ゲイン・オブ・ファンクション(GOF:機能獲得)研究とは、ウイルスなどの生物に人為的な遺伝子改変を加え、感染性や病原性といった新たな性質や機能を付与する実験・研究のことです。
中国の実験室でのゲイン・オブ・ファンクション研究に由来する
ご提示の記事は、2026年6月15日にハドソン研究所(Hudson Institute)で開催されたイベント
「The Code as Witness: COVID Origins, Scientific Accountability, and Preventing the Next Pandemic」の内容をまとめたものです。
主な参加者:
- Dr. Steven Quay – ハドソン研究所シニアフェロー、著書 *The Code as Witness* の著者
- Sen. Roger Marshall(共和党・カンザス州) – 開会挨拶、高リスク生物研究への監視強化を主張
- David Asher – ハドソン研究所シニアフェロー、元国務省の安全保障・情報担当
- John P. Walters – ハドソン研究所 社長兼CEO(モデレーター/参加者)
1. COVID-19 の起源:遺伝子情報に基づく「実験室起源」説
Quay は、SARS-CoV-2 の遺伝子配列に「人為的な操作」の痕跡があると主張し、自然発生(動物由来)だけでは説明しにくいとしています。彼が挙げる主な根拠は以下の通りです。
- フーリン切断部位(furin cleavage site)
ヒト細胞への感染力を高める配列で、自然進化では稀だと主張。 - ヒト ACE2 受容体への早期最適化
流行初期からヒトへの適応度が高すぎるという指摘。 - ORF8 遺伝子
構造や挙動が不自然だとされる。 - 制限酵素パターン
分子生物学実験で使われるような配列パターンが含まれると主張。 - D614G 変異の急速な出現
感染力が高まった変異が非常に早く現れた点を不自然とみなす。
Quay の著書 *The Code as Witness* では、これらを総合して 「中国の実験室でのゲイン・オブ・ファンクション研究(機能獲得研究)が COVID-19 の起源である」と結論づけています。
2. 実験室流出説と責任追及、米政府の対応
記事によれば、パンデミックから数年経ってもなお:
- 公式な COVID 委員会が存在せず、以下の点が明確になっていない:
- ウイルスの起源
- 誰が責任を負うべきか
- 米政府としての統一見解
- Quay が主張する「中国の実験室からの流出」について、
- 100万人以上の米国人が死亡
- 米国の経済損失は 18兆ドル超と推定されるにもかかわらず、
誰も責任を問われていないと批判しています。
David Asher は、安全保障・情報の経験から、一部の米政府機関や科学界が当初、実験室流出説を検閲・軽視したと指摘し、それが真相解明と責任追及の遅れにつながったと述べています。
また、YouGov の世論調査を引用し、米国民の間で政治的な分断が大きいことを示しています。
- 共和党の 80%、民主党の 47% が「ウイルスは中国の実験室から出た」と回答
- 共和党の 66%、民主党の 26% が「意図的に放出された可能性が高い」と回答
記事は、「米国民は説明責任を求めている」とし、COVID 委員会の設置が急務だと訴えています。
3. バイオセキュリティ政策と次のパンデミック脅威
Quay と Asher は、規制が不十分なままゲイン・オブ・ファンクション研究が世界的に加速していると警告し、将来の病原体は COVID-19 よりはるかに致死性が高くなる可能性があると述べています。
彼らが求める主な対策:
- COVID-19 についての説明責任と責任追及
- バイオセーフティ改革と高リスク生物研究への厳格な監視
- リスク低減策を通じた次の生物学的災害の防止
Sen. Marshall は、こうした問題を国家安全保障と公衆衛生の観点から、高リスク生物研究への監視強化を訴える立場から議論に参加しています。
要約すると、このイベントは
「COVID-19 は中国の実験室でのゲイン・オブ・ファンクション研究に由来する」
という立場を遺伝子情報から主張し、責任追及と真相解明の遅れを批判しつつ、次の、より致命的なパンデミックを防ぐためのバイオセキュリティ改革を強く訴える内容になっています。

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