥部を見られた時」に出るもので、 怒るほど日本の方針の正しさが浮き彫りになる。
- 大阪中国総領事による日本批判投稿なども同じ文脈にある。
背景解釈
- この見方は、日中関係を「対立構造」ではなく「価値観・利益の衝突の反射現象」と捉えている。
- 嶋津氏は、中国側の過剰反応を外交的・心理的シグナルとして読み解き、日本がその反応に動揺せず「是々非々」で進むべきだという立場だ。
- 一方で、この論評は「日本にとって都合の悪い要因」(経済影響・外交軋轢など)を軽視しているという批判も成り立ち得る。
要約
- 嶋津氏の発言を一文でまとめると、
「中国が怒る時、それは日本が正しい政治・戦略判断をした時である」という主張だ。
中国の反発が「論理的反応」なのか「感情的反射」なのか
中国の反発が「論理的反応」か「感情的反射」かを分析するには、まず「誰の反発」を指すのかを分けて考える必要がある。政府の外交判断としての反発と、民衆の感情的反応とは性質がまったく異なる。
1. 政府レベルでは「論理的反応」
中国政府による日本批判や経済制裁(例:水産物輸入停止)は、表面上の怒りの言葉に反して、戦略的・政策的な計算に基づいている。
主な目的は3つある。
国内向け統制効果
台湾や尖閣などの主権問題では、ナショナリズムを刺激して政権への支持を強化する。
「対日強硬姿勢」を見せることは、内部不満(経済低迷・雇用不安)から国民の関心を逸らす役割を持つ。
外交的圧力手段
制裁や批判声明は、日本政府に政策変更を促す「コスト付与策」として使われる。
高市総理の「台湾有事=存立危機事態発言」への圧力はその典型。
国際的牽制
米日同盟強化の動きを牽制し、第三国(ASEANやEU)に「日本は東アジアを不安定化させている」との印象を残す意図がある。
このため、政府の反応は「感情」より「戦略的利益」の観点で説明できる。
2. 民衆レベルでは「感情的反射」
一方、SNSやネット掲示板で噴出する「反日感情」は、より反射的・感情的な要素が強い。
教育や国営メディアによる長年の愛国ナラティブが染み込んでおり、「日本=屈辱の象徴」になっている。
経済不安や格差への怒りの矛先を外部(日本)に向ける構造もある。
そのため、民衆の怒りは冷静な分析や事実認識に基づくものではなく、「ガス抜き」として機能している。
3. 両者の境界
さらに複雑なのは、政府がしばしば民衆の怒りを「演出」もしくは「利用」していることだ。
中国政府は必要な時だけ世論を増幅し、外交上の交渉カードとして使う。逆に統制が必要な時は即座に火を消す。
つまり、感情と論理は切り離せず、 「戦略的に操作された感情」 が実態に近い。
まとめると:
| 対 象 | 反応の性質 | 目 的 | 備 考 |
|---|---|---|---|
| 中国政府 | 論理的反応 | 外交圧力・内部安定・対外牽制 | 感情表現は演出 |
| 中国民衆 | 感情的反射 | ナショナリズム・不満の代償行動 | 政府が制御・誘導 |
要するに、中国の反発は純粋な「怒り」ではなく、「怒りを戦略資産化した行為」だ。
論理の上に感情を載せて見せる。それが中国式の外交心理戦の特徴だ。
日本が「正しい」かどうかを誰がどう判断するのか
1. 内政的視点:正しさは“民主的コンセンサス”で決まる
- 日本という国家の「正しさ」は、最終的に有権者の判断に委ねられる。
つまり、選挙・議会・報道・学術・司法などの複数ルートを通じて社会が合意形成する。 - このプロセスは遅く、非効率だが、だからこそ正当性(legitimacy)がある。
だが実際には次のような脆さがある。- 有権者の多くが外交や防衛を深く理解していない。
- メディアが煽る形で「感情での正義」が形成される。
- 政権が短期的な世論受けを「国益」と取り違える。
- つまり、民主的に選ばれた政府の判断が「正しい」かどうかは、制度上の正当性はあっても、実質的な戦略合理性とは別問題だ。
2. 国際的視点:正しさではなく“正当化可能性”で測られる
- 国家間では「正しい・間違い」という道徳的基準は存在しない。
- 代わりに存在するのは「正当性を説明できるか」というゲーム理論的秩序だ。
- 国際法・条約・慣行との整合性
- 他国から見た合理性・安全保障上の理解可能性
- 各国のメディアフレームによる印象形成
日本が台湾問題で「存立危機事態」と言えば、西側諸国には理解されても、中国・ASEANには「アメリカ追従」と見られるかもしれない。
つまり、日本の“正しさ”は絶対ではなく、観測者の立場で変動する。
3. 戦略的視点:結果が正しいかどうかを証明する
- 国家戦略の世界では、「正しいか」ではなく「機能したか」で評価される。
- 戦争をせず、経済と安全保障を守り、同盟信頼を保ち、次の世代に安定を残せたか。
- これは事後的にしかわからない。短期的に称賛された政策が、長期的に致命傷になることもある。
- 例:バブル崩壊期の円高是正策は当時は“正しい”とされたが、長期的には産業空洞化を招いた。
- 例:対中融和政策は貿易拡大をもたらしたが、いまは安全保障上のリスクとして跳ね返っている。
つまり、戦略的な「正しさ」は結果責任で測られる。
- 要するに、「日本が正しい」と言い切るのは思考停止の合図だ。
- 誰が、どの文脈で、どの時間軸でそれを評価するのかを明確にしない限り、その言葉は政治的スローガンでしかない。
本質的な問いはこうなる。
- 「日本は“正しい”ことをしたいのか、それとも“有効な”ことをしたいのか?」
- この2つを混同すると、理想と現実の両方を失う。
女と犬とクルミの木は、叩けば叩くほどよくなる
- 女は髪は長いが脳は短い・・・Women have long hair and short brains.
- ロバが梯子に登る時が来れば女にも知恵が見られるだろう・・・When an ass climbs a ladder, we may find wisdom in women.
- 女の助言は大したことはないが、それを聞かないものも馬鹿だ・・・A woman’s advice is no great thing, but he who won’t take it is a fool.
- 女の舌は最後に死ぬ・・・A woman’s tongue is the last thing about her that dies.
- 女の舌は一枚で十分・・・One tongue is enough for a woman.
- 女三人と三匹のカエルで市ができる・・・Three women and three frogs make a market.
- 女の口が秘密を守るより、ザルの方が水をよく保つ・・・A woman conceals what she knows not.
- 女が秘密を保てることは知らないことだけ・・・A woman conceals what she knows not.
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- めんどりがおんどりより鳴き声が高いのは嘆かわしい家・・・It is a sad house where the hen crows louder than the cock.
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- 女と犬とクルミの木は、叩けば叩くほどよくなる・・・A woman, a dog, and a walnut-tree, the more you beat them the better they be.
- 男-女-悪魔と並べると、比較の三段階変化ができる・・・Man, woman, and devil, are the three degrees of comparison.
- 男の歳は気持ちで決まり、女の歳は見た目で決まる・・・A man is as old as he feels, and a woman as old as she looks.
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