ペドフィリア(小児性愛) 人種、貧富、教育、宗教、性別にかかわらず世界中に存在

日本人は小児生愛者が多い?

日本人に小児性愛者(小児性愛症)が特別に多いという科学的根拠や統計はありません。ただし、日本では児童ポルノや未成年を性的対象とした漫画・アニメ(二次元作品)が流通しやすい環境があり、これが海外から「児童ポルノ天国」と批判される要因になっています。しかし、これは実際の小児性愛者の数が多いことを示すものではありません。

小児性愛は世界中で見られる性嗜好であり、日本だけが特別多いというデータは存在しません。日本国内でも小児性犯罪や児童への性加害事件は報道されていますが、これは他国でも同様に発生している問題です。

また、小児性愛者の多くは男性で、加害者の背景にはいじめ被害や家庭環境の問題などが関係しているケースも多いと指摘されています。

まとめると、「日本人に小児性愛者が多い」とは言えず、日本が特別多いという証拠はありません。ただし、児童を性的に扱う創作物の流通や法規制の違いが、海外から注目されやすい状況にあります。

ペドフィリアは人種によって傾向がある?

ペドフィリア(小児性愛)が人種によって有意な傾向があるという科学的根拠はありません。
現時点での研究や調査では、ペドフィリアは人種、貧富、教育、宗教、性別にかかわらず世界中に存在しているとされており、その発症原因も明確には解明されていません。
また、特定の人種や民族で発生率が高い・低いといったデータは示されていません。

社会的・文化的な背景によって、児童搾取や買春が起こりやすい環境や犯罪の発覚率に違いが出ることはありますが、ペドフィリア自体が人種によって多い・少ないという傾向は確認されていません。

したがって、「ペドフィリアは人種による傾向がある」という主張は、科学的な裏付けがない偏見や誤解に基づくものです。

教員の女児盗撮 言語道断のおぞましい犯罪

名古屋市と横浜市の小学校教員が、女子児童の下着を盗撮し、その動画や画像をSNSのグループチャットで共有したとして逮捕されました。グループには小中学校の教員約10人が参加し、着替えやスカート内を撮影した約70点の画像や動画が共有されていました。中には児童の顔に別人の裸の画像を合成した「性的ディープフェイク」とみられるものも含まれており、チャット内では「これはいいですね」「見入っちゃいます」といった感想が交わされていました。

逮捕された教員の一人は主幹教諭で、「学校のデジタルカメラで盗撮した」と供述しています。教育現場で本来子どもたちの手本となるべき教員が、児童を性的対象とし、卑劣な犯罪に手を染めていたことは、社会的信頼を著しく損なう極めて悪質な行為とされています。

この事件を受け、文部科学省は全国の教育委員会に対し、児童・生徒への性暴力防止や教員の服務規律徹底を求める通知を出し、再発防止策の徹底を指示しています。被害児童への心のケアや、保護者との情報共有も重要視されています。

背景には、教員による性犯罪が増加傾向にある現状があり、2023年度には児童・生徒や同僚への性暴力・セクハラで処分された公立学校教員が過去最多の320人にのぼっています。こうした事態を受け、2024年6月には「日本版DBS」(性犯罪歴確認制度)を盛り込んだ児童対象性暴力防止法が成立し、2026年12月に施行予定です。

日本版DBS制度のポイント

  • 学校や保育所など、子どもと接する職業に就く者の性犯罪歴を確認する制度
  • 新規採用者だけでなく現職者も対象
  • 性犯罪歴が確認された場合、子どもと接しない業務への配置転換などの措置を義務付け
  • 義務化の対象は小学校・中学校・高等学校・幼稚園・保育所など

子どもが性被害を受けた場合、PTSDなど深刻な影響を生じることがあり、加害者は軽い気持ちでも被害者の人生を大きく損なうことを社会全体で認識する必要があります。再発防止には、制度面の強化だけでなく、教員個々の倫理意識の向上や、社会全体の性モラルの見直しも求められています。

サウンド・オブ・フリーダム
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児童誘拐や人身売買、性的虐待といった国際的な性犯罪の犠牲となった少年少女を救出するために闘った実在の米国土安全保障省捜査官ティム・バラードの奮闘を描いた社会派サスペンス映画です。主演はジム・カヴィーゼルで、監督はアレハンドロ・モンテベルデが務めています。映画は2023年に製作され、2024年9月27日に日本で劇場公開されました。

物語は、ティムが南米コロンビアに単身潜入し、前科者や資産家、地元警察と協力して大規模なおとり作戦を計画し、子どもたちを救出するために自らの命をかけて闘う姿を描いています。本作は全世界で2億5千万ドル以上の興行収入を記録し、2023年の全米映画興収トップ10にもランクインしています。

日本では、児童人身売買の現実を突きつける衝撃作として注目されており、公開に5年を要したアメリカでの事情も話題となりました。映画は英語とスペイン語で制作され、字幕は石田泰子が担当しています。