あと数話で打ち切りだと思いました。「そのための布石」が私の予想でしたが、連載は終わることなく続いています。
「苺と龍」(『龍と苺』)が未来の話になった理由
- 『龍と苺』が突如として「100年後の未来編」に突入した背景には、物語上の複数の意図とテーマ拡張があると考えられます。
1. 物語構造上の大胆な転換
- もともと『龍と苺』は、現代の将棋界で天才少女・藍田苺が活躍するストーリーでしたが、連載の途中でいきなり100年後の未来に舞台が移るという「超展開」が導入されました。
- この展開は、読者の間で「打ち切りか?」「迷走か?」と憶測を呼びましたが、実際には物語のテーマを広げるための意図的な演出である可能性が高いとされています。
2. 作品テーマの拡張
- 未来編では、将棋という伝統的な競技が100年後にどう変化しているのか、AIや技術革新によって人間の棋士がどのような立場になるのかといった問いが物語の軸となります。
- これにより、「人間の才能は時代を超えて通用するのか?」「天才は普遍的な存在なのか?」という、より普遍的で深いテーマに物語が発展しています。
3. 主人公・苺の存在意義の再定義
- 100年後の世界に苺らしき少女が登場することで、「苺がタイムスリップしたのか?」「苺の影響が未来にどう受け継がれているのか?」という謎が提示され、読者の興味を引き続けています。
- これにより、単なる将棋漫画から、時空や因果を超えた「才能」や「意志」の物語へと進化しています。
4. 新たな物語の可能性
- 未来編の導入によって、現代と未来の将棋界を比較したり、AIとの対局や新技術の導入など、これまでにないSF的な要素や社会的テーマを盛り込むことが可能になりました。
- これにより、物語に新たな広がりと深みが加わり、従来の将棋漫画の枠を超えた展開が期待されています。
- 「100年後の未来に物語が飛躍したのはまあ良いとして(ぜんぜん良くないが)、そこになぜか主人公藍田苺(らしき少女)が出て来ていることは何がどうなっているのかさっぱりわからない。…完全に意図して読者を振り回しに来ているとしか思われない。」
まとめ
- 『龍と苺』が未来の話になったのは、単なる奇抜な展開ではなく、将棋という競技や「天才」の普遍性、人間とAIの関係など、より大きなテーマに挑戦するための物語上の仕掛けです。現代と未来を対比させることで、作品は新たな可能性と深いメッセージ性を獲得しようとしています。