マザー・テレサ「自分の国で苦しんでいる人がいるのに他の国の人間を助けようとする人は、他人によく思われたいだけの偽善者である」

キャッシュからコピペしました。

「自分の国で苦しんでいる人がいるのに~」

マザーテレサでしたっけ?「自分の国で苦しんでいる人がいるのに他の国の人間を助けようとする人は、他人によく思われたいだけの偽善者である」

本当にマザー・テレサが言ったのか?

元々の発言はどういう文脈で出てきたのだろうと気になって検索してみたのだけど。これがなかなか見つからない。

アルファルファモザイク

ざっくり検索して見つかったページで、一番日付けが古いものは2chスレのまとめサイトのソレだった。いくらなんでも「ソースは2ch」では…。となると、マザー・テレサがこういうことを言ってました云々の話は、誰かの創作・ハロー効果を利用した思想の誘導ではないのか。という疑念がつい湧いてしまった。

481 仕様書無しさん :2008/04/08(火) 00:03:36

マザー・テレサの言葉。

「自分の国で苦しんでいる人がいるのに他の国の人間を助けようとする人は、他人によく思われたいだけの偽善者である」
「大切なことは、遠くにある人や、大きなことではなく、目の前にある人に対して、愛を持って接することだ」。
「日本人は他国のことよりも、日本のなかで貧しい人々への配慮を優先して考えるべきです。愛はまず手近なところから始まります」

1981年4月来日時 に黒柳徹子に放った言葉らしい

「徹子の部屋で言ってたらしい」

「徹子の部屋で言ってたらしい」という話も見かけたけれど、「徹子の部屋 マザー・テレサ」で検索してもソースとなりそうなページが見つからず。出演者の一覧が書かれたページも眺めたのだけど、マザー・テレサという名前は見当たらない。「…もしかすると「黒柳徹子と言えば徹子の部屋だろう」的勘違い・早とちりをしたまま広めている誰かさんが居るのかもしれないと思ったけど真実は分からない。

もうちょっと探した

教えて!gooで、気になる日付けを発見。前述のコピペは2008年頃から2chを中心に広まったように見えるのだけど。それより2年ほど早い2006年に、大体似たような話が既にあった。ということは分かった。

ただ、何故海外なのでしょう? マザーテレサが黒柳徹子の番組に出たとき、黒柳は何かお手伝いできることがあればなんなりとおっしゃってくださいと言ったそうです。すると、テレサはびっくりして、あなたの廻りには困っている人はいないのですか???と言ったそうです。(中略)
回答日時:06/06 /19 21:25
回答番号:No.6

マザーテレサの言葉という質問のほうが、もっと前らしい

2004年頃のやりとり。しかもその当時は、言い回しが違っている。また、オリジナルとなる言葉は、講演のビデオの中にあるという話も出ている。さらに、件のページ中には「黒柳徹子」の名前は一切出てこない。

となると、2008年頃から2ch上で広まったソレは、誰かが本来の言い回しをかなりアレンジ ―― 悪く言えば歪曲し、かつ、黒柳徹子が云々のもっともらしい一文を追加しつつ書きこんだものではないかという邪推もできなくもないわけだけど、はたして真実は如何に。

何にせよ今の時点では、「1981年4月」「黒柳徹子」「マザー・テレサ」という比較的具体的な文字列がありながら、ググってみてもソースになりそうなページが引っ掛からないわけで。このへんがネット検索の限界なのかなあ、という気もしてきた。

マザー・テレサ映画祭|マザー・テレサの祈り 生命それは愛 という映画の紹介ページによると、1981年4月に来日したという話があるので、どうやらそこは本当らしい。その時の講演会等のビデオを漁れば真実が分かるのかもしれないが、そこまでして調べる気力はないです。

まあコレも、「口裂け女」みたいな現象なのかなあ…。

最近、よく見かけるマザーテレサの以下の言葉が、どのような状況において、どのようなあり方で答弁されたものなのか教えてください。

「大切なことは、遠くにある人や、大きなことではなく、目の前にある人に対して、愛を持って接することだ」
「日本人はインドのことよりも、日本のなかで貧しい人々への配慮を優先して考えるべきです。愛はまず手近なところから始まります」
「汝、隣人を愛せ」とは愛が身近な人々から始まるということであり、日本の貧困を見捨てて海外の貧困を救済するの輩は偽善者なのである。日本人なら、まず日本人に手を差し伸べるべきである。

この言葉単体だとマザーテレサは、海外ボランティアなどの活動を真っ向から否定してしまっていることになっていると思いますが、それでよいのでしょうか。
質問投稿日時:04/04 /22 10:16
質問番号:837787

「日本人はインドのことよりも、日本のなかで貧しい人々への配慮を…」1981年4月の初来日の際におっしゃった言葉ですね。前後の文脈までは知りませんが、すぐ身近にあなたにも出来ることがありますよ。まずはそこから始めてください。 という意味だと私は理解しています。決して海外ボランティアを否定した言葉ではないと確信しています。

その時、同時にこうもおっしゃってます。
「愛は家庭から始まります。まず家庭の中で不幸な人を救いなさい。両者が愛し合い、母親が家庭の中心となりなさい。平和とうるおいの家庭が築けたら、隣人を愛しなさい。自分が、自分の家庭が、愛に満たされなければ隣人を愛せません」

“家庭の中で不幸な人を救いなさい”- 3家族は人質にあった大切な家族を救うために行動したまでです。
“隣人を愛しなさい”- 自国民の大切な命が助かったことをどうして喜べずに、ましてや責任論がでるのでしょうか?

隣人というのは国家的にみれば、他国の人々も自国の人のように愛しなさいということです。「日本の貧困を見捨てて海外の貧困を救済するの輩は偽善者なのである」とはネット上の一個人の解釈であって、マザーテレサは決して言っていませんよ。ところで、あなたは日本で苦しんでる人を助けてますか?

彼女に関する多くの書籍がでています。ネットにある表面だけの薄っぺらな情報でなく、本を読んでみてください。引用している文章が彼女の思想とは違うことがわかると思います。

彼女は何よりも愛と平和を愛する方です。人の非難や戦争はその対極です。

インターネット上の批判者はマザーテレサという偉大な名前を使い、被害者と家族への批判に都合の良い言葉だけを抽出し、歪めた形で利用したのです。これはマザーテレサへの冒涜です。彼女はきっと一部日本人の心の貧しさを悲しんでいることでしょう。
回答日時:04/04/26 09:50
回答番号:No.4

テキストでおこしてあるものは、なかったのですが、その時の講演のビデオがありました。他の関連サイトも見てましたが、質問に対する回答というのではないみたいですよ。(中略)
回答日時:04/04/22 13:08
回答番号:No.2

この記事へのツッコミ

本人か本人に近しい人物にアポとるでもいいし、せめてテレビ局に問い合わせたり当時のVTRを取り寄せたり他にいくらでも調べ方はあるのでは?そもそもそれ自体真偽の定かではないネット検索のみって。。気力はないって。。

逆に言えば、日本人は自国の人ではなく隣国を助けようと言いたいのか。

「すぐ身近にあなたにも出来ることがありますよ。まずはそこから始めてください。 という意味だと私は理解しています。決して海外ボランティアを否定した言葉ではないと確信しています。」ってあるけど短に貧しいひと、助けが必要なひとが居なくなるときなんてあるのか?マザーテレサの生まれ故郷ではひとりも貧しいひとはいなかったのか?まず日本からっていうなら海外支援なんて永遠にできないとおもう。
やっぱり矛盾してるよ。
マザーテレサは福岡の筑紫女学園(仏教校)でお話をしてくれたことがあってそのときの英語のスピーチがカセットテープで残っていて、それを在学中(20年前)に聞きました。スピーチの中で言っていたかは覚えていませんが、その授業のときに「マザーテレサはインドに色々援助する前に、日本の貧しい人を助けてあげてほしい」ということを言っていたという話を聞きました。まだインターネットが発達してなくて、ポケベルの時代でした。