バログンの出場停止処分を撤回させるための裏舞台の動き

バログンのレッドカードを撤回

ジャーナリストのSophia Cai氏が、関係者の証言をもとにまとめた、バログン選手(サッカーアメリカ代表)のレッドカードによる出場停止処分を撤回させるための裏舞台の動きです。トランプ大統領や政府高官、サッカー関係者が連携し、FIFA(国際サッカー連盟)へ働きかけた4日間の詳細な経緯が示されています。

時系列の経緯

  1. 米国対ボスニア戦の後の水曜日:アンドリュー・ジュリアーニ氏がトランプ氏にレッドカードの件を報告。
  2. 水曜日の夜:ジュリアーニ氏、ハワード・ラトニック氏、米国サッカー連盟の関係者が、レッドカードへの異議申し立て計画を開始。
  3. 木曜日:トランプ氏がFIFAのジャンニ・インファンティーノ会長に直接電話をかけ、レッドカードのルールや出場停止の根拠について確認。
  4. 木曜日以降:米国サッカー連盟の法務チームがFIFAへの控訴手続きを進める中、ジュリアーニ氏とラトニック氏はホワイトハウスの弁護士による支援を提案。
  5. 同時期:ジュリアーニ氏とヘッジファンドマネージャーのスコット・グッドウィン氏が、当該試合のラファエル・クラウス主審の過去の判定トラブルを調査し、控訴の材料として政府高官内で共有。
  6. FIFA側の動き:FIFAの法務責任者エミリオ・ガルシア氏がインファンティーノ会長に手続き上の選択肢を助言。バログン選手のタックルが、判定を見直す基準を満たしているかを検証。
  7. 日曜日:FIFAがバログン選手の1試合出場停止処分の執行猶予(事実上の撤回)を発表。

FIFA側の主張

FIFAは、この決定が18名からなる独立した規律委員会によって下されたものであると主張しています。ただし、投票によって決まったのかどうかは明かしておらず、決定に関する報告書も公開していません。

 

 

ホワイトハウス内部では、フォラリン・バログンをフィールドに戻すための動きが活発化している

  • Inside the White House push to get Folarin Balogun back on the field

2026年7月5日、FIFA規律委員会はアメリカ代表FWフォラリン・バログンに対する1試合の出場停止処分を1年間の執行猶予とすることを発表しました。これにより、同選手は7月6日(日本時間7月7日)にシアトルで行われる決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)のベルギー戦に出場できるようになりました。この決定の背景にはドナルド・トランプ米大統領によるFIFAのジャンニ・インファンティーノ会長への直接的な働きかけがあったと報じられており、欧州サッカー連盟(UEFA)やベルギーサッカー協会から強い反発が起きています。

レッドカード提示とトランプ大統領の介入

バログンは7月1日に行われた決勝トーナメント2回戦(ラウンド32)のボスニア・ヘルツェゴビナ戦で、相手選手へのタックルによりVAR判定を経てレッドカードを受けました。試合はアメリカが2-0で勝利したものの、通常であれば次のベルギー戦は自動的に出場停止となるはずでした。

しかし、ホワイトハウスのFIFAワールドカップタスクフォースから報告を受けたトランプ大統領が、親交の深いFIFAのインファンティーノ会長に直接電話をかけて処分の見直しを要求しました。トランプ大統領は「ファウルではないと感じた。まだ戦っていない次の試合の出場を禁じるのは不公平だ」と記者団に語っています。

FIFAの決定と「C.ロナウドの先例」

FIFA規律委員会は、規律規程第27条を適用し、処分の執行を1年間猶予すると発表しました。同様の措置は、過去にポルトガル代表のクリスティアーノ・ロナウドの処分に対しても適用された例があります。バログンは今後1年間の執行猶予期間中に同様の深刻な違反を起こさない限り、今回の出場停止処分を消化する必要はありません。

ベルギー側およびUEFAの反発

この決定に対し、対戦相手であるベルギーサッカー協会(RBFA)は公式に抗議を行い、バログンの出場資格を不服としてFIFAに申し立てを行いましたが、FIFA側はこれを「却下(不可侵)」としました。

欧州サッカー連盟(UEFA)は「理解しがたく、正当化できない決定であり、ルールの確実性が守られなければ競技の公平性と信憑性が損なわれる」と激しく批判しています。

他の試合への影響

今大会では政治的な動きが他にも見られており、イギリスのキア・スターマー首相がイングランド代表の選手たちがメキシコシティの高地(標高2,240メートル)に適応する時間を確保できるよう、FIFAによるキックオフ時間の前倒し変更を阻止するための外交的介入を行っていたことも明らかになっています。

コメント