2025年3月18日
アフリカ豚熱
日本ではかつてアフリカ豚コレラ(アフリカとんコレラ)という病名で呼ばれていたが、2020年2月5日の家畜伝染病予防法改正により現名称に変更された
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African Swine Fever
1912年、ケニアでの発生が最初の報告である。アフリカ大陸のサハラ砂漠以南およびイタリアのサルデーニャ島で常在している。イボイノシシではダニの媒介なしに感染環は成立しないが、ブタでは経口、経鼻、ダニによる吸血による感染が起こる。また、ブタは感受性が高く、ブタからブタへの感染が成立する。 アフリカではダニの間でASFウイルスが保有され、ブタに感染する。イタリアではダニを媒介して豚から豚に感染する。
また、アフリカ豚熱ウイルスは死亡した豚の血液や、各種の臓器ならびに筋肉で3 – 6ヶ月間残存し、冷凍豚肉で110日間以上、スペイン産生ハムで 140日間以上、燻製や塩漬のハム等で300日間以上にわたり活性を保つとの報告があり、汚染された豚肉や豚肉加工品が他のブタ等への感染源となりうる[2]。
日本では2019年現在、発生の報告はない。2018年10月1日に中国から新千歳空港に到着した旅客の携帯品の豚肉ソーセージ(1.5kg)について遺伝子検査(PCR)を実施したところ陽性の結果が出たため改めて水際対策を徹底している[3]。日本は本病の清浄国であるが、アフリカでは常在的に、ロシア及び中国やその周辺諸国でも発生が確認されているため、今後とも、海外からの侵入に対する警戒を実施し、発生予防に努めることが重要である[1]。
農林水産省は2019年1月25日、羽田、中部国際の両空港に12 – 16日に到着した中国からの旅客が持ち込んだ豚肉ソーセージ計4品から、ASFウイルスの遺伝子が検出されたと発表した。同省は訪日中国人観光客が増加する2月の春節に備え、水際対策を強化する[4]。
2019年2月18日には冷凍食品において、中国にある三全食品(中国語版)[注 1]の冷凍餃子にアフリカ豚熱ウイルス(発表時の名称は「アフリカ豚コレラウイルス」)(ASFウイルス)の遺伝子が検出されたと発表した。河南省に隣接していない2省でも検出が確認され、店舗に出荷されているために開封の自粛呼びかけや当局の捜査協力に乗り出している。また、中国国内の他社製品でも同様の検出がなされていることが懸念されている[5][6]。
同年9月には、中国でアフリカ豚熱が猛威を振るい飼養頭数が4割近く減少していた。このため中国国内豚肉価格は急騰し、中国への食肉輸入量が大きく増加して世界の肉の供給を圧迫し、世界経済に波紋を広げていた[7]。中国政府が豚肉の代わりに鶏肉や他の肉を食べることを奨励したことも影響して、同年5〜7月の豚肉・鶏肉・牛肉・羊肉の中国への輸入量は70%増加した。これが世界中の食肉価格を押し上げ、国連食糧農業機関(FAO)の世界食肉価格指数は年初から10%も上昇した[7]。
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各国で最も嫌われている国 (出典:民主党2022年同盟)
Most disliked country in each nation. (Source: Alliance of Dem 2022)