現時点で特定の宗教団体との強い結びつきを示す確かな証拠はない
2022年の参院選では、参政党について宗教やカルト的な性格が指摘され、統一教会や幸福の科学との関係が疑われたが、現時点で特定の宗教団体との強い結びつきを示す確かな証拠はないとされている[362]。近年では幸福実現党の元幹部である及川幸久が[433][434]、参政党のイベント[PR 46]や街頭演説[PR 63][PR 64]、公式動画などに出演し、候補者とともに活動している[435][PR 65]。また、神谷宗幣代表は「ヤマト・ユダヤ友好協会」の理事を2022年07月まで務めていた[436][注釈 12]。2023年05月、神谷代表は「新しい歴史教科書をつくる会」の集会に参政党の国会議員として登壇し、国政報告を行った[444]。また、神谷代表は親学を推進し[445][PR 66]、親学推進運動の中心人物である高橋史朗から教育について指導を受けてきた[PR 67][注釈 13]。
創設メンバーで元党員のKAZUYAは、宗教団体がバックにいるのではなく、党そのものが神谷宗幣を「教祖」とする宗教のようになっていると語っている[450]。
日米における極右勢力間の国際的ネットワーク
米国保守系人物との連携
2024年09月に提出されたFARA(外国代理人登録)の申請によると、元ドナルド・トランプ陣営の選挙スタッフで白人至上主義者とのつながりを持つマット・ブレイナード[注釈 3]が参政党の有給ロビイストとして活動している[16][452]。申請によると、ブレイナードの活動目的は、参政党が日本の選挙で勝利するよう支援することであり[注釈 14]、この関係は日米における極右勢力間の国際的ネットワーク形成の事例として「The Guardian」により報じられた[16]。FARA声明の中でブレイナードは、神谷宗幣代表がスティーブ・バノンやタッカー・カールソンのポッドキャスト出演に関心を示していたことから、両番組のプロデューサーに連絡を取ったと述べている[16]。また、アメリカ・ファースト政策研究所、アメリカ税制改革協会、ヘリテージ財団などの保守系団体にも接触し、神谷との面会や意見交換の可能性を打診したという[16]。この連絡リストの中には、キース・ケロッグ米特使のスタッフであるザック・バウダーも含まれていた[16]。
一部議員や支持者には統一教会との個人的な接点。自民党以上では無い
旧統一教会への見解や接点について
→「神谷宗幣 § 統一教会への見解や接点について」も参照
ジャーナリストの藤倉善郎は、参政党の一部議員や支持者には旧統一教会(現世界平和統一家庭連合)との個人的な接点があるものの、自民党以上に近いとは言えず、保守運動で見られる程度の関わりであると捉えている[20]。
ジャーナリストの鈴木エイトは、テレビ番組で「統一教会は議員との個人的な関係なども構築していくので、関係があるかは微妙なところなんですけれども、参政党も統一教会、結構支援に入っているというケースも報告されているので、そういうところは慎重に見ていくべきだと思う」と発言した[459]。この発言に対し、参政党は公式サイトに「事実無根」とする抗議声明を出し、番組に対して発言の撤回と謝罪を求める抗議文を送った[459]。神谷代表は、「弁護士に連絡している」と述べ、法的対応を検討していることを明らかにした[460]。鈴木氏は後日、「私の発言は、教団関係者個人の支援について述べたもので、組織的な関係を述べたものではない。関係者が支援するのは自由だが、その関係性が深くなりすぎないように注意が必要だと伝えたかった。誤解を招く表現となり、ご迷惑をおかけしました」と謝罪した[459][461]。
- 渡瀬裕哉・元政策担当は、参政党の結党メンバーで「参政党DIYスクール」や「参政党選挙スクール」の講師であり[PR 68]、旧統一教会の文鮮明が設立したワシントン・タイムズ・ジャパンのエグゼクティブ・ディレクターでもある[20][101][462][463]。2020年には、文鮮明聖誕100周年を祝う統一教会のイベント「ワールドサミット2020」の分科会に登壇し、「ここにいる多くの皆様の協力でスタートした」と感謝を述べた[464][465]。さらに、2021年には、都内で開かれた改憲イベント「救国救世勝共大会2021」に出席し、来賓として紹介された[464]。
- 松田学・元代表は、2015年10月13日、次世代の党の前衆院議員時代に、統一教会が幕張メッセで開いた名称変更式典に教祖一族や教団幹部らと来賓出席し、「元参議院議員松田学様」と司会から紹介されれ、その場で起立した[466][467]。
- 小名木善行・元アドバイザーは、統一教会系関連企業である「世界日報社」のWebサイトに、コラムを執筆している[20]。
- 我那覇真子・元アドバイザーは、世界日報社『ビューポイント』に記事を寄稿している[468][469][470]。
- 新開裕司・福岡市議会議員は、2019年の旧統一教会の記念行事で祝辞を述べ、日韓海底トンネル推進を語った映像が、2022年07月の参院選前にネット上で話題となった[471][472]。神谷副代表はこれを自民党時代の発言とし、「彼は統一教会の信者ではなく、日韓海底トンネル推進の活動を一切していない」と説明した[471]。
- 神谷宗幣代表は、2013年、自民党の支部長時代に旧統一教会の会合に出席した[473][20][31]。また、世界日報社『ビューポイント』のライター一覧に名前があり、コラムが3本掲載された[474][475][476][477]。このコラムについて、神谷は、個人ブログが転載自由であったため、たまたま統一教会系のメディアに掲載され、ライター一覧に名前が載っただけだとBS日テレの番組内で説明した[478]。さらに、神谷は市議会議員時代に統一教会信者の支援者がいたことも番組内で認めているが、これは個別の支援者に過ぎず、組織的な応援を受けたわけではないと述べた[478]。2022年07月15日、ABEMAニュースに出演し[479]、「統一教会と国会議員に繋がりがあっても問題ないと考える」と答えた[480]。同月19日、NHK党(現政治家女子48党)の立花孝志との対談で、旧統一教会との関係を問われ、「統一教会と組んで何かやったり、お金もらっている事実はない」「参政党の党員に旧統一教会の信者がいるかもしれないが確認していない」「吹田市議時代に応援してくれた人の中に何人かいた[20]」と答えた[481][482]。
旧統一教会は「NHK党」などに支援を集中。参政党とのつながりや支援関係は無い
参院選での旧統一教会の組織的な政治支援は「NHK党」などに向けられている一方、参政党に対する明確な支援や関係は報じられていません。
具体的には、旧統一教会は2025年参院選において、政治団体「NHK党」の現職候補者を組織的に支援し、これが裁判所による教団の解散命令や自民党との関係断絶の中でも続いていると報道されています。これに対し、参政党代表の神谷宗幣氏は、統一教会との関係についてYouTube動画等で説明していますが、参政党側が特定の支援団体や資金源を持たず、旧統一教会との直接のつながりを否定している様子もあります。また、参政党の活動や政策が旧統一教会の支援対象とはされていません。
さらに、SNSやネット上で旧統一教会と参政党の関係を示唆する画像や情報が拡散されているケースもありますが、画像の合成や誤情報の可能性が指摘されているため慎重な検証が必要です。
2025年07月時点の複数の信頼できる報道では、旧統一教会は政治的に「NHK党」などに支援を集中させており、参政党と統一教会の直接的なつながりや支援関係は確認されていません。
2025年参議院選挙の「NHK党」主な候補者(比例代表)
- 浜田 聡(はまだ さとし)48歳、現職の参議院議員
- 福永 かつや(ふくなが かつや)44歳、新人、弁護士
- 川崎 たかひろ(かわさき たかひろ)33歳、新人、弁護士
この3名が比例代表の名簿登載者として立候補しましたが、得票率は約1.15%で、議席獲得はなりませんでした。
選挙区でのNHK党の候補者情報は目立った記録が少ないものの、公式フォームなどで公認申請を受け付けていることから、選挙区候補者も擁立はしている可能性があります。
まとめると、2025年参院選におけるNHK党の主要な候補者は比例代表3名が中心で、浜田聡氏が代表的な現職議員です。選挙区の詳細については情報が限られています。
女性のコミュニケーション能力が実は男性より低いことを指摘し、我慢や自己犠牲によって大切な人との本当の幸せが築けずに苦しんでいる現状に着目した書籍です。本書は、女性が「自分さえ我慢すればいい」と無理にやり過ごす習慣をやめ、「自分の本音を探すこと」「聞き合い」「本音を素直に伝えること」といったシンプルな方法で、自分も相手も幸せな人間関係を築けると説いています。
具体的には、恋愛、結婚、子育て、仕事といった悩みをコミュ力のコツで改善し、苦手な人との関係も無理なく距離を置けるようアドバイスしており、喋るのが苦手な人や媚びたくない人、陽キャではない人でも実践しやすい内容となっています。
著者は株式会社アドラブル代表の小田桐あさぎ氏で、これまで多くの女性の人生の悩みをサポートしてきた経験を生かし、自己犠牲的な美徳の罠から抜け出し、自分との対話を重視したコミュニケーション法を提案しています。
本書は2024年11月に発売され、240ページの内容で、スキル偏重ではなく内面との対話を通じたコミュ力向上を目指す点が特徴です。
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