フェンタニルは、オピオイドと呼ばれる鎮痛薬の有効成分です

2023年02月17日 中国が仕掛けた「現代版アヘン戦争」がヤバすぎる!

輸入規制のウラで着々とすすんだ「中国→メキシコ」ルートにアメリカが激怒したワケ

アヘン戦争

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米国人の薬物依存が問題だ。なぜ中国のせいにするのか

米国政府は駐米中国大使館などを通じて対話を求めているが、中国側は没交渉の姿勢を貫いている。米国からの度重なる抗議に対し、中国外交部は「米国人による過度の薬物依存が問題だ。なぜ中国のせいにするのか」とけんもほろろだ。

2023年2月20日 致死量は食塩ひとつまみ以下、原料は中国産…

アメリカで銃よりも若者を殺している”史上最悪の麻薬”の怖さ

「年間7万人がフェンタニルの摂取によって死亡している。ヘロインより何十倍も強力で、かつ安価。販売しているのはメキシコのカルテルだが、原料の大部分は中国から供給されている」という――。

  • 致死量はわずか「食塩20粒程度」
  • 多くが合法の鎮痛薬に偽造されている
  • 注意喚起のキャンペーンを開始したが…
  • 政治家や裁判官を買収するメキシコのカルテル
  • フェンタニルは堂々と検問所を通過している
  • 中国はメキシコより先に郵便で送っていた
  • 中国はフェンタニル問題を外交カードにしている
  • 銃による死亡を抜いて若者の死因1位に
  • 米国の「オピオイド危機」は今後も続く

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2023年07月21日 中国産麻薬フェンタニル、米国に大量流入し「21世紀版アヘン戦争」の引き金

7分に1人が中毒死、メキシコのマフィアが中国から原料輸入し密造

2023年08月21日 米国の23州で合法化

統合失調症などのリスク

重大交通事故の原因に

悪影響を懸念も大麻解禁へ突っ走る米国の特殊事情とは(猪瀬聖)

米国の大麻合法化には人種差別問題が影響

米国の大麻合法化には人種差別の問題が深くかかわっている。マイノリティ社会の中には、白人だって大麻を吸っているのに、大麻の所持で逮捕され有罪判決を受けるのは、黒人などマイノリティばかりという不満が強い。殺人や強盗などに比べればはるかに微罪の大麻所持で、職を失ったり退学処分になったりし、前科者のレッテルを貼られ、就職も難しくなり、一生、困窮生活を送らなければならないのは、マイノリティの人々には不合理に映る。バイデン大統領も昨年10月の声明の中で、その点をこう指摘している。「大麻の使用や所持という理由だけで刑務所に入れられることは、あってはならない。また、大麻所持の犯罪歴が、人々から雇用や住宅、教育の機会を奪ってはならない。そして、白人、黒人、ヒスパニックは同程度の割合で大麻を使用しているのに、逮捕、起訴、有罪判決を受けるのは、黒人とヒスパニックに偏っている」(一部要約)

オピオイドの代替として期待する声

深刻化するオーバードーズの問題も合法化に影響を与えている。政府の疾病対策センター(CDC)によると、米国では2021年に106,699人がオーバードーズで死亡し、その75.4%が鎮痛剤のオピオイドによるものだった。慢性的な痛みに苦しむ患者に医療用大麻を処方すると、オピオイドの使用量が減ったとの研究結果が複数報告されており、これが大麻をスケジュール1から外して医療用大麻の普及を促進すべきだとの主張につながっている。合法化は現状追認の側面も強い。米国の多くの若者にとって、大麻はアルコールやかつてのタバコと同じくらい身近な存在と言っても過言ではない。

歴代大統領も使用

例えば、筆者が1980年代後半に留学生としてカリフォルニア州ロサンゼルスに住んでいた時、マドンナのコンサートを友人らと観に行ったことがある。会場は大リーグのカリフォルニア・エンゼルスの本拠地、エンゼル・スタジアムだった。すでにほぼ満員のスタンドに入って驚いたのは、大麻のにおいが充満していたことだった。コンサート終了後も球場の駐車場などで盛り上がりが続いたのは、大麻のせいではなかったかと思っている。クリントン元大統領やオバマ元大統領をはじめ、若い頃に大麻を吸っていたことを選挙期間中などに認める大統領や大統領候補者は珍しくない。だが、それが問題になったことは筆者が記憶する限りない。2016年、ハーバード大学への入学が決まっていたオバマ大統領の長女が、シカゴ市内の公園で開かれたロック・フェスティバルの会場で大麻らしきものを吸っている動画がインターネット上に流出し、ニュースになったことがあった。しかし、ネット上では、「ティーンエイジャーらしくさせてあげようよ」などと、オバマ大統領に批判的な保守系政治ブロガーを含め、長女を擁護する声が圧倒的に目立った。

2023年10月04日 米国、「ゾンビ麻薬」フェンタニル製造・流通の中国企業など大量制裁

米国政府がゾンビ麻薬と呼ばれるフェンタニルなどを製造・供給している中国企業を制裁した。

米国財務省外国資産管理局(OFAC)は3日(現地時間)、報道資料を通じて企業14社、個人14人を制裁対象に追加したと明らかにした。

これに伴い、これら企業および個人の米国内資産は凍結され、米国人間の取り引きは禁止される。

制裁対象のうちカナダにある企業1社および個人2人を除く残りは中国団体および個人だという。

財務省によると、彼らはフェンタニルとメタンフェタミン、MDAA(麻薬の一種)の前駆物質などを大規模に製造・流通した。

また、フェンタニルと混ぜて使用される動物用鎮静剤キシラジンなどの密売にも関与している。

米国はフェンタニルなどの合成麻薬の過多服用などによる死亡が急増していることを受け、対応を強化している。昨年薬物過多服用で死亡した11万人のうち3分の2程度が合成麻薬が原因だったという。

フェンタニルなど合成麻薬の原料であるいわゆる前駆物質のほとんどは中国から供給されてメキシコで製品として生産されて米国に流通するという構造だ。

米国は5月にもフェンタニルと関連して多くの中国団体および個人などに対して制裁を科した。