スイスの物価が高いが、それ以上に給料が高い。幸福度は13位。日本は55位

スイスの幸福度

スイスの幸福度は世界トップクラスで、2025年の世界幸福度報告書で13位を獲得しています。​

  1. ランキング詳細
    幸福度スコアは6.935点で、北欧諸国に次ぐ高水準です。フィンランド(1位)、デンマーク(2位)などに続き、上位10位圏内からやや外れますが、安定した位置を維持しています。 G7諸国の中では上位です。​
  2. 幸福度の要因
    高所得、社会的支援、健康寿命、選択の自由度の高さが支えています。金融業や高生産性産業による生活水準の高さが寄与し、物価高にもかかわらず購買力と安定した生活環境が幸福感を高めています。

 

 

日本の幸福度

日本の幸福度は2025年の世界幸福度報告書で55位となり、前年の51位から4ランク低下しました。​

  1. スコア詳細
    幸福度スコアは6.147点で、調査対象147カ国中の中位です。主要要因の内訳は、GDP(28位)、社会的支援(48位)、健康寿命(3位)、人生選択の自由度(79位)、寛容さ(130位)、腐敗認識(41位)です。​
  2. 課題点
    社会的孤立やつながりの希薄さ、多様性への不寛容、働き方の固定化が低迷の原因と指摘されます。先進国では低位で、G7最下位です。一方、北欧諸国が上位を独占しています。

 

 

スイスの物価が高いが、それ以上に給料が高い

スイスの物価は世界トップクラスに高い一方、給与水準も極めて高く、生活水準を維持できる構造です。​

  1. 給与水準の概要
    平均月給は2024年に約6910スイスフラン(CHF、約110万円)と過去最高を更新し、2025年末には6979CHFへ上昇見込みです。 最低賃金もジュネーブ州で時給24CHF(約4300円)、チューリッヒ州で23.9CHFと日本の約4倍です。​
  2. 物価と購買力の関係
    物価高は住宅・食品・交通で顕著ですが、高生産性の製造業(製薬・精密機器)や金融業が支える高賃金により、実質購買力は保たれています。 2022年のインフレ時は実質賃金が一時低下しましたが、最近は賃金上昇が物価を上回る傾向です。 結果、生活費負担は相対的に軽減されます。

 

 

スイス経済が順調な理由

スイスの経済は安定成長を続けていますが、2025年は世界貿易摩擦の影響で成長率が1.2-1.4%程度に鈍化しています。​

  1. 安定要因
    高付加価値産業の強みが基盤です。製薬・化学品(ノバルティス、ロシュ)、精密機械・時計(スウォッチグループ)が輸出を牽引し、サービス業(金融・保険:UBS、クレディ・スイス)がGDPの74%を占めます。 低インフレ(0.3%予測)と低失業率(2.8%)が国内消費を支えます。​
  2. 強靭性の理由
    中立政策と財政規律が安定を生み、政治的安定・イノベーション力(世界競争力1位)が投資を呼び込みます。 スイスフラン高や米国関税がリスクですが、多角化輸出と国内需要が緩衝材となっています。

 

 

スイスの産業構造と比率

スイスの産業構造は、サービス業が中心でGDPの約74%を占めます。​

産業別GDP比率

  • 主な構成は以下の通りです(主に2018年基準のデータ)。
    • 第一次産業(農林水産):0.7%
    • 第二次産業(鉱業、製造、建設、電力):25.8%
    • 第三次産業全体:約74%(卸売・小売・運輸16.3%、飲食・宿泊8.2%、情報通信・金融・不動産など48.9%)​

主要産業の特徴

  • 製造業がGDPの約18%を占め、製薬、機械、時計、精密機器が強みです。 金融・保険や観光も重要で、輸出依存度が高い構造です。 2025年現在もこの傾向が続き、製薬業の成長が目立ちます。

 

 

スイスの人口

スイスの人口は2025年現在、約900万人を超えています。​

  1. 人口構成
    総人口は約896万人から905万人と推定され、2024年6月末時点で900万2763人に達しました。スイス人約656万人、外国籍住民約244万人で、外国人が27.1%を占めます。 人口成長率は約0.51%です。​
  2. 地域分布
    チューリヒ州が最大の161万人超、ベルン州が約107万人です。ジュネーブ州の外国人比率は41.5%と高く、高齢化が進み65歳以上が19%以上を占めます。 将来、2050年までに高齢者比率が30%超へ上昇見込みです。