ミャンマー KK園区

世界

2025年10月23日 ミャンマー詐欺拠点から677人逃走、タイに不法入国 摘発恐れたか

ミャンマー東部のミャワディ郡区にある特殊詐欺拠点「KK園区」から、2025年10月22日朝、大勢の外国人が逃走した。逃走者は主に中国人で、ほかにフィリピン人やインド人も含まれる。彼らは国境を越えてタイに不法入国し、タイ陸軍は677人を保護した。当局は、これらの人々が詐欺に加担していた容疑者か、人身売買などで無理やり働かされていた被害者かを調査中である。

この大量逃走のきっかけは、ミャンマー国軍による取り締まり活動とみられる。国軍は10月20日にKK園区を捜索し、スペースX社の衛星通信サービス「スターリンク」機器を押収、「労働者2198人を発見した」と発表した。スターリンクはインターネット環境の不安定な地域でも通信可能で、詐欺グループが通信手段として利用していたとされる。国軍の摘発を恐れた外国人労働者らが一斉に逃げ出し、タイ国境に流れ込んだ形となった。

現在のところ、保護された中に日本人は含まれていないとのこと。

 

 

2025年10月21日 【独占スクープ】ミャンマー詐欺拠点「KK園区」の最新映像を入手!指示を出す幹部、スロットに興じるメンバー、捜索後も続く拡張工事……

この記事は、ミャンマー東部にある「KK園区」と呼ばれる中国系犯罪組織の詐欺拠点について、内部映像をもとに実態を明らかにした調査報道である。2025年1〜2月に行われた大規模摘発後も活動が継続しており、取材で入手した映像や証言がそれを裏付けている。

詐欺拠点「KK園区」は、ミャンマー・カレン州ミャワディ近郊に位置し、現地武装勢力BGF(国境警備隊)が支配。名目上は産業団地だが、実態は多国籍メンバーによる大規模オンライン詐欺の拠点である。内部には100社前後、数千人規模の組織が存在するとされる。

動画には以下の様子が記録されている。

  • オフィスでは若者がPCを操作し、中国語で上司が指示を出す。BGMには陽気な音楽が流れる。
  • メンバーは終業時に机を整頓し、「努力して故郷に家を」といったスローガンを唱えて士気を高めている。
  • 窓のカーテンは日中でも閉め切られ、外から内部が見えないようにしている。
  • 宿舎には鉄格子が設けられ、逃亡防止措置が徹底。新規メンバーが今も供給され、拡張工事が進行中。
  • 食堂では中華料理のみ提供。成績優秀者のみが利用できる高級レストランも存在。
  • 娯楽施設には賭博ゲーム、KTV(中国式カラオケ)、売春宿、ジムなどがある。

さらに、タイ側からも赤い屋根の建物が視認され、国境を越えて電力を供給していた送電網を遮断するなど、タイ政府も圧力を強めている。だが、実際には詐欺活動が停止していないことが内部映像から確認される。

現役メンバーの証言によれば、国境警備隊は詐欺グループから毎月「保護費(みかじめ料)」を受け取り、黙認している。摘発は国際社会への「パフォーマンス」に過ぎず、実質的な制圧にはいたっていない。

米国もこの問題を国家安全保障上の脅威と位置づけ、米財務省は関係者の資産凍結を実施。被害総額は米国だけで年間約50億ドルに上るとされ、「第二のフェンタニル問題」として警戒が高まっている。

記事の結びでは、タイ内務省がKK園区周辺に設置した警告看板を紹介している。そのメッセージは次の通りである。

〈詐欺拠点に行くことは、時間・将来・金・自由・生命の浪費でしかない。命に危険が及ぶ恐れがある〉

この報道は、表面上の摘発の裏で依然として存続する中国系犯罪ネットワークの現状を示し、国際社会の監視と共同対処の必要性を強く訴える内容となっている。

 

 

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