トランプ大統領の国連演説

世界

 

スピーチの主要な内容

  1. 国連批判と問題点指摘
    国連が本来解決すべき問題を解決せず、逆に新たな問題を作り出していると批判。具体的には不法移民支援(食料、シェルター、交通、デビットカード提供)や平和維持などの無力さが挙げられています。​​
  2. 経済回復と政策成果
    米国の経済回復を強調し、インフレ抑制、エネルギーコスト低下、株式市場の記録更新、賃金上昇をアピール。4年の前政権との比較で、就任後8か月で巨額の投資を実現したと述べています。​
  3. 戦争終結と外交努力
    7つの戦争を短期間で終結させたと自賛し、特にウクライナ戦争に触れ、ロシアとの関係が鍵だったと説明。欧州諸国にはロシアからのエネルギー購入停止を強く求めています。​
  4. 生物兵器禁止への提案
    パンデミックを引き起こした海外の無謀な実験を例に、バイオ兵器研究の危険性を警告。AIを利用した生物兵器禁止条約の検証システム導入を提唱し、国連の役割に期待を寄せています。​
  5. 不法移民問題への強い批判
    アメリカ南部国境を中心に数百万の不法移民問題が深刻だとし、国連がその問題に関与し支援している点を厳しく非難。移民の犯罪、社会保障への負担増、文化・主権の侵害を指摘し、移民規制の強化と国境管理の重要性を訴えています。​​
  6. 人身売買と行方不明子供への言及
    トラフィッキング(人身売買)で失われた子供たちの数が多く、取り戻すための追跡や対応を続けていることを述べています。​
  7. 再生可能エネルギー(再エネ)批判
    再生可能エネルギー政策を「詐欺」と表現し、コスト高、効率の悪さ、中国依存、欧州の失敗例を強調。化石燃料や原子力への回帰を支持しています。​
  8. 気候変動問題の否定的視点
    気候変動・温暖化予測の失敗を指摘し、「気候変動は詐欺(con job)」と断じ、温暖化、冷却、気候変動の分類変更を批判。パリ協定離脱理由の一つに、米国負担の不公平さを挙げています。​
  9. 貿易と関税政策
    適切な貿易関係の重要性を強調し、不公平なルールを破る国に対して米国の関税措置を説明。北海オイルの閉鎖問題や資源活用の不十分さにも言及しています。
  10. 国家主権と文化尊重
    すべての国と文化の独自性を讃え、伝統、生産活動、国境の保護、自由の重要性を訴えています。

全体として、スピーチは国連と国際機関への強い不満、移民問題や安全保障の厳しい姿勢、米国の経済・外交の成果誇示、そして環境政策や気候変動対策への強い否定的立場を示しています。

冒頭から経済、7つの戦争仲介と国連批判、ウクライナ戦争と欧州批判、生物兵器禁止提案、不法移民危機と国連批判、人身売買問題:行方不明の子供たち、再エネ“詐欺”批判、貿易と関税、各国主権と文化尊重の区切りが示す内容に沿った主張と批判の流れとなっています。

 

 

 

 

 

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