外国株の運用ルール
- 米国の政策金利であるFF金利が名目成長率を4%以上上回る水準にまで引き上げられた場 合、外国株の組み入れをゼロにして下落に備える
- 米国不動産REIT指数の価格が高値から15%以上下落した場合、外国株の組み入れをゼロ にして下落に備える
- その後の買い戻しは米国株 (S&P500種)が高値から20%以上下落したところで、外国株に振り向けるべき資金を25%使って外国株の組み入れを行う。その後、米国株が高値から30%下落したところで50%、40%下落したところで15%組み入れ、50%下落したところで100%買い戻しを完了させる
- 外国株の組み入れをゼロにしたのに米国株が下落しなかった場合は、毎月5%ずつ買い戻しを行い、最終的に組み入れ比率を再び100%に戻す
- S&P500が月末ベースで前回のピークにつけた高値を更新した場合は、その時点で組み入れを再び100%まで戻す
日本株の運用ルール
- 外国株の運用ルールの1と2で記した外国株をゼロにするタイミングと同じ時に組み入れ比率をゼロにする
- 日経平均株価が高値から20%下がったら、 日本株投資に充てる資金のうち3分の1を使って日本株の組み入れを行い、日経平均が高値 から40%下がったら3分の2まで組み入れ 比率を上げ、さらに60%下がったら100%まで組み入れ比率を上げて買い戻しを 完了させる。
- 日経平均株価が20%下がらずに調整を終え、前回のピークの高値を更新した場合には、組み入れ比率を速やかに100%に戻す
相場ローテーションを読んでお金を増やそう: 次の株高はいつ始まる?
目次
序章 すべての相場は循環する 私が市場で体得した運用哲学
- データが示唆していた円高と米国株安
- 円高にうろたえるだけの約20年前の私
- 異なる時代の共通点を懸命に探す
- 時間のズレに着目した運用スタイル
- 「大ローテ」と「小ローテ」の相場がある
- 流動的で積極的な国際分散投資の時代
第1章 株価の天井と底値を見極める 「大ローテ」の読み方
- 相場の循環はこうして抽出する
- 日本株は20%の下落でトレンド転換
- 株、不動産、金、原油は「大ローテ」
- 日本株は米国株に連動して暴落する
- スケール大きい米国株の循環
- 株価は景気に先行して動くが、例外も
- 怖い、政策金利が名目成長率+4%以上
- インフレを恐れて利上げ→景気失速
- 不動産の値下がりが引き起こした株安
- サブプライム問題が起きたワケ
- 世界経済を揺るがす米国不動産市場
- 米国株はどれくらい下落するか?
- 日米の株価と米国不動産の関係
- グリーンスパン前議長の警鐘に注目
- 住宅価格が下がれば米国景気は必ず後退
- 米国で住宅大不況の再現か
- 金と原油の急騰時は大事件が起きる
- 9年で8倍になった原油価格
- 景気後退で原油需要を減らすしかない
- 同じリズムで大きく動く金と原油
- 「大ローテ」が一斉に下降トレンド入りか
- 自己増殖する「大ローテ」の相場
- 自己制御的な「小ローテ」の相場
第2章 円高と円安の転換点をつかむ 「小ローテ」の読み方
- 「小ローテ」を操作するFRB
- 米国の金融政策と景気循環の関係
- FRBも操作できない株式市場
- 米国に追随して動く日本の金融政策
- 日本の金融政策と景気循環の関係
- 長期金利は変動幅1.5%でトレンド転換
- 米国長期金利は政策金利に先行して動く
- 米国長期金利と株・景気の動き比較
- 米国債券の売り時を当てる方法
- 商品指数の代表格、CRBの動き分析
- 米国債券の買いは時間をかけて
- ドル/円相場が動き出せば約3割変動
- 米国の金融政策とドル/円は連動する
- 予測どおりだった2007年の円高転換
- ユーロの対ドル相場の循環に注目
- 対ドルで円はユーロに遅れて動く
- ユーロ高・ドル安の転換後は円独歩高
- 「小ローテ」の相場で次に起きること
- 日本の長期金利はこう動いてきた
- 日本でも長期金利が政策金利に先行
- 日銀のゼロ金利政策の衝撃
- 日銀の利上げとサブプライム問題の関係
- ドル/円と日経平均がよく似た動きに
第3章 高確率で頼もしい9つの法則 ローテの相互作用に注目
- 「大ローテ」と「小ローテ」の循環を整理
- 過去の相場環境をパターン化する
- 米国REIT15%下落なら株は大幅安
- 2008年は米景気後退の可能性大
- 日本株はどこで下げ止まるのか
- いつ終わるドル安・円高トレンド
- 米国の金融緩和とドル下落の期間似る
- 米国長期金利がボトムアウトしたら……
- CRBとドル/円相場の関係 50
- ドル/円の変動率はドル/ユーロの7割
- 日本の金融政策は為替市場に影響力ない
- 円高期の方が日本株運用は好成績 16
- 今回も円高のもとで日本株は底を打つ
- 3大中央銀行が引き起こす過剰流動性
- 日米欧の協調利下げで米国不動産が上昇
- 為替相場では時間分散で売買を
- FXは外国株・債券運用のヘッジに活用
- 株にはラチェット(歯止め)をかけよ
- いったん売れば積極的になれる
第4章 年後半に日本株の出番が来る 2008年春以降を大胆予測
- 経済が「健康」な時ほど診断が難しい
- 夏・秋まで環境はよくないが好機到来へ
- 最大のリスクは日本と欧州の利上げ
- 米国REITの下落はなお続く
- 米国不動産と株価の下落率に正の相関
- 危機を防いだ2007年の米国利下げ
- ブラックマンデーの教訓を生かす
- 銀行を揺るがしたABCP市場崩壊
- 未解決の米国住宅不況とインフレ懸念
- インフレと景気後退懸念のジレンマ
- 不動産下落が米国経済を蝕む
- イラク戦争からの撤収にも注目
- 値下がりが遅れた米国REIT指数
- インフレ懸念を後退させるのは株安
- 「大ローテ」の山をまとめて予測
- 2006年4月から4回も株価大調整
- 「大ローテ」の次の谷をまとめて予測
- 米国の長期金利低下がエネルギー源
- 2008年は1年を通してドル安・円高
- 「小ローテ」の相場の次の谷はいつ
- 日本株のボトムは2008年8月ごろ
- 引き締め継続なら悲劇的な株安も
- 円高期に好調際だつジャスダック株
- 通貨高が外国人の高リスク投資呼ぶ
- 「長期投資のロードマップ」の修正
- 中国が抑えた米国長期金利の上昇
- 中国経済はしっぺ返しを食らう
第5章 分散投資した後は循環させよう 私製の運用ルール教えます
- 保有し続けるだけでは不十分
- 外国株運用は米国を見ながら
- 「アセット・ローテーション」のすすめ
- あらかじめ運用ルールを決めておく
- 株の売りは一気に、買いは値位分散で
- 日米欧の金融緩和でREIT買い
インターネットで各種データを入手するためのアドレス一覧
終わりに