2025年11月04日 【ミャンマー】イタリア政府、ロヒンギャ支援に4億円拠出
イタリア政府は10月28日、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)に約250万ユーロ(約4億4,000万円)を拠出し、ミャンマー西部ラカイン州出身のイスラム系少数民族ロヒンギャ難民への支援を強化する方針を示した。
支援資金は、バングラデシュ国内のロヒンギャ難民キャンプにおいて、性暴力防止、児童保護、難民登録・証明書発行など、人権保護に関わる事業に充てられる。UNHCRバングラデシュ事務所のイヴォ・フライセン代表は、イタリアの支援は難民の尊厳と自立を守る上で極めて重要だと述べた。
アントニオ・アレッサンドロ駐バングラデシュ・イタリア大使も、ロヒンギャ問題への国際的対応をイタリアは一貫して支援していると強調し、バングラデシュ政府の努力を評価した。
現在、バングラデシュ南東部のコックスバザール県およびバシャンチャール島には約116万人のロヒンギャが避難生活を続けており、生活の大部分を国際的な人道支援に依存している。しかし、近年は資金不足が深刻化しており、支援活動に遅れや縮小が見られる状況となっている。
2017年11月15日 ロヒンギャ危機 強姦と人殺しが行われたミャンマーの村
- 難民となったミャンマーの少数派イスラム教徒ロヒンギャたちは、当局への抵抗運動に対する取り締まりが今年08月に始まった際、彼らが住んでいた村でミャンマー軍が強姦や人殺しをしたと訴えた。
- 同国西部ラカイン州のトゥラトリ村に住んでいたラシダ・べガムさんは、兵士たちが喉を切ろうとしたと語った。さらに赤ちゃんを取り上げ、地面に投げつけて殺したという。
- 妻と3人の娘が殺されたというモハメド・スレイマンさんは、村のほぼすべての男性と男の子が殺害されたと話した。
- BBCの番組「ニュースナイト」のゲイブリエル・ゲートハウス記者が取材した。

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