日本では現時点で「フェンタニル乱用拡大は確認されていない」アメリカは歴史的に薬物を安易に使う国民性?

麻薬

 

アメリカでは毎日200人以上が死亡

「拡大確認されず」 フェンタニル問題に日米で認識差

フェンタニル問題をめぐる日米の認識差については、両国の状況や社会的背景の違いが反映されています。

  • アメリカではフェンタニル危機が現実化し、年間7万人超(2022年)もの死者を出す国家的危機であるとされ、政治や社会の最重要課題の一つに挙げられています。薬物の乱用、特に合成オピオイドへの過剰依存と密売の蔓延が深刻であり、「毎日200人以上が死亡」という実態が社会に衝撃を与え、政策論争や選挙の争点ともなっている状況です。
  • 一方、日本では現時点で「フェンタニル乱用拡大は確認されていない」と厚生労働大臣が明言し、過去6年間にフェンタニルの密輸摘発事例もなく、米国や欧米ほどの乱用が表面化していないことが公式に示されています。
  • 医療におけるフェンタニル使用は日本でも行われていますが、厳格な管理と過剰処方防止の仕組みが維持されており、米国型のオピオイドクライシスには至っていません。過剰摂取や違法取引のリスクは指摘されているものの、社会問題化する兆候は現状見られません。
  • しかし専門家は、「日本でも社会的素地自体は存在し、今後蔓延するリスクがゼロではない」との警鐘も発しており、水際対策や医療現場での適切な管理、啓発活動の継続が重要とされています。
  • なお、日本経由でアメリカへのフェンタニル密輸が疑われるなど、国際的な取引や組織犯罪の観点からも大きな関心が寄せられており、今後日本でも対応強化が求められる可能性があります。

このように、日米でフェンタニル問題への緊迫度認識に大きな差があるのは、実際の被害規模と社会的インパクトの違いに根ざしている一方、油断を許さない状況であることも指摘されています。

 

 

大麻を解禁するべきではなかった?

アメリカでフェンタニルが流行した理由

処方オピオイド(特にオキシコンチン)の乱用拡大と、その規制強化による代替薬物としてのフェンタニルの急速な広がりです。

  • 1990年代後半、処方薬のオキシコンチンが「安全で依存性が低い」と製薬会社パーデュー・ファーマ主導で積極的に宣伝され、医師による過剰処方が拡大。多くの人がオピオイド依存症となりました。
  • 2000年代に入ってオキシコンチン等の処方薬の規制が強化され、依存者がより安価で強力な非合法フェンタニルに流れるようになりました。フェンタニルは非常に少量でも強力かつ致死的な作用を持つため、密輸や密売が容易で、急速に市場を拡大しました。
  • フェンタニルはヘロインや他の薬物に混合されるケースも多く、利用者が意図せず過剰摂取で命を落とす例が後を絶ちません。2015年以降、フェンタニルが薬物関連死の主因となりました。
  • パンデミック中は社会的孤立や支援の不足も重なり、過剰摂取死はさらに増加しました。
  • 2022年までの1年間に薬物の過剰摂取で死亡した米国人のうち、フェンタニルなどの合成オピオイドが関与した死者は全体の3分の2以上に達しています。
  • 若年層もターゲットとなり、カラフルなフェンタニル錠剤が流通するなどして広範な問題となっています。

このように、医療用オピオイド依存を発端に、フェンタニルが規制の“すき間”をついて大量に安価で流入し、強力な作用と流通の容易さ、混入リスクなどで深刻な公衆衛生危機を引き起こしているのがアメリカ流行の背景です。

 

 

巨富を築く思考法 THINK AND GROW RICH
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  • ナポレオン・ヒルが1937年に発表した不朽の名著『Think and Grow Rich』の新訳版です。今回の日本語版は児島修が翻訳、青木仁志が監訳を務めています。

この本の根幹は、「思考が現実を引き寄せる」という成功哲学です。ヒルが25年にわたりアンドリュー・カーネギー、トーマス・エジソン、ヘンリー・フォードなど、アメリカを代表する500人以上の成功者の体験を徹底的に調査し、そこから抽出した「成功の公式(原理原則)」を体系化しています。

主な内容は、強く明確な願望を持つことから始まり、信念、専門知識、計画・行動、そしてマスターマインド(仲間との協働)などを通じて富や成就を手にするための13の原則としてまとめられています。

ポイントとなる特徴は以下の通りです。

  • お金や名声、幸福は「それを得る覚悟と決意」があれば誰にでも得られる、と繰り返し説いている。
  • 成功した多くの偉人たちも、最初は特別な資金や環境を持たず、困難を克服しながら目標に到達したというエピソードが提示されていて、読者に「自分にもできる」という勇気を与える。
  • 行動を変えるにはまず「思考」を変えること――つまり、内面の在り方が結果を左右するとの哲学が貫かれている。

この新版の監訳を担当した青木仁志は、ナポレオン・ヒル財団からアジア人初のゴールドメダリストに認定されています。彼は「一人でも多くの人にナポレオン・ヒルの成功原理を届けたい」という思いからこのプロジェクトに参画しています。

「巨富を築く思考法」は、単なるお金儲けのハウツー本ではなく、人生を豊かにする実践書・自己実現のバイブルとして長年読み継がれている一冊です。