戸籍制度とは
戸籍制度は、日本国民の国籍および親族的身分関係(夫婦、親子、兄弟姉妹など)を戸籍簿に登録し、公的に証明する制度です。婚姻、離婚、養子縁組など、人の身分関係の形成にも深く関与します。
戸籍の内容と役割
- 戸籍は、日本国籍を有する者について、出生から死亡までの親族関係(氏名、生年月日、性別、親子・婚姻・養子縁組・死亡など)を記録します。
- 現在の戸籍は「夫婦およびこれと氏を同じくする未婚の子」を単位とし、最大2世代(夫婦とその間の未婚の子)が記載されます。
- 親族関係の証明や相続人の特定、婚姻・離婚の届出、日本国旅券(パスポート)の発行など、法的・行政的に重要な役割を果たしています。
- 戸籍に記録された情報は、戸籍謄本(全部事項証明書)や戸籍抄本(個人事項証明書)として証明書類として発行されます。
歴史的背景
- 日本最初の戸籍は飛鳥時代の「庚午年籍」(670年)にさかのぼり、当初は徴税や徴兵のための台帳でした。
- 明治時代に近代的な全国統一戸籍が創設され、「家」単位から「戸」単位(夫婦と子)への転換が進みました。
- 戦後の民法改正(昭和23年)で「家制度」が廃止され、現在の「夫婦と子」単位の戸籍制度が確立しました。
他国との比較
- 戸籍制度はかつて東アジアの広い地域で見られましたが、現存するのは日本、台湾、中国などごく一部です。
- 多くの国では出生・婚姻・死亡などの個別登録(市民登録・住民登録)が主流で、日本のような親族関係を体系的に記録する戸籍制度は珍しい存在です。
現代の課題と議論
- 戸籍制度は、婚外子・非嫡出子問題や選択的夫婦別姓問題など、家族観や個人の権利に関わる社会問題とも結びついています。
- 近年は戸籍の電算化やオンライン化が進み、利便性が向上していますが、制度自体の見直しや廃止を求める声も一部にあります。
まとめ
戸籍制度は、日本国民の親族的身分関係を公的に記録・証明する唯一無二の制度であり、歴史的にも社会的にも大きな意義を持っています。一方で、現代社会の多様化に合わせた制度の見直しや改善も議論されています。
戸籍制度が廃止された国はどこか
戸籍制度が廃止された国
韓国は、かつて日本と同様の戸籍制度(家族単位で親族関係を記録する制度)を持っていましたが、2008年1月1日に「家族関係登録法」の施行によって戸籍制度を廃止しました。これにより、従来の「戸籍簿」は廃止され、家族単位から個人単位での登録へと移行しています。新制度では「基本証明書」「家族関係証明書」など、個人ごとの証明書が発行される仕組みになっています。
また、中国本土でも中華人民共和国成立後、従来の戸籍制度(家族関係を記録するもの)は廃止され、1958年からは「戸口簿(フーコウ)」と呼ばれる住民登録制度が導入されました。これは本籍登録と住民登録の機能を兼ねたもので、厳密には日本型の戸籍制度とは異なります。
欧米諸国(アメリカ、フランス、ドイツ、イギリス、カナダ、スイス、シンガポールなど)にはもともと日本や韓国のような戸籍制度は存在せず、個人登録制度が主流です。
まとめ 戸籍制度が残っている主な国は日本と台湾のみ
- 韓国:2008年に戸籍制度を廃止し、家族関係登録法へ移行。
- 中国本土:中華人民共和国成立後、戸籍制度を廃止し、戸口簿(住民登録)制度に移行。
- 欧米諸国など:もともと戸籍制度はなく、個人登録制度が主流。
- 現在、戸籍制度が残っている主な国は日本と台湾のみです。
1.アメリカ人の先祖のルーツ
姓がルーツになるのはどこの国でも一緒だよね。戸籍のない国じゃどこまで信用できるかわからないけど、アメリカは名前で就職有利か判断材料になるからね。人種だけじゃない
- アメリカでも家系図作るために先祖のルーツ辿ってたら、流刑にされた罪人に行き着いて、
慌てて作るの止めたなんて話が結構あるらしいw戸籍はないけど教会に新生児の洗礼の記録と、死亡時の埋葬記録が必ずある。日本の過去帖みたいなもんだね。 - アメリカって13家ぐらいが有力で、それ以外はほぼ犯罪者じゃなかったっけ_?
- 当然だが、オーストラリアなんかもっと酷いwオーストラリアに流された罪人は、痴漢やのぞきなどのいわゆる「軽犯罪」がおおく、前首相のラッド家の先祖は下着泥棒の罪でオーストラリアに流されたらしいw昔のオーストラリアでは先祖のことについてあれこれいうのはタブーだったらしいが、現在ではおたがいに自分の先祖の犯罪自慢をしていたりする。
- アメリカ人に「アメリカ人もオーストラリア人と同じでイギリスを追われた犯罪者だよ」と言われたことがある。そしてこれは偏見だが、個人的にはイギリス人は過去に欧州本土(特にフランス)を追われた末裔だと思っている
- かっけぇw
- まあ軽犯罪に比べたら、政治犯とか清教徒革命などの宗教的理由での方がカッコイイかもね。
- そこまで遡ると日本だってシルクロードを伝って大陸から来た人や挙句の果てには古代イスラエルに辿り着くと言われてんだぜ。
- そういう人は死刑になっているからオーストラリアにはいません。
- それを逝ったら由緒正しいオーストコリア人なんて、流刑にされた先祖じゃないと却って紛い物になるじゃねーのw
- 良い時代になったってことなの?wアメリカの黒人の女の子で先祖が奴隷だって人のドキュメンタリーあったわ。むこうじゃルーツってのを凄く気にしてるみたいだね。外資は就職時調査会社が過去をちゃんと調べるのが当たり前だしwどこのどいつか不明な移民国家だからだろうけど
- ワロタ
2.明治三年、平民に名字がなかった
定本 柳田國男集 第十五巻 筑摩書房(新装版)P303-P304 家閑談・家名小考より「明治三年の所謂在名の解禁には、今でも一つ話になつて居るような珍らしい経験が各地にあつた」「政府が平民全般に名字の使用を許した際には、恐らくはどの平民にも必ず名字がある筈と思つて居たのであろうが、事実は決してそうで無かつた」「或土地では住民の全部に名字が無い」「已むことを得ず、役場総掛りを以て急に名字を造つて遣つたなどという話もある」
- 「政府が平民全般に名字の使用を許した際には、恐らくはどの平民にも必ず名字がある筈と思つて居たのであろう」これが当時の政府の認識だろう。原則として、「農民も名乗ってないけど、名字を持っているはず」という認識があったということだ。それが明治政府を作った武士達の「常識」だったんだよ。そして、例外として名字の無い住民がいる土地もあったということだな。
- 明治の役人だった柳田が「庶民に名字がなかった」と言ってるのだからファイナルアンサーだ。
- 一村まるまる名字をもってなかった、そういう珍しい例もあったと。だが大半は名字をもっていたとつまりそういうことのようだ。柳田が研究してた、山人なんかは、名字をもってなかったろうな。
- 庶民と言っても江戸時代になって庶民になっちゃったけど、戦国時代は豪族だったという家系だってあるわけだし・・。庶民がみんな苗字を持っていなかったというのはおかしい。むしろ帯刀が認められなかったのと同じ様に、名乗ることが認められていなかっただけだと思う。
3.琉球には厳密な意味で「氏」に相当するものはなかった
沖縄(久米島系)の俺はどうなんの?尚氏ではないだろうけど。昔は屋号だからな。屋号を名字にしたのが多いだろう。
[話題] 日本人の名字は、千年遡ると大半が天皇家か藤原氏にいきあたる
- うちの近所には未だに屋号で呼んでたりする。田舎で一門が多いから苗字が集中してるってのもあるのかも
- 久米島って流刑地じゃなかったっけ?本島から流されて行ったのかもよ。
- 流刑地って伊豆の南にある大島とかあの地域じゃないの?
- あー確かにうちの地方も屋号で識別してるな。でも名字とはまるで一致してない。
- いや久米島も流刑地だったみたいよ。勿論土着の人もいるだろうけど。
- 元来、琉球には厳密な意味で「氏」に相当するものはなかったようである。
- つまり、15世紀半ばの第一尚氏王統が成立するまでは、「氏」があったことは確認されていない。
- その後、士族は日本風の「大和名(やまとぅなー)」と中国風の「唐名(からなー)の両方を持つようになる。
- 明国と冊封(冊封(さくほう)とは、中国王朝の皇帝がその周辺諸国の君主と名目的な君臣関係を結ぶこと)関係にあった琉球王朝は、1609年の薩摩藩による侵攻以来、日本と中国に両属してきた。
- 明治政府は琉球王国を琉球藩として日本に組み入れ、1871年に廃藩置県(琉球処分)を迎える。
- 中国(清)が、琉球に対する日本の主権を認めたのは、日清戦争後の下関条約(1895年4月17日締結)においてである。
- 琉球処分後、沖縄にも戸籍制度が適用され、王とその直系の子孫は「唐名」を、その他の士族はすべて「大和名」を戸籍名とし、庶民も多くは、地名などから「氏」を創った。