農協の闇 窪田新之助
『農協の闇』(講談社現代新書)は、農業ジャーナリスト・窪田新之助氏による告発ルポで、JA(農業協同組合)の内部構造とその問題点を詳細に描いています。
📘 書籍概要
本書では、JAが本来の理念から逸脱し、共済(保険)や信用(銀行)事業に過度に依存する現状が描かれています。その結果、職員に過大なノルマが課され、「自爆営業」や「不正販売」が蔓延している実態が明らかにされています。著者は元「日本農業新聞」の記者としての経験を活かし、全国のJAを取材し、腐敗の構造を浮き彫りにしています。
🧩 主な内容
自爆営業の実態:職員が自ら共済商品を購入する「自爆営業」が横行し、金額は80万~200万円に及ぶケースも。
不適切な共済商品の販売:介護状態にならずに亡くなると1円も戻らない「介護共済」や、受け取り開始が90歳に設定された「年金共済」など、組合員に不利益な商品が販売されている。
組織の腐敗と権力闘争:JA秋田おばこでの76億円の巨額損失や、JA青森中央会での役員不在問題など、組織内部の問題が多数取り上げられている。
理念なき合併の進行:地域のJAが存続のためだけに合併を進め、組合員の利益が軽視されている現状が指摘されている。
🧑💼 著者について
窪田新之助氏は1978年福岡県生まれ。明治大学文学部を卒業後、「日本農業新聞」に入社し、記者として8年間活動。2012年からフリーランスの農業ジャーナリストとして活動を開始し、農業政策やJAの問題点を精力的に取材・執筆しています。
🗣️ 読者の評価
読者からは、JAの内部事情や職員の苦悩が詳細に描かれており、組織の問題点がよく理解できるとの声が多く寄せられています。一方で、JAの全体像や他の側面についても知りたいという意見も見受けられます。
📚 関連書籍
窪田氏の他の著作として、『誰が農業を殺すのか』(新潮新書)があります。こちらでは、日本の農業政策や農業界の問題点について、より広範な視点から分析されています。
『農協の闇』は、JAの現状や問題点を深く掘り下げた一冊であり、農業や協同組合に関心のある方にとって必読の書と言えるでしょう。
西山義治
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408781761X 窪田新之助 対馬の海に沈むChatGPT
『対馬の海に沈む』は、窪田新之助による小説で、ISBNコードは「408781761X」です。この作品は、対馬を舞台にした歴史ミステリーであり、古代から現代に至るまでの対馬の歴史や文化を背景に、謎めいた事件が展開されます。窪田新之助は、緻密な歴史考証と臨場感あふれる描写で知られる作家であり、本作でもその筆致が光っています。
本書は、対馬の自然や風土、そして島民の生活に深く根ざした物語が描かれており、読者はまるで現地を訪れたかのような臨場感を味わうことができます。また、物語を通じて、対馬の歴史や文化についても学ぶことができるため、歴史小説や地域文化に興味のある読者にとって魅力的な一冊となっています。